パチンコ日報

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1時間半車椅子のお客さんに付き添ったホスピタリティスタッフ

先日の「ホスピタリティを考える」というエントリーに対して考えさせられている。



改めてホスピタリティについて調べると「ホスピタリティの極意」というホームページに次のように書かれている。



■ホスピタリティとは



「ホスピタリティ」とは、「思いやり」「心からのおもてなし」という意味です。特にサービス業でよく使われております。



形や行動などで示す「マナー」は、相手に不快感を与えないための最低限のルールです。



そこに「心」が加わると、ホスピタリティになります。深い心地良さが加わることで、信頼や信用、安心感が生まれます。



■ホスピタリティにつながる3段階のサービス



第一段階のサービス



当たり前であり、当然しなければいけないサービス



第二段階のサービス



お客様の満足度を高めるサービス

「気くばり」が含まれた、良い印象を与えるサービス。カスタマー・サティスファクション(顧客満足)につながる。



第三段階のサービス



お客様がして欲しいことを真剣に考え、お客様が求めている要望を超えたサービス。自分の親友や家族に接する以上の気持ちをこめて、お客様に最善の試みを行う。



単なるサービス提供ではなく、第三段階につながるようなサービスを提供することが、お客様の満足につながり、売上げ・利益向上を達成することができる。




本題はここからだ。



あるオーナーが、ぱちんこ情熱リーグに参加した店舗で、接客サービスのレベルが高いホールを見学に行った。



その時に目撃した光景がこれだ。



車椅子で来店したおじいちゃんが来店した。



女性スタッフは手馴れた様子で、イスを取り外すと車椅子を台に誘導した。インカムで一言二言事務所とやりとりすると、その女性スタッフは不自由なお客さんの手の上に手を添えて遊技を開始した。



時間にして1時間半にも及んだ。



その光景をずっと見ていて感動する一方で「ウチではできない。限られたスタッフで運営しているので、1人のお客様に1時間半も付きっ切りにできない」と複雑な心境が交錯した。



まさにこれがホスピタリティの一例であろう。



ホスピタリティにつながる3段階のサービスの中でも、この事例は間違いなく第三段階のサービスの領域に達しているといえる。



お客さんの要望を超えるサービスの提供が1時間半遊技につながったとも考えられる。



一般的な店なら車椅子のお客さんに対して、イスを取り外して遊技してもらう第一段階のサービスで終ってしまうホールが大半であろう。



ホスピタリティの心を日頃から社員教育に取り入れていると、自然にこんな行動が取れる。



さて、今回のケースを皆さんのホールならどう評価する?





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2物2価のための1物1価の考究

船井総合研究所のコーポレートフェローの小森勇氏より、1物1価の概念を変える寄稿が寄せられた。この方法を業界が採用すればホール営業がある意味楽になる。



以下本文。



業界で今最も使用頻度の高いキーワードの1つは、間違いなく「1物1価」ではないでしょうか? しかしこの1物1価とは、そもそもどういう意味を内包した言葉なのかについての突っ込んだ考究は、寡聞にして知りません。そこで今回改めて本質的考究を試みるべく筆を執りました。



当局の指摘されるお言葉の中には「2物2価」は問題外である! というのも見られます。ところがこれについても「2物2価」とはどういうことを意味するのか? またどうして2物2価はいけないのか? についての詳しい説明は見られないのではないでしょうか?



そこで、2物2価に触れる前に、1物1価から考究してみる必要性が高いでしょう。



重要な着眼点を振り返りましょう。



当局は1物1価だけを切り離して議論する弊害にも言及されています。すなわち、1.賞品の「市場価値」 2.賞品と玉・コインとの「等価交換」 3.「1物1価」とを、いわば三位一体的に議論しないと本質は見えてこないということです。



まず「市場価値」です。



言い換えるならば、賞品は、一般賞品か特殊賞品かを問わず、その価値と価格との間に“市場性”がなければならない! ということです。



そこで分かり易くするために200円のチョコレートを賞品として考えてみましょう。



中身は全く同じながら、一般商品の方は赤ラベル、特殊賞品の方は黒ラベルとします。



どこのスーパーだろうがコンビニだろうが、200円のチョコレートの仕入れ価格(下代)は8掛けの160円位とします。



仕入れ値と販売価格との間にはマージン(粗利)が生まれるのは資本主義の常識です。



当局のご指摘は、200円の賞品を200円か、200円以下ギリギリで仕入れるのでは通常の商取引ではない! という点です。



結論を先に言うと、3店方式(ないし4店方式)を円滑に機能させていこうとするならば、各店でちゃんと適正なマージンが生まれる仕組みでないと、賞品がほぼマージン無しで還流することになり、つまり賞品は単なる「換金ツール」として循環するものと看做されても文句が言えない!ということなわけです。



200円の黒ラベルチョコレートが特殊賞品だとしても、パチンコホールの仕入れ値が160円だとすると、そこに20%の粗利が生じるわけだから、出玉率(機械割数)は、100%(10割営業)で十分20%の粗利確保ができる! と仰っているわけです。



もっと言えば出玉率調整によって、8.8割営業やら12割営業やらと業界人が言うこと自体がナンセンスということになります。



<賞品仕入れによるマージン確保の努力>という意味と、<等価店だと割数が8割営業などという業界常識を頭から捨て去る!> というこの2項目がどうにも理解できない読者の方は、これから先の文章が理解困難でしょうね。 



200円のチョコレートは、ラベルの色が赤(一般)であろうが黒(特殊)であろうが、等しく4円パチンコの場合、50玉交換でなければならない。



一般賞品の時は50玉交換、特殊賞品の黒チョコの場合は60玉交換(3.3円営業)というPOSの読み取りは、1物1価の点からも、また市場価値の点からもおかしいですよ! ということです。



これが当局の仰る「等価交換」の原理です。



従って、<33玉交換、6.6枚交換>だから1物1価をやっているというのもオカシイわけだし、また<25玉、5枚交換だから1物1価だ!>と胸を張れるわけでもないのです。



なぜなら後者は大多数の店が店の外の賞品買取所においても250玉=1000円で交換できますよ、といっているのと同様だからであります。

 

この際はっきりしておかねばならないことは、当局の仰る「等価交換」の原則というのは、店内の賞品カウンターにおける、顧客の賞品玉(獲得玉)と賞品との「交換」(民法第586条)のことを仰っているのであって、店外の賞品買取所で顧客に渡される“現金”額における、いわゆる「換金等価」のことでは断じてない! ということです。



ところが、驚くべきことに全国の組合理事会で侃々諤々議論されている流れを聞いていると、まるで<4円等価交換、20円等価交換しかない>という誤解がまかり通ったような議論なのです。



このことから真の「1物1価」を成立させようとすると、以下のように成らざるを得ないと考えられます。

  

すなわち、昨年夏に大阪府警の保安課から指摘があったように、「賞品買取所」の問題にまで踏み込まないことには、絶対に「1物1価」の問題の解決策は見つからないということになります。

  



まずP店(A)は200円の黒チョコ(特殊賞品)を賞品問屋(D)から160円位で仕入れねば成りません。



仕入れた黒チョコをP店カウンターでは50玉(10枚)の玉・メダルと等価交換します→ ※ここでP店には20%の粗利が生じます。



交換された黒チョコを遊技客は店外の「賞品買取所」(B)へ持っていきますが、問題はその時の買取額です! 私の理論では140円(くらい)で買い取らないと、以下の賞品故買の流れが成り立たなくなります。



「賞品買取所」で買い取られた黒チョコは、その晩か翌日、中堅故買業者(C)によって145円で引き取られます。※「買取所」はここで5円の“適正な”マージンを教授します。



故買業者(C)は買い取った黒チョコの品質チェック(ex.X線検査)をした上で、賞品問屋(D)に150円で持ち込みます。※(C)にもここで5円のマージンが発生しますが、これは運送、検査代を賄う必要利益です。



賞品問屋(D)はこれらの商品を検品のうえ、P店(A)に160円で販売します。



いかがですか?この図式を見て溜め息つかれる方が多いのじゃないでしょうか?



そうです。200円の特殊賞品は140円くらいで買い取られないことには、特殊賞品の3店方式、いや正確には「4店方式」は成り立たないのではないか? ということに気付かされると思うのです。



→ <これじゃ等価じゃねえぞ!>とお怒りの方は、私に言わせて頂くとよっぽと脳血管が詰まっておられる可能性が高いと申せます。



また、<なぁんだ、これじゃ昔の2円50銭と殆ど変わらないじゃないか!>と叫ばれる方に申し上げたい。



<ハイ、その通りです。昔の大先輩たちは難しい1物1価論やら、等価交換原則やらが分からなかったかもしれないけれど、近江商人の哲学とも言える「三方良し」(=お客良し、お店良し、仕入れ問屋良し・社会良し)の考えを経験的な叡智によって実践していたのではないか!>



さてここまで進んだところで、やっと「2物2価」の議論の検討に入れるわけですが、この続きは次回の発信と致しましょう。この3頁だけでも大議論沸騰の可能性大だからです(笑)。



つづく





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みなパチに稼働支援POPサービスが加わった!

それはホールからの悩みだった。



「天才バカボンを入れているけど、スタートも回しているのに、稼働の落ち方が早すぎる。何かいい対策はないもんだろうか?」



この相談を持ちかけられたパチンコポータルサイトのみなパチは、早速動いた。



稼働が落ちる原因は一つや二つではない。スタート回数や立地、接客以外に全国のホールが抱えている共通の問題を探った。



たどり着いた一つの疑問が、「ホールは遊技台の本来の楽しさを理解して、ユーザーに伝えきれているのか? それが不十分だと本来の楽しさを体験する前に台から去ってしまうのではないか?」ということだった。



その答えは実際の打ち手であるユーザーに聞くのが一番早い。



大抵のホールには台間に遊技説明を常備しているが、これがことのほか不評だ。



「遊技説明を見ても分かりにくい」



「ゲームフローや大当たり確率だけでは、何の役にも立たない」



「ワクワク感が湧いて打ちたくなるような遊技説明がない」と出てくる不満の声の数々。



例えば「天才バカボン4 決断の瞬間」は、業界初のプレイヤー自らが大当たりラウンドを選択できる機能が付いているにも関わらず、説明不足でそれを知らないで打っているユーザーが少なくなかった。



こうした面白さが十二分に伝わっていなかったことが、客離れの一因にもなっていることが分かった。



そこで、みなパチが開始した新サービスが「稼働支援台間POP」だ。



各遊技機の特徴をより分かりやすく説明すると共に、打ち手が思わず打って見たくなるワクワク感が伝わる遊技説明にポイントを置いている。そういう意味で稼働を支援することにもつながる。



例えば、「大海物語2」のスーパーリーチで、マリンちゃんリーチの指の幅がいつもより広いとチャンスがUP、サンゴ礁の大きさがいつもより高いとチャンスがUPなど、知っていた方が絶対に楽しめるであろうという情報が同社のPOPには盛り込まれている。





その他にも台の特徴を3つにまとめてわかりやすく訴求するポスターやマニアックなボタンアクションの特集、牙狼の対戦相手別の信頼度表に始まり、現在は人気のAKBのPOPを新曲の配信とシンクロさせて毎週新しいものを配信しているようだ。





遊技機説明は専用のダウンロードサイトがあるが、価格は1店舗当たり月額1~10万円と幅広い。



みなパチでは店舗情報掲載料が月額1店舗1万8000円かかるが、この新サービスである「稼働支援台間POP」が付いてこの価格は、それだけでも魅力的だが、月額1万8000円に付いてくるサービスはこれだけではない。



店舗責任者として抑えておきたい、成功事例をまとめたメルマガ配信はありがたい。



ホール企業のコンプライアンスが重視される中、実際に現場で起こった成功事例をリアルタイムで提供。地域差や法人規模などの垣根を越えて有益な情報となっている。



さらに、遊技機レポートは、機械選定の際の資料として役立つ。



これは遊技機市場のマーケット情報を独自視点でまとめた資料で、客観的に機械動向から市場を予測している。また、実際の営業の運用にあたっては、他店舗との比較検討を通じて、自店の戦略を練る材料として活用できる。





月額1万8000円で、パチンコポータルサイトで自店の店舗情報を発信できるだけでなく、稼働支援台間POP、成功事例メルマガ、遊技機レポートサービスまで付いてこの値段は驚きだ。



なお、稼働支援台間POPと遊技機市場動向レポートのサンプルは、ここからダウンロードできる。(10月24日まで有効)



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ドラックストアー業界が注目するホールの跡地

腐っても鯛。



意味は、すばらしい価値を持っているものは、古くなってもそれだけの価値があるということ。



それに倣えば、腐ってもホール、ということがいえる。



ホールはある程度の広さがあり、しかも一等地に立地しているため、たとえオーナーがホールを止めてもそれなりに使い道がある。



ホールとして十分やっていける価値があれば、すぐに買い手なり、借り手が付く。



ホールとしての使い道がなければ、敷地を更地にしてマンションに替わったケースや建物をそのまま有効利用して、冠婚葬祭場になったりした。



パチンコホールといわれるぐらい、室内に柱がないため、葬儀ホールとしての使い道があった。



いま、閉店したホールに熱い視線を送っているのが、ドラッグストアー業界だという。



「薬事法が改正されて、コンビにでも薬が買えるように規制が緩和された反面、ネット販売が規制され対面販売でないと買えない薬が増えたためです」と話すのは実際にホールとドラッグストアーを仲介した関係者。



日本の業界天気図は大半の業界が傘マークの中、唯一晴れマークなのが、このドラック業界と介護業界の2業種のみだ。



平成21年のドラッグストア業界の業界規模は2兆9524億円。平成16年から市場規模はずっと右肩上がりを続けている。



業界の拡大を下支えしているのが、新規店舗の出店による売り上げ増だ。さらに薬事法改正で薬剤師を常駐させていなくても、リスクの低い薬はコンビにでも扱えるようになったため、異業種からの参入もある。



ドラッグストアー業界としても、出店用地の確保が急務となっているところに、ホールの敷地が合致したわけだ。



これでパチンコ業界とのパイプができたため、今後は積極的に買収攻勢をかけてきそうだ。



腐ってもホールの面目躍如といったところか。





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家電量販店業界のように買う側が強い時代は来るのか?

メーカーの力が圧倒的に強い業界といえば、いわずと知れたパチンコ業界である。



人気メーカーになれば、売れなかった時代の昔のことは忘れ、ホールに「買って頂く」というより、「売ってやる」という態度に変わっていく。



この関係が一向に改まらないのは、遊技台はいわゆる営業マンのようなもので、機械の良し悪しによって、導入後の利益貢献度が大幅に違ってくるからだ。



中古機が新台価格よりも高くなるのは、これまたパチンコ業界ぐらいだ。中古でも稼働が取れて、利益も取れるとなれば、少々高くてもホールは買う。機械代が回収できて、なおかつ稼働と利益貢献につながる、と計算が立つからだ。



これが一般的なものの値段の付け方との違いであろう。



価格が値崩れした液晶テレビは、各メーカーに技術力の差はほとんどなく、どのメーカーの液晶テレビを買っても失敗はない。



そうなると、同じインチ数なら安ければ、安いほど消費者にとってはありがたい。



では、ホール側が価格決定権を握ることはできないのだろうか?



ホール側が不買運動を起こす、とかいう話は昔からあるが、必ず抜け駆けするホールが出てくるので、メーカー側はそんなことはできっこない、とまったく心配していない。



現在、家電量販店業界で価格決定件を握っているのは、いうまでもなくメーカーではなく、ヤマダ、コジマ、ヨドバシ、ビックカメラといった大手家電量販店だ。



関西の量販店のミドリ電化がエディオングループに吸収合併され、中堅どころの量販店は合併しないことには生き残れない状況になっている。連合体になることで、販売力も増すので、メーカーに対してモノがいえる。



メーカーも量販店に従わざるを得ないのは、家電量販店で、売れなくなると、パナソニックやソニー、シャープも死活問題になるからだ。



つまり、家電量販店業界ではメーカーよりも、販売店側の方が立場的に強いのが現状だ。



ということは、将来的に中小ホールが淘汰され、マルハン、ダイナム、さらには地方のトップ3のホール企業の寡占化が進んだ時に、初めてホールとメーカーの立場が逆転する日が来るのかも知れない。



もっとも、すでに大手価格というのは存在するともいわれている。



機械代の仕入れコストが一般ホールよりも安ければ、その分、スタートも回せるわけだ。



呉越同舟。



機械代を安くするためには連合を組むことも必要だ。





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