パチンコ日報

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新台に頼らない低貸専門店物語…オープニング編

昨年11月、関西の某所で、店名も変えず新台も一切導入せずに、弱小店舗を再生する過程を追跡取材する予定で連載を始めたが、わずか3回で終わってしまった。



230台ほどの小型ホール。



開店初日は120人の動員を見込んだが、その半分の50~60人で推移した。最低ラインの80人にも及ばず、その後も客足は伸びず、ジリ貧になるばかり。



「一度打てばどこよりも遊べることが分かる。2週間もすれば結果が出る」と共同経営者となったコンサルは胸を張った。



2週間経っても結果は出なかった。やがてコンサルが1カ月ほどで姿を消してしまった。



10数年間に亘って信頼を失ったホールの屋号も変えず、新台に頼ることなく立て直して行こう、というのだから、ハードルはかなり高かったことも事実だ。



その店舗の再生が11月25日から新たにスタートした。



今回の再生グループは、コンサルを手がける傍ら、自らもホールを経営している。



前回の失敗の轍を踏むことなく、店名も一新。機械は従来からあったものに新たに中古を加えた程度。その代わり中古ながら貯玉再プレイシステムや押しボタンなどの設備を充実させた。



設備工事から外装工事なども行ったため、休業期間も長かった。



工事期間中、店の前を通る人からは「今度は経営者が変わったのか?」という質問が一番多かった。



店のコンセプトは1パチ、5スロの低貸専門店。





告知は事前チラシと当日チラシを打ったほか、ポスティングも。



午後1時の開店で、立ち上がりは60人ほど。前回のことが脳裏をよぎる。ところが、10分後に80人、15分後に90人、とジワジワと増えてくる。最終的にはピークで160人に達した。



前回との違いはこの出玉感だ。オープンから2時間後の模様だが、客も粘る気分になる。





「このご時世だから2000~3000円でストレス解消できる場を提供することを目指しています。台粗は1台2000円いただければ十分。10時間営業ですから1時間200円の商売です。電気代や機械代も中古とはいえただではありませんから、1時間、200円ぐらい置いて行ってください、という感じです。200円ならカラオケを楽しむレベルです」(同ホール責任者)



同ホールのコンセプトは機械代をかけないこと。その分出玉で還元。スロットは交換率が悪い分、客は高設定台が打てる。



「年末も仕事人が騒がれていますが、40万もする機械を20台入れれば、800万円。その800万円はお客さんから取らなければならない。もはやお客さんの懐は苦しい。新台を入れてお客さんから回収するバランスがとっくに崩れているのに、まだホールはメーカーの販促にのっかかって買ってしまう。機械の高騰が業界を潰す。お客さんは機械代の負担に持ちこたえられなくなっている。そのことが業界人は分かっているのか?うちは市場から捨てられた機械を集めてやるのがコンセプトです」



機械代が高い、高いといいながらも、ホールはビッグタイトルというだけでどうしても飛びついてしまう。それこそがメーカーの思う壺だ。



「今のパチンコ店の新台神話は、マイセンの高級コーヒーカップにコーヒーを入れたから1万円ください、といっているようなもの。景気のいいときならそんなお客さんもいたが、同じ味ならお客さんは100均のカップを望んでいる。お客さんが今何を望んでいるのか? それに応えればたいていの商売は当たる」



新台に頼らない低貸専門店の軌跡を定期的にお届けしていく。今度は前回のように1カ月で終わらないことを祈りながら。



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