パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

「ホスピタリティ」を考える

先日ツィッタ-上でのやり取りで、個人的には考えさせられた投稿があったので、以下に紹介します(若干省略しております)。



「お客様を均等に神様だと思うからサービス業は不幸になる。精神論で組み立てたホスピタリティの上に経費削減で作った利益を重ねるから働く人が不幸になる」



「全てのお客様に最高のホスピタリティと掲げるのは、全員ホームランを打てというのと同じ事。1試合で終わるならまだしも毎日それを継続は出来ない。サービス業に必要なのは精神論ではなく戦略。でも何故か皆さん精神論に偏ってしまう」



「目に付くサービスの部分が重要なのではなく、顧客を長居させる仕組みこそが重要」



ここで別の方が付け加えという形で呟きました。



「ホスピタリティを作るにもコストがかかるという視点を忘れてはいけない。適正規模の人員配置、優秀な人材の確保、適切かつ継続的な教育、これらは全てコストである。それをコスト化したくない企業が、ホスピタリティをある種、宗教化し精神論を語り、従業員に無償での徹底を求める」



私の個人的な考えとしては、「接客」や「ホスピタリティ」は、あくまでマーケティング活動の一部であり、当然ですが、それのみで集客に結び付くと考えられません。



ただ「接客」や「ホスピタリティ」は、身内にも(自店舗の従業員や企業内部)他人にも(お客様や競合他店)、目に見えやすく伝わり易いという一面があるのは確かかと思います。



パチンコ店における「接客」や「ホスピタリティ」は、自店舗商圏やターゲット顧客によって求められるラインが変わりますので、これが正解というものはないと思います。



ですが、競合から目に見えやすい部分の強化と共に、目に見えにくい部分を強化する事が、競争優位に繋がると考えます。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。



ラッピング広告車両は射幸心をあおるのか?

ま、これもパチンコバッシングの一環であろう。



10月4日付の朝日新聞に「パチンコの地下鉄ラッピング広告 廃止のはずが運行継続」というタイトルが踊った。



物事を針小棒大にしたい整理記者の性がにじみ出ているタイトルだ。



大阪市営地下鉄・御堂筋線を走るマルハン号に対して、パチンコ依存症から抜け出すための支援団体の関係者から、ラッピング電車は「射幸心をあおる」との苦情が大阪市交通局に寄せられ、「昨年4月に廃止した」と返事したにもかかわらず、現在も走り続けている、という内容の記事構成だ。



大阪市交通局は朝日の取材に対して、パチンコによる借金苦の自殺も多いなどの複数の苦情を受け、広告審査基準を改定。11年4月から、パチンコや公営ギャンブルのラッピング広告は新規契約を取りやめた、としている。



10両編成のラッピング車両の年間の広告料金は2500万円。契約は自動更新されるため、クライアントからストップがかかるまで続けられる。



交通局は苦情を受けてギャンブル系の新規広告は受け付けないとしているが、交通局としては貴重な広告収入源だけに、おいそれと契約を打ち切る気もないし、マルハンも広告を止める予定はないようだ。



では、ラッピング車両が「射幸心をあおる」ようなデザインになっているのか?







車両は水色をベースにマルハンのロゴが入っているだけ。10両編成で目立つ、といえば目立つが、これで射幸心をあおるとは、パチンコ依存症を錦の御旗に、言いがかりとしか思えない。



昨年は震災直後の業界の対応に対して、反パチ団体がパチンコを潰すための署名活動や街宣活動を行っていたが、大手メディアはそれを取り上げたか?



こんな苦情がまかり通り、新聞記事になるのは、社名こそ伏せているが、記者の意図を感じる。



交通局に苦情を申し入れた人が、マルハンにも同じ苦情を寄せていることはないようだが、ロゴを使ったイメージ広告が射幸心をあおるといわれれば、球場のバックネット広告もアウトになってしまう。



ちなみに、ラッピング車両はマルハン号だけではなく、泉北高速鉄道ではアロー号が走っている。





動画はないが大阪モノレールでは、各種企業のラッピング広告車両が走っている。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。

下位メーカーの生きる道

ホールに勝ち組と負け組みがあるように、メーカーにも勝ち組みと負け組みに分かれる。



株式会社アムテックス

株式会社エース電研

株式会社EXCITE

株式会社オーイズミ

奥村遊機株式会社

株式会社オッケー.

株式会社オリンピア

京楽産業.株式会社

株式会社銀座

サミー株式会社

株式会社SANKYO

株式会社サンスリー

株式会社サンセイアールアンドディ

株式会社三洋物産

株式会社JFJ

株式会社ジェイビー

株式会社ソフィア

株式会社大一商会

株式会社大都技研

タイヨーエレック株式会社

株式会社大和製作所

株式会社高尾

高砂電器産業株式会社

株式会社竹屋

株式会社ディ・ライト

豊丸産業株式会社

株式会社ニューギン

株式会社ビスティ

株式会社藤商事

株式会社平和

ベルコ株式会社

マルホン工業株式会社

株式会社ミズホ

株式会社メーシー



なんと、いつの間にか日工組加入メーカーだけでも34社に膨れ上がっている。



この中にはメーカーのセカンドブランドメーカーも含まれているが、遊技機市場が縮小する中で、この中で実際余裕で食えいているメーカーともなるとヒット機種をコンスタントに出す、あのメーカーと不動の定番機種を持っているメーカーと…



メーカーの力=販売台数だ。



儲かっているメーカーかどうかは新機種発表会の会場を見れば一目瞭然。実に分かりやすい。



聞こえてくるのは下位メーカーの声だ。



「買ってもらいたいのはやまやまだけど、支払条件を考えると二の足を踏んでしまう。弱小ホールは新台を買いたくてもおカネがないから買えない。そんなホールに手形で販売しても回収のリスクが高いだけ。3分の1を現金で、残りを手形にしても、それでも払えないホールが出て来ている。中には現金が1割で残りの9割を手形にして欲しい、というホールもある。大手は見向きもしないようなホールがどうしても下位メーカーの売り先になる。そういう時は直販ではなく販社をかませるが、販社も危険は冒したくない。回収に労力を割くよりも開発に力を入れたい」と苦渋の選択を迫られる日々だ。



メーカーが開発に力を注ぐのは当たり前のことだが、パチンコ業界のメーカーは1発ヒット機が出るとビルが建つ、といわれるほど形成が一気に逆転する。この勢いで3~4機種でも連発しようものなら、下位メーカーがたちまちトップクラスの仲間入りをすることができる。



吉宗を世に送り出した大都などはその典型例ともいえる。



93年にスロットメーカーのエーアイをグループ傘下に収め、大都技研の1号機がリリースされたのは98年。そして同社の歴史を作ることになる吉宗が発売されたのは2003年。まさに苦節10年である。吉宗25万台、番長25万台、と大ヒットを連発して、たちまちスロットのトップメーカーに躍り出た。



これを夢見てメーカーは開発に情熱を傾ける。



「AKBは、はっきりいって『やられた』。資金力、開発力には圧倒されました。ライバルメーカーの社長は、皆、地団太を踏んだことでしょう」(下位メーカー関係者)



このメーカー関係者に今後のパチンコ市場を予測してもらった。



「ホール軒数が減り、新台の販売台数も減るので、他社のシェアを食うしかない。新台の販売台数が下がる中、利益確保のためには、機械代も下げることはしない。後は、下位メーカー同士の合併も考えられる。日工組メーカーは機械を作れる権利を持っている。看板料で高く身売りできるので、オーナーは安泰」



セカンドブランドは、そんな意味も含まれていたのか、と考えると妙に納得してしまう。



下位メーカーは大手メーカーと同じ土俵で戦うのではなく、1年は安定稼働する機械の開発で勝負してもらいたいものだ。



これも最近は京楽がち出しているが。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。

原田メソッドの源流は中学の陸上部を7年間で13回日本一に導いたことにあった

ぱちんこ情熱リーグで優勝したベラジオ本店が、日本一のチームを作ることを目的に取り入れた原田メソッドが、結果が出せる教育システムとしてパチンコ業界でも注目されている。





そこで、9月21日、新大阪でパチンコ業界を対象にした「原田メソッドビギナーズセミナー」が開催された。150人あまりの参加者は熱心にメモと取りながら聴講した。





原田教育研究所の代表でもある原田隆史氏が、パチンコ業界の教育に本格的に取り組んだのはベラジオ本店からだった。



ベラジオ本店の特徴は元気朝礼にあった。これを分析した結果、優れているものが1つ、欠陥が2つあった。



朝礼に新しい要素を取り入れ、情熱リーグで日本一になる戦略を日々実践した。その結果、見事に優勝を勝ち取ることができた。



目標達成に必要な要素は次の3つ。



1.テンション

2.モチベーション

3.自信



これを朝礼に取り上げた。



まず、テンションを上げることは比較的簡単にできる。この写真がそうだ。





これはジャンケンをしているシーンで、勝った人は本気で喜び、負けた人は本気で悔しがるように、指示が出ている。これを2回繰り返すだけでテンションは上がる。



しかし、テンションは長くは持続しない。1分で下がる。そこで、長期的にやる気を持続するには、モチベーションが必要になる。モチベーションを持続するには自信が必要になる。



ここで改めて原田氏の経歴を紹介すると、大阪市内の公立中学校で20年間体育教師を務めていた。



赴任した学校は西成区に隣接している土地柄から、荒廃していた。



ピンクの制服を着てくる生徒。



生徒に「おはよう」と声をかけると、



「死ね!」とつばを吐かれた。



学校生活では分からない何か問題を抱えていることが分かった。原因を探るために家庭訪問した。



両親が刑務所に入っていた。怒りの気持ちを何とかしないといけない。



何でこうなったのか?



原田先生は相手の目線に合わせて話を真剣に聞いた。金髪の不良の心を開かせるには話を真剣に聞くことだった。



「家は貧乏や。高校へ行くカネもない。勉強なんかどうでもいい。ほっとけや」



ある生徒は母子家庭で、母親は新聞配達をしながら3人の男の子を育てていた。中学を卒業したら働くしかなかった。



原田先生は生徒にただで高校へ行ける方法を提案した。



「陸上競技で日本一になったら、ただで高校へ行けて、しかも、300万円がもらえる」



「そんなうまい話があるかい。走るのは嫌いや!」



そんな生徒には砲丸投げや円盤投げの投てき種目を勧めた。



「全国大会で優勝したら、ほんまにただで高校へ行けるんやろうな」と生徒たちはだんだん真剣に話を聞くようになった。



「でも、信用できん。紙に書け。判子も押せ」と迫った。



原田先生は紙に書いて判子も押した。



不良たちから公園に呼び出された。学年でもやんちゃな生徒たちが集まっていた。内心穏やかではなかった。



「先生、陸上部に入れてくれ」



「よし、陸上競技で日本一を目指す。ただし、やんちゃで警察の世話にならないこと、後輩の面倒を見ること、老人を助けることを約束してくれ」



その日40人が入部した。1学期が終った時には80人に膨れ上がっていた。



原田先生は荒廃した学校が改善されたケースを求めて、文部科学省に電話した。手本になる中学が奈良と兵庫にあった。



さっそく面会を求めた。



そこで同じことを言われた。



「陸上競技の練習の前に3つのことをやっているか?」



それは再建の3原則で、万国共通のものだった。



1.時を守る



2.場を清める



3.礼を正す



日本一の中学校はいずれもこの3つを実践していた。



1年目は2位だったが、その後7年間で13回日本一になった。



西成育ちの生徒たちは、根性だけは人一倍あった。彼らの頑張りを地域が応援するようになる。



全国大会に出場できるようになるが、家庭が貧しいので遠征費がない。



先生らがカンパしただけではなく、生徒の頑張りを間近で見ていたホームレスがカンパしてくれた。



500円1枚はその日の晩飯代、2枚入れるとその日の宿が本当になくなる。3枚入れると翌日の朝飯も抜きになる。



そんななけなしのおカネを生徒のためにカンパしてくれた。



試合でピンチになると、この500円玉を握り締め、「負けたら帰れない」と砲丸を投げる生徒もいた。



「1日8時間の練習をしても結果が出ない。頑張ることを目標にする生徒は結果がでない。こうなりたい、という目的がなければダメ」



目標は日本一になることだが、目的は「ただで高校へ行って親孝行する」こと。実は日本一になる目標よりも、「親孝行する」目的がより重要になってくる。



ある年の修学旅行で旅館で靴を揃えることを目標にしたことがあった。



前年の修学旅行で旅館からブラックリストに載るほど恐れられていたからだ。



冷蔵庫からビールは盗む、みやげ物はなくなるで、二度と来て欲しくない中学校だった。



そんなこともあったので、靴を揃えることを徹底した。しかし、200人中、199人が揃えても、1人でも揃えなかったらそれは0点だった。



そういう場合、やらない生徒の靴は先生が揃えた。これをハンズオン指導(手を汚す)という。一番手ごわい生徒に、垂範率先して見せた。



靴揃え日本一の中学校を目指すと、生徒の態度も変わっていった。



旅館へ到着して自分たちの靴を揃えたのは当然だが、食事の後片付けも手伝い、食器を炊事場まで運んだ。



炊事場で洗物をしていたのは、腰の曲がったおばあちゃんだった。それを見て生徒の何人かが洗物を手伝った。



それだけではなく、おばあちゃんのマッサージまで始めた。



その姿を見た旅館の主人は、同じ中学の生徒とは思えない変わりぶりに涙を流して感激した。



そして生徒たちに「私もあなたたちのように日本一の旅館を目指す」と誓った。



つづく





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。





エンドユーザーの声に耳を傾けないPメーカー

パチンコメーカーのことで頭の片隅から離れない疑問が残っている。はたしてメーカーはマーケティングを元に機械を開発しているのか?という素朴な疑問である。



ユーザーが新台に座るのは、色々な理由があるが、いくら好きでも毎日同じものを食べていたら飽きるのと同じで、たまには、新しい味を食べて美味しいかどうか確かめる意味合いもある。



「女房と畳みは新しいほど良い」



男子が強かった封建時代の諺で、現代社会で使っていると顰蹙ものであるが、パチンコの新台にお客が付くのもこれに近いものを感じる。



新台は必要である。



で、マーケティングの話に入る。



マーケティングの定義の一つに「お客様に価値を提供してお金をいただくこと」というのがある。



メーカーはホールに新台を買ってもらってお金を頂いているわけだが、ホールにしか目が向いていないマーケティングに終始しているから、エンドユーザーからは不平、不満しか出ないのだと思う。



ホールに買ってもらうためには、稼働もさることながら、いくら売り上げが上がるかがセールスポイントになってくる。



売り上げを上げる機械を開発するためにメーカーが腐心していることが、いかに客をトランス状態にさせてお金を使わせるか。



それがやたら長いリーチ演出で、ハズレをハラハラ・ドキドキ感を持続させるために爆音と殺人光線とギミックでフォローしているのが最近の機械作りの特徴である。



メーカーの機械作りの姿勢に対してエンドユーザーは怒っている。日報にもユーザーからコメントがいくつか入っているが、メーカーはこうした声をどのように考えているのか?



「個人的には音より眩しさをどうにかしてほしい。台枠なんか光る必要性ないと思う」



「光もそうですね。眩しくて目に疲労が残ります。テレビではてんかん防止でフラッシュ抑えてるのに、パチンコは派手になるばかり…。メーカーは演出や煽りを刺激的にすることだけ競争してるんでしょう。常連だった自分ですらやり過ぎ感があるのだから、新規客からは異常な世界になりつつある気がします」



「メーカーの機種開発陣のレベルが低いからじゃねw だからくだらない役物ギミックやら爆音やら目眩まししかアイデアが思いつかないんじゃないかな」



「眩しいのはサングラス持参して打ってる。盤面をアクリル使ってる台なんかはキチガイレベル。枠自体が眩しいから盤面なんかあれだけ眩しくする必要無い」



「最近の台の音と光はどう考えてもオカシイよね。回らない台ってのはそこまでしないと打たれないもんなのかね?」



メーカーの開発陣は自分が作った台でずっと打っていられるのか?



エンドユーザーが嫌がることに耳を傾けることなく、商品開発するのはパチンコ業界ぐらいかも知れない。



どの業界でもエンドユーザーが求める価値を探し出して商品開発しているのに、真逆である。



マイボイスコムが今年3月、パチンコ・パチスロを止めた人を対象にアンケート調査を行った。



それによると、止めた理由で最も多かったのが「時間やお金の無駄だと気づいた」(38.8%)。次が「興味がなくなった、飽きた」(28.1%)だった。



光がまぶし過ぎて止めた、という項目はなかったが、音と光のマインドコントロールから解き放たれることがパチンコから足を洗うきっかけになっているかのようだ。



本来の役モノと玉の動きでハラハラ・ドキドキ感を演出すれば、爆音や殺人光線で惑わせる必要もない。



パチンコメーカーもパチンコの原点に返った機械の開発が望まれる。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。