パチンコ日報

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ショック療法

九州の激戦区福岡市から身に詰まる話が届いた。これ、明日はわが身である。



40代半ばのその店長は、店長職を15年ほど続けてきたが、5月1日付で主任に降格となった。



降格の理由は業績不振。スロットの稼働はまったく問題ないが4円パチンコの稼働がここ1年で4~5割もダウンしたことにある。



ただ、スロットの稼働はどこでもいいので、評価の対象にはならない。



店長の手腕は稼働を上げること、さもなければ稼働を落とさないこと。



というのが会社の言い分。



これまで15年間店長として業績を伸ばしてきたのに、過去の栄光は過去の話。



4円パチンコの稼働低下は全国的なもので、店長だけのせいではないだろうが、そんなことは言い訳で、よそが悪くても稼働を上げるのが店長の役目といわんばかりだが…。



店長に抜擢されたのは若手の副店長だった。



会社の配慮から同じ店舗で働くことは免れたが、異動になった店舗は元部下が店長をやっている。



心中は複雑だが、この歳で会社を辞めてもほかに行くところはない。降格を甘んじて受け入れるしかなかった。



今回の降格人事は社内ののんびりムードを一変する狙いがあった。



他の店長には電流的刺激が走った。



4パチの稼働が下がっているのは降格になった店長の店舗だけではなかった。明日はわが身である。



一番大人しく、真面目な店長だっただけに、社内からは血祭り人事の陰口が飛び交ったが、1週間ほどで社内の空気が引き締まった。



社内から稟議書がどんどん上がって来るようになった。



ただ、これまでイベントしか集客方法を知らない店長はもがき苦しんでいる。



何をどうしていいか分からない。



他業界で成功している集客のヒントがあれば、それを応用しようとするもののすぐにパチンコでの集客には結びつかない。



しかし、効果がないからと何もやらないことを会社は一番怒る。失敗してもいいから何かをチャレンジしなければならない。



この会社の例だけではなく、ホール企業での降格人事はそれほど珍しいものではない。昇進するのも早いが降格する時も大胆だ。



それで腐って辞めるか、奮起して這い上がってくるか。



会社にとってはどちらに転んでも問題はない。





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