パチンコ日報

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カバン屋も飛び込み営業時代

かつて筆者は飛び込み取材を何度も経験したことがある。名刺を一瞥しただけで「うちは取っているからいらない」という断り文句が一番多かった。



パチンコ業界誌の販売営業と勘違いされるケースである。取材意図を説明して、納得してくれると快く取材に応じてくれる。



飛び込み取材だけでなく、社会人1年生のときは飛び込み営業を経験した。あるリストを元に事前に電話をかけて行くこともあったが、ほとんどが飛び込み営業である。



今回のエントリーのキーワードは「飛び込み営業」である。



土曜日の昼下がり、あるホールに店長を尋ねて1人のセールスマンが訪れた。初めての訪問だったが、店長はかつて営業マンをしていた経験があるので、どんな営業でも即座に断ることなく、話だけは聴くことにしていた。



表れたのは販社の人間だ、という60過ぎの初老の男性だった。これで警戒心が多少解けた。



相手は名刺を差し出さなかったが、世間話からはじめ、やおら「店長はお給料に満足していますか?」と切り出した。



畳み掛けるかのように「お宅のミリオンゴッドに1台だけ入れさせてもらえませんか?」と本題に入った。



当該ホールにミリゴは6台あった。稼働も未だに好調だった。



「入れるだけでまず、50万円お支払いします。後はこちらが抜いた金額のパーセンテージでお支払いします。絶対に見つかりませんから安心してください」と自信たっぷりに話す。



「この近くで入れているところはあるの?」



「それはちょっといえません。勘弁してください」



もちろん、店長はきっぱりと断った。



しかし、初老の男性は「じゃ、ちょっと考えていてください。また来ますから」とケータイ番号を書いたメモを残して立ち去っていった。



普通、この手の話は店側とはツーカーの仲の業者が持ちかけてくるもので、カバン屋が飛び込み営業で昼間から回っているとは前代未聞である。



このことをセキュリティー関係者に聞くと「特段珍しいことでもない。数は少ないが、昔からそういう営業はあったよ」とのこと。



しかも、飛込み営業を装っているが、すでに入れたホールの店長から「あそこの店長なら話に乗ると思うよ」と紹介を受けて来ている、という。



紹介した側にも成功報酬の手数料は入る仕組みになっている。



営業中の店舗で基盤を差し替える場合、当然作業は閉店後に行われるわけだ。仕事する場合、閉店後に裏口の事務所から入ってくるのかと思いきや、営業中に客として店に入り、閉店後に業者を装って事務所で打ち合わせするふりをして、従業員が全員帰ったところで、仕事に取り掛かる。



仕事が終わって帰るときも朝まで事務所で待機して、店がオープンすると店の出入り口から帰っていく。



事務所の出入り口はセコムなどで入退室時間まで管理されているので、細心の注意を払っている、ということだ。



カバン屋がこうして昼間から飛び込み営業に回っている、ということは他にもあるかも知れない、ということだ。



くれぐれもそんな甘言に惑わされて、自分の人生どころか会社にも大迷惑をかけることになる。「絶対に見つからない」という口車に乗ってはいけない。



ケータイ番号を置いて帰っているのなら、囮捜査で呼び出して、組織を一網打尽にしてもらいたいものだ。





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