「お客様の行動心理学で見る戦略的接客術」をテーマにした勉強会がぱちんこ情熱リーグで開かれた。サブタイトルは「接客力格差が集客の明暗を分ける時代到来」。講師はプラスアルファの野島崇範ゼネラルマネージャー。
同じ商店街に八百屋と果物屋があった。
共に愛媛ブランドのみかんを1個100円で売り出していた。どちらの店も接客は丁寧で甲乙つけがたい。ところが同じ値段なのに果物屋の方が多く売れた。
なぜか?
八百屋は「本日みかん特売!1個100円」のポップだったのに対して、果物屋は「本日みかんの特売日!愛媛ブランドみかんが、なんと本日限り1個100円」と愛媛ブランドと本日限りという言葉掛けを加えた。ちょった情報を添えることで購買意欲が変わってくる、ということだ。
この言葉掛けがホールにも通じるものがある。
戦略的接客の精度によって確実に売り上げは変わっていく。
ホールの営業力は次の通り。
1 出玉
2 新台入れ替え
3 機種構成
4 設備投資
これからはお客さんが使う1万円の価値をイメージし、シビアな客目線に立つためにも「情報伝達力」が必要になってくる。
「うちはこういう店ですよ」という情報発信力を営業力の中に加えることが、集客の向上につながる。
営業力が高くて情報伝達力が高いホールで集客できていないホールは1店舗もない。
ホールでたまに見かけるのは、4月になっても2月28日の新台告知が未だに放置されているようなケースだ。これは論外だが、広告宣伝規制以降、イベント告知ができなくなったため、情報の鮮度が落ちてきているのが顕著に現れてきている。
「大海2を導入してから2週間経っても未だに新台導入を発信し続けている。目で見れば導入されていることは分かるのに、伝え続ける意味はない」
情報鮮度の低い告知物が半永久的に掲示されたままになっていることが、見ない、読まない告知物へとなっていく。
新台入れ替えの告知といえば、「地域最速」「地域大量導入」を相変わらず謳っているホールが少なくないが、これでは戦略的な情報とはいい難い。
「北斗の拳世紀末救世主伝説」を導入した際の、鮮度を高めた告知方法の具体例がこれだ。
■導入1週間前
ついに、8年ぶりにあの北斗が帰ってきます
■6日前
ART1セット38ゲームの機種
■5日前
純増約2.2枚
■4日前
上乗せ300ゲームと継続率はMAX89%の瞬発力
これを計数時などにスタッフが声掛けしていった。新台導入に際して、鮮度を心がけた。
情報の鮮度が低下してくると伝わらない情報となってしまう。
同じみかんが八百屋よりも果物屋の方がたくさん売れたのは「本日限り」「空輸」ということば掛けをしたために情報鮮度が高かった。それがお客さんの行動心理に変わっていった。
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鮮度の高い情報がお客を行動させる
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