パチンコ日報

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関電管内は7月上旬に猛暑なら計画停電の可能性も

6月14日に開かれたパチ元会では、関西電力から関係者を招き、今夏の電力の需給見通しについて意見交換した。



すでに関電は7月2日(月)~9月7日(金)の平日、午前9時から午後8時までの時間帯に15%の節電協力を要請している。



15%の節電要請に対して、業界は昨年同様月2回の輪番休業で対応することになるが、昨年はまだ原発が稼働していた。



まもなく運転を停止している大飯原発が再稼働する見通しとなったが、これで節電が回避されたわけではない。



原発2基が再稼働してもフル出力するまで6週間かかる。ということはこのままスムーズに行っても2基の原発が本来の能力を発揮するのが7月下旬。



原発の再稼働にプラスして、完全にお役目御免となっていた和歌山・海南の火力発電所を再稼働することや他の電力会社から融通で計画停電は免れそうなところまでは来た。



ただ、原発がフル出力になるのが7月下旬ということは、7月の上旬に猛暑が訪れ、火力発電所にトラブルでも起これば、計画停電はないとは言い切れない。



また、8月になって、一昨年並みの猛暑や火力発電所にトラブルがあれば、計画停電の可能性が出てくる。



昨年、関東では計画停電が行われた際、東京23区内は首都機能が麻痺するために特別扱いされたが、関西の場合、大阪市内だけは計画停電を免れる、というような特例はないそうだ。



計画停電が行われる場合、東京の反省から停電時間を1日3時間から1日2時間を限度に行われるようだ。



では、計画停電が実施される場合、関電から何日前からアナウンスがあるのか、気になるところだが、1週間前ぐらいに行いたいとのこと。



ただ、夏場は猛暑となれば需給バランスはすぐに崩れる。大飯原発が再稼働しても綱渡り状態であることに違いはない。



15%の節電時間は午前9時から午後8時まで。



では、8時以降は節電に協力しなくてもいいのか、との質問が出た。



早目にネオンを消灯することなどは、揚水発電のための電力に回すことができるので、8時以降も節電に協力することは無駄ではない、ということだ。



ちなみに、関電は今のところ電気代を値上げする動きはまだないそうだ。



東電の値上げは廃炉や避難住民の補償問題で莫大なコストがかかるためで、関電にはその必要はない。



ところで、節電のポイントとして、直射日光を浴びている室外機には、よしずをかけてやることにより、放熱効果が高まるので室外機の電力消費が低下する。





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伝説の送別会

かつて、こんな送別会は見たことがない。



演壇には「旅立ちの式典!○○○卒業式」の横断幕。



定年退職でもない。自己都合による退社ながら、会社を挙げての送別会は社員が60~70名は参集している。



B社の草創期のメンバーとして入社。店長、部長を経て取締役になるが、独立の道を歩むことになり、会社を辞めた。だから、旅立ちであり、卒業式である。



開会のあいさつは現社長のことばで始まった。



「10年半前、私が班長の役職の時代にBに来た。私の労働意欲はいつも劣等感がモチベーションになっていた。自分は無知で、○さんの方が仕事もできて数字にも強い。早く追いついて、追い越したい、という思いで仲間意識よりもライバル意識が強かった。3年前私が常務になった時、壁にぶち当たり、悩んでいた時に○さんに関心を持っていたが、関心が狭かった。関心が狭いということは心が狭い、世界が狭い器の小さい常務だったことに気づいた。申し訳なかったという気持ちで一杯だ。10年後には私も去ることが来るが、今反省していることを活かして行きたい」



引き続き乾杯の音頭で宴が始まると、主賓の下にはたちまちビールを持った社員の行列ができた。



料理に箸をつける時間もなく、一気にボルテージは上がっていく。



世話になった人から次々と祝辞が寄せられる。



「8年前、布施店がグランドオープンした時に新入社員として入社した。右も左も分からない中、指導してもらった。前職は営業職で結果さえよければいい人間だったので、人間関係も軽率に捉えていた。人のコミュニケーションの大切さを教わった。変わらない長所は○さんの人格。送別会にこれだけの人数が参加するのは人格があるから」



祝辞を述べた人数も10人以上を超えた。



トリを飾ったのはオーナーで、会社ではキャップと呼ばれている。



「突然辞める話を聞いた時はやっぱり惜しかった。10年半の期間で正直複雑な気持ちだった。人間はやがて老人になり、死は避けられない。これも節目であり避けて通れない。貴重な10年半を一緒に過ごせたことは一生の友であり、一生の盟友だと心底思っている。(辞めていくことは)組織の問題であり、本人の問題であることを改めて感じている。しかし、Bに最高の財産を残してくれた。時には鬼軍曹で時には意気地なし。強いも弱いも素晴らしい。そのお陰で沢山のことを学べた。俺らは永遠の友であり、命のある限り、お前との付き合いは続く。本当にありがとう」



10年余りで急成長した原動力をこの送別会とキャップの最後のあいさつで垣間見た思いがする。





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遠い追憶

警察の綱紀粛正が求められるようになったのは10数年前の話だが、それ以前の所轄担当はそれこそやりたい放題だった。



タバコを暗に要求するぐらいはカワイイ話し。



警察検査で景品ショーケースの時計を見て「これいいね」と時計が欲しいサインを送ってくる。



新米の店長ならこれが何を意味するのか分からないが、ベテラン店長ともなると、それが「時計をくれ」という意味であることを理解している。



「今度忘年会があるんだけど」といえば、それはビール券が欲しい、という合図で、20枚ほどのビール券を渡した。



「今年のテレビはいいね」



年1回のパチンコファン感謝デーでは、1等景品を欲しがった。



当たりクジとハズレクジは別々に分けられていた。当たりクジの中から1等の一枚を抜いて、1等賞品が1点だけ当たらないようにした。



抽選期間が終って、勤務時間外にこっそりとテレビを受け取りにきた。



プリペイドカードの1万円券がまだ流通している時代だった。



カード残があるにも関わらず、忘れていく客が結構いた。店はそれをストックしておいて、トラブルが合ったときの保証に使っていた。



その噂をかぎつけた所轄担当が事務所に入って来て「ちょっと遊ばせて」といって、なかなか事務所から出て行こうとしない。



最初は意味が分からなかったが、忘れ物カードを使わせろ、という意味であることが分かった。



何枚かカードを渡すと大人しく事務所から出て行って、店内でパチンコを打ち始めた。



大当たりして、換金すると意気揚々と帰って行った。



そんな時代は警察検査もやっていないのに、オープン日が決まっていた。



持ちつ持たれつの関係。



警察がヤクザを排除してその縄張りをプリペイドカードで奪い取った時代の話である。



今はそんなことはないだろうが、ベテラン店長ならそんなことも経験しながら業界の酸いも甘いも噛み分けてきた。



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お年寄りがホールに求めるものとは

都内で賃貸物件が出た。その周辺地域のホールを含め店舗の調査を行った。



当該ホールで客のふりをして隣で打っていたおじいちゃんに話しかけてみた。



「この店にはよく来ているんですか?」



「50年パチンコを打ってるが、この店には40年来になるな。お兄さんは見かけない顔だな」



「最近、こっちに引っ越してきたばかりで。パチンコ好きなのでこの辺ではどの店が良く出るのか打ち比べているところなんですよ」



「そうかい」



「40年の固定ファンとなると随分長いですね。他の店には浮気しないんですか?」



「この年になると他の店の空気に馴染めなくてさ~」



周辺には3店舗の競合店がある。しばらく話しているうちに他店に行かなくなった理由が分かってきた。



裏モノが全盛期のころ、他店では裏モノ以外にも遠隔操作の噂が流れた。



その店で負けた客は、それで従業員の態度が悪ければ、恨みを込めてネガティブな情報を拡散させる。



おじいさんがマイホールにしている店は、裏モノ全盛期のころからそんな噂も一切出なかった。



仮に裏モノの噂が立った店であっても、従業員と客が良好な関係にあれば、お客がそんな噂を否定するが、接客態度の悪い店なら、ことさら噂を広めていく。



今度は1円コーナーで打っていた70代のおばあちゃんに話しかけた。



「この年になったら、5万も6万も勝ちたいとは思わないわよ。勝たなくてもいいから、従業員さんとお話がしたくて、この店に来ているのよ。他の店は顔馴染みではないので、私が話しかけても話し相手になってくれないから行かないの」



どの店もパチンココーナーは高齢者の割合が高い。お年寄りに好まれる店は従業員も型にはまった接客はしていない。



おばあちゃんが大好きだというこの店のスタッフの動きを観察していると、玉箱を下ろす時に、隣の出ていないお客には「ごめんなさいね」と一言声をかける気配りがあった。



ナゼ、お年寄りパチンコに来ているのか、その気持ちが分かる、対応できる従業員が多い店ほど強い。



この店ではないが、大阪のあるホールでは80代のおばあちゃんが毎日の日課としてパチンコ店に足を運ぶ。



「毎日、来ないと従業員の○○さんが心配するからやで。毎日来ているのは今日も元気な姿を見てもらうため。心配させたらアカンやろ」



従業員とお客さんの良好な関係が目に浮かんでくる。





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一流企業に入社しながらパチンコ業界へ就職した友達を羨ましく思う日々

各業界の新入社員も5月病が出ているころだ。



晴れて第一志望の大手スーパーに就職を果たした都内在住の4大卒のA子さんもそんな一人だ。



流通業界でも勝ち組の大手に入社できたことで、両親共々喜んだのも束の間、研修を終え配属されたのは、本人の希望とは大きくかけ離れた鮮魚売り場だった。



まさに天国から地獄へ突き落とされた思いだった。



本人は雑貨売り場を希望していたが、女子なのによりによって鮮魚売り場である。



白い長靴に白いビニールのエプロンをかけて、毎日毎日魚の生臭さの中で仕事をしている。



この会社では配属先によってはスペシャリストを育てるために、10年は異動はないケースもある。



それを知って辞めたい病に取り付かれている。



入社したばかりで頭を切り替えろ、といっても難しい。毎日毎日、魚に囲まれた仕事が嫌でたまらない。



A子さんと同じ大学で、このスーパーを落ちた同級生がパチンコ業界に就職している。その友達が楽しく仕事をしている話を聞いて羨ましく思う毎日だという。



白い長靴姿で切り身の魚を無言でパック詰めしているよりも、快適な環境の中で接客しているほうが、よっぽどましに思えてくる今日この頃である。



隣の芝生は青い。



一流企業に就職しても配属先によっては、腐る人も出てくる。パチンコ業界の場合は最初から表周りが主な業務なので落差がない分、幸せだと思える。



ダイナムの佐藤会長は大学を出て最初の就職先がスーパーのダイエーで、配属先が鮮魚売り場だった。流通に興味があって就職したわけだが、鮮魚の売り上げをダイエーチェーンの中でトップクラスに引き上げた逸話があったはずだ。



どうすれば、売り上げが上がるか。どうすれば、作業効率があがるか。そんなことを考えながら仕事する。



どんな仕事でも極めれば楽しくなってくるものだ。



魚の切り身をパック詰めする作業も、玉運びも似たような単純作業だが、こうした仕事の基本から人間は成長していく。





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