東京(成田)~福岡5180円
東京(成田)~沖縄6680円
高速バスでも実現できないような格安料金だ。
これは低価格航空会社として8月から就航するエアアジア・ジャパンの料金体系だ。季節や時間帯によってはこれより高くなるが、ちなみにANAの普通料金は次のようになる。
羽田~札幌3万3670円
羽田~福岡3万6870円
羽田~沖縄4万970円
エアアジア・ジャパンはまさに航空会社の1パチである。
本社はマレーシアで、それまで運賃が高くて飛行機に乗れなかった層を低価格で開拓して急成長。2001年に飛行機2機でスタートしたが、現在は100機を所有して世界各地に150の路線を飛ばしている。

テレビでエアアジア・ジャパの客室乗務員の教育風景を放送していた。
日本の航空会社に勤務していた日本人女性を通してカメラは教育に迫った。
低価格を売りにするエアアジア・ジャパンにはかしこまった接客は必要としない。
フレンドリーさを全面に押し出した接客が求められる。
日本の航空会社の制服は濃紺系が多いが、これではとっつきにくいとばかりに、CAの制服とは思えない、真っ赤。
さらに日本の航空会社では客室乗務員のヘアースタイルは、長い髪を団子状に丸めてシニヨンキャップをかぶせるのがトレードマークだ。
ところが、ここでもフレンドリーさを出すために、長い髪は肩まで下ろさなければならない。
止めを刺すのは濃いメークだ。
それも「この化粧で東京は歩けない」というほどの濃さで、舞台メイクまでは行かないがかなり派手な化粧が求められる。
意図は「明るく、元気でエネルギッシュな姿をアピールするため」。
CAといえばお高くとまっているイメージが強いが、それらをことごとく崩していく。
格安航空会社が何で儲けを出すかといえば、それは機内での飲食物やグッズの販売である。
新幹線の車内販売のように小声でワゴンを押しながら去っていくのではなく、お客一人一人とアイコンタクトしながら、フレンドリーな会話で客のニーズを引き出していくことがCAの仕事となる。
だから、お高いイメージは不要なのである。
1円パチンコがスタートしたときも格安航空会社のコンセプトに近いものがあった。
1円で安く、長く遊べることをアピールしながら、パチンコから離れた人ややったことのない人を増やすことが目的だった。
それも最近は停滞気味だ。
後、格安航空会社の1パチともいえるエアアジア・ジャパンからパチンコ業界が学ぶとすれば、派手な化粧とフレンドリーな接客ということになるが、まずは乗ってみなければ分からない。
成田発着というのが曲者である。
辺鄙な場所にある1パチ専門店のようなものだが、目的が違うか。

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