例の渋谷の道玄坂にある金箔カードの自動販売機で、カードを買うと4号機が打てる、という店の件だ。
店がどの辺にあるのか分からないので、道玄坂の交番に行ってみた。
「この辺に金箔カードを買うと4号機が打てる店があると聞いたんですが、どの辺にあるか分かりますか?」
初老のベテラン巡査だった。
「勉強不足で申し訳ない。聞いたことないですね」
交番の巡査も知らない存在だった。
「百が付いた地名だったんですが」
「百軒店(ひゃっけだな)という地名なら、ここを下って左に入ったあたりがそうです」
「そうそう、そんな地名でした。ありがとうございます」
後は、その界隈を探すしかない。
いわれた通に行くと、完全にラブホ街。そこをこえて南下すると写真で見た感じのマンションに出た。
11時ごろだったのでシャッターは閉まっていたが、それらしきのぼりが2本立っている。
ここに間違いない。
場所が分かったところで、開店時間の12時まで渋谷界隈のパチンコ店を散策する。
午前中ということもあってか、楽園の1階はまばら、マルハンも2階はそこそこだが、3階は空台が目立つ。
4階の禁煙フロアーの稼働の方がいい。
12時になったところで、再び向かう。

店は狭い。
入ると「お客さんは初めてですか?」と店員らしき人が声をかけてきた。
「初めて」というとここのシステムを説明してくれる。
「ここに金箔カードの自動販売機があります」と指差したのは台間サンドである。
「ここに1000円入れると金箔カードが1枚出てきます。すると隣にあるスロットのクレジットが30になります。これでプレイしてビッグが当たりクレジットが100になると金箔カードが6枚出てきます。出てきた金箔カードは向いの店で1枚300円で買い取ってくれます」
「ここはいつできたの?
「去年の12月からです」
「都内で同じような店は他にあるの?」
「それはちょっとわかりません」
「お客さんは多いの?」
「そんなに多くはありませんね」
「普通にパチスロ打った方が率がいいもんね」
「4号機が打てるのが特徴です。懐かしいでしょ」
「換金できるのは違法じゃないの?」
「違法じゃないので営業できています。自動販売機の当たりくじなので」

12時の開店で客は1人。
「スパを見てきたんだけど」
「ああ、勝手に載せられました。それを見て来たというお客さんもいるからちょっとはお客さんが増えたことになるのかな」
懐かしの4号機が打てて換金ができる、ということがポイントだが、確かに大騒ぎするほどのものでもない、というのが率直な感想。
換金率が悪過ぎる。

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