そんな事業モデルの勉強会がパチ元会で行われた。
事業プランの説明を行ったのはファミリーマートで、同社は基本的に直営は行っておらず、ほぼフランチャイズで展開している。
同社の売上高は1兆4404億5700万円で、店舗数は2万242店舗で、このうち半数の1万1415店舗は海外で展開している。
なぜ、パチンコとコンビニの取り合わせなのか?
まず、ホールの出店立地は駅前型、郊外型にしても魅力的な用地に出店しているのでコンビニとは極めて親和性が高いことが挙げられる。
なおかつ、郊外店舗の場合、他の産業に比べると駐車場の敷地が広めに取られているので、コンビニスペースを取りやすいことも魅力の一つだ。
コンビニを併設することで、ホール側の最大のメリットは銀行がついてくること。こんなことを書けばアンチから批判が来るが、ATMはないよりあったほうが便利であることには間違いない。
ホールの立地は人通りが多い路面店なので相乗効果が高い。
2番目のメリットは、郊外店の場合、飲食店を併設するケースが多いが、それに取って代わるのがコンビニだ。軽食メニューが充実しているので飲食店が不要になる。
ホール内でパンやおにぎりなどの軽食のワゴン販売も可能になるので、席を離れずに食事が摂れる。
コンビニの建物として必要なスペースは約45坪。内装工事費は850万円~1300万円。
ホール側が用意するのは契約金、土地、建物で、契約内容によってファミマ側が内装工事を負担するケースもある。
契約内容によって本部に支払う営業総利益フィーが違ってくるが、その幅は35%~48%。
これではあまり儲からないように思えるが、立地によって本部から100~200万円の土地・建物の賃借料がホール側に支払われる。
コンビニ経営はホールでやるのもいいが、本部が別途経営者を引っ張ってきてくれるので、賃借収入だけでも魅力はある。
大型郊外店の中には休憩室も広く取っているケースがあるが、45坪のスペースがあれば休憩室をコンビニに改装して、イートインスペースを設けることもできる。
敷地が狭く、駐車場もほとんどない店舗が売りに出ているケースがある。これをコンビニに改装しようと思えば、1階を駐車場にして2階を店舗にする方法が考えられるが、コンビニの場合、2階では絶対に客が上がってこないので、この方法は使えない、ということだ。そこまでコンビニの商品力はないので1階に限る。
近隣にファミマの既存店がある場合、出店がためらわれるところだが、そのオーナーにホールで併設するコンビニの経営もやってもらう手がある。

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