パチンコ日報

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お年寄りがホールに求めるものとは

都内で賃貸物件が出た。その周辺地域のホールを含め店舗の調査を行った。



当該ホールで客のふりをして隣で打っていたおじいちゃんに話しかけてみた。



「この店にはよく来ているんですか?」



「50年パチンコを打ってるが、この店には40年来になるな。お兄さんは見かけない顔だな」



「最近、こっちに引っ越してきたばかりで。パチンコ好きなのでこの辺ではどの店が良く出るのか打ち比べているところなんですよ」



「そうかい」



「40年の固定ファンとなると随分長いですね。他の店には浮気しないんですか?」



「この年になると他の店の空気に馴染めなくてさ~」



周辺には3店舗の競合店がある。しばらく話しているうちに他店に行かなくなった理由が分かってきた。



裏モノが全盛期のころ、他店では裏モノ以外にも遠隔操作の噂が流れた。



その店で負けた客は、それで従業員の態度が悪ければ、恨みを込めてネガティブな情報を拡散させる。



おじいさんがマイホールにしている店は、裏モノ全盛期のころからそんな噂も一切出なかった。



仮に裏モノの噂が立った店であっても、従業員と客が良好な関係にあれば、お客がそんな噂を否定するが、接客態度の悪い店なら、ことさら噂を広めていく。



今度は1円コーナーで打っていた70代のおばあちゃんに話しかけた。



「この年になったら、5万も6万も勝ちたいとは思わないわよ。勝たなくてもいいから、従業員さんとお話がしたくて、この店に来ているのよ。他の店は顔馴染みではないので、私が話しかけても話し相手になってくれないから行かないの」



どの店もパチンココーナーは高齢者の割合が高い。お年寄りに好まれる店は従業員も型にはまった接客はしていない。



おばあちゃんが大好きだというこの店のスタッフの動きを観察していると、玉箱を下ろす時に、隣の出ていないお客には「ごめんなさいね」と一言声をかける気配りがあった。



ナゼ、お年寄りパチンコに来ているのか、その気持ちが分かる、対応できる従業員が多い店ほど強い。



この店ではないが、大阪のあるホールでは80代のおばあちゃんが毎日の日課としてパチンコ店に足を運ぶ。



「毎日、来ないと従業員の○○さんが心配するからやで。毎日来ているのは今日も元気な姿を見てもらうため。心配させたらアカンやろ」



従業員とお客さんの良好な関係が目に浮かんでくる。





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