店長が客の立場で自店で10時間も打つことはない。ここに溝ができる原因ができる。
ラーメン屋は開店する前に毎日スープの味見をして納得したものを出す。ところがパチンコはどうだろうか?パチンコ台は商品であるにも関わらず、釘調整した台の“味見”をどの程度やっているか、ということだ。
味見はたいしてしないで、ホールコンから出てくる有効スターだけを重視している。
この有効スタートと実際に打っている客が回る、回らない、という感覚は違う。
有効スタート5.9回と5.3回の2つの台があった。
この2台を打ってみて、客としてどちらの台を選ぶか実験した。その結果選んだ台は5.3回の台だった。
“感覚”でよく回るように感じた、というのがその理由だった。そして台を選んだ本人はその台こそが5.9回の台だ、と確信したが結果は真逆であった。
スタートは回っているのに稼動が低い台がある。それがこのケースのように有効スタートと体感スタートのギャップで、この溝を埋めていかないと大きなロスとなる。
では、原因はどこにあるのか?
有効スタートでは回っているのに、体感スタートで回っていないように感じるのは、リールの回転が止まったり、保留ランプの全消などのスランプが発生するためである。
保留ランプがオーバーフローするぐらい立て続けに入ったかと思うと、ピタッと止まり、リールが回らない。こういう台はストレスを感じて長時間打つ気にはならない。
ま、店もお客も分かりきっていることなのに、パチンコのスランプはなかなか解消できない。
スランプ解消のために統一ゲージを実践するも、なかなかベースは安定しない。
傾斜角度とスランプの因果関係は昔からいわれてきたことだが、ほとんどのホールがこの分野に手をつけていないのが現状だ。
標準傾斜角度は3分5厘だ。
ホールは業者任せで3分5厘で台が取り付けられていると思い込んでいる。傾斜角度の重要性はあまり認識されていないので、いちいちホールがチェックすることもない。
実際傾斜角度を計測すると3分5厘で取り付けられているのは、全台の2%しかなかったホールがあったが、このホールが例外ではなく日本全国のホールが同じような状況だ。
台の傾斜は、家の建築にたとえると重要な基礎工事の部分だ。ベタ基礎のしっかりした土台の上に、家を建てていく。この基礎がしっかりしていないと家が傾くような欠陥住宅となる。
基礎がしっかり3分5厘で固定されていないから、どんなに緻密な釘調整を行ってもデータが揃わないのである。
これに気づいたホールは、全台きっちり3分5里に揃えることから始めている。
試しに定番コーナーから揃えたところ、稼働がが7000個ほど上がったからだ。
傾斜角度がきっちり揃ったことで、スランプが小さくなったためアウトが上がったのである。
遊技機はどんどん進化しているのに、台枠の取り付けは昔のままだった。ここまで緻密にやらなければ生き残れない時代になってきた、ということだ。
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