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ECOパチシステムの概略が明らかに

5月11日、水面下で準備が進められていた封入式パチンコ=ECOパチの概要が明らかになった。日工組側から石橋保彦副理事長がホール5団体(全日遊連、日遊協、同友会、余暇進、PCSA)の役員にシステムの概略を説明した。



パチンコ業界の将来を占う遊技機システムなのに業界誌には非公開で行われた。



周知のように、ECOパチは玉が一切表に出ず、100発ほどのステンレス球が台の中を循環する。鉄からステンレスに変わったのは磁石ゴトをされないため。鉄からステンレスに変わるため、玉1個の値段は20倍以上高くなるが、ECOパチになると従来よりも玉の数は1/100に減る。



ECOパチを動かすにはECOパチ専用のECOユニットが必要になる。当初は遊技機とユニットは一体型になる構想もあったが、分離型に落ち着いた。



で、ECOパチの一番の目的は不正対策のようだ。ECOパチの主制御基板と払出制御基板は不正対策のために、新CPUを採用し、主基板間の通信を暗号化している。



ECOユニットとECOパチは払出制御基板とECOユニットインターフェイスを用いて遊技球に関わるデータを暗号化して通信する。



ECOシステムによって新たに必要になってくるのが機歴管理センター(仮称)だ。これは日工組メーカーの出荷情報とホール内に設置されているECOパチの設置情報を管理して、ECOパチの出荷、設置、移動、廃棄までを監視する。



機歴管理センターは日工組メーカーと接続され、暗号化された遊技機の出荷状況を受信する。



さらに鍵管理センターと接続され、暗号化された遊技機の機台情報を鍵管理センターへ送信する。



鍵管理センターの役割はホールに設置されたECOパチの設置情報を受信し、認証確認を行う。



受信した情報の暗号化するための鍵を配信し、機歴管理センターと連携する。



鍵管理センターは機歴管理センターと接続され、暗号化された遊技機の機台情報を受信する。



鍵管理センターはカード会社の情報管理センターと接続され、カード会社の管理センターを介して、管理コンピュータから暗号化された認証情報を送受信する。



管理コンピュータから暗号化された遊技機の認証結果情報および設置情報を受信する。



管理コンピュータはホール内に設置され、暗号化処理を施したLANでホール内のECOユニットと接続する。暗号化されたECOパチとECOユニットの認証情報を受信し、カード会社の管理センターを介して鍵管理センターへ認証情報を送信すると共に、暗号化された認証結果を受信し、ECOユニットへ送信する。



5団体を集めての説明は初めて行われたが、今後定期的に会合がもたれるようだ。



この会合に出席した関係者によると「機械の誕生から最終処理まで明確になることはいいことで、廃棄問題が解決されることはいいことだ」と前置きして、さらにこう続ける。



「遊技機の値段がパネル交換なら、大卒の初任給程度まで下げるということだが、ユニットの値段やシステム使用料もまだ明らかにされていない。中小ホールに設備投資する体力があるか問題。不正ができなくなるということはインとアウトもすべて第三者に管理されることで、ここまで売り上げが第三者に分かる業種はない」



脱税防止という言葉は一切使われていないが、脱税業種からの脱却が図れるシステムという一面もある。



第三者管理を誰が行うのかもまだ発表されていない。普通に考えれば行政OBが順当である。



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