パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

釘調整とパチスロ設定の合法か違法かの違いについて

パチンコは釘調整によって利益コントロールしている。パチスロはどうやって利益コントロールするかというと設定だ。釘調整が違法なら、パチスロの設定もなくしてしまえ、と暴論を吐くものもいる。

こうした意見に対して、パチスロ関係者が釘調整と設定の違いを次のように解説する。

以下本文

パチスロの設定とは

遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則
(回胴式遊技機)別表第五(1)リ(へ)

「設定の数は、六を超えるものでないこと」とあり、すなわち回胴式遊技機の“設定”とは風適法第二十条第3項において、著しく客の射幸性をそそるおそれがあるものとして、国家公安員会規則の定める回胴式遊技機の性能そのものであるため、パチンコの営業調整としての“クギ調整”といった、検定を受けた遊技機に不正に手を加えるものとは、全く異なります。

設定は合法であり。
クギ調整は違法である。

ホールはこのことの認識が乏しいのでないか?

法令による規則上の立て付けは

パチンコは構造(アナログ)の遊技機
パチスロはコンピュータ抽選の遊技機
であって、遊技機としての基本性能がそもそも違うものである。

日々のパチンコの“クギ調整”は、パチスロでいうと毎日“ロム交換”するような行為である。
※だからクギ曲げは検定を受けた遊技機に“不正改造”を加える犯罪行為にあたる。

規則上のクギに関して以下のようにある。

(パチンコ遊技機)別表第四(2)ホ(ロ)

「遊技くぎ及び風車は、遊技板におおむね垂直に打ち込まれているものであること」
             
(3)ハ(イ)
「遊技くぎ及び風車の軸の材質は、ビッカース硬度が百五十Hv以上二百三十Hv以下である硬度を有する真ちゅう又はこれと同等の硬度を有する金属で容易にさびず、かつ、折れない性質のものであること」
                 
(ロ)
「遊技くぎ等(遊技くぎ及び風車の軸を除く。)の材質は、硬度プラスチックその他材料で遊技球の落下その他の衝撃により破損し、又はその形状が変形するものでないこと」

この規格を基に製造されたパチンコが(出玉率、役物比率等に適合しているとして)検定を受けている、したがって“クギを曲げる”ことはこの性能を変更することとなり、検定を受けてない遊技機となる。

以上


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18歳未満を立ち入らせないための年齢確認タッチパネル

都内の私立高校で教鞭をとっている50代の先生が、パチンコ業界の同級生に相談を持ち掛けてきた。

「お前らは高校時代からパチンコへ行っていたけど、俺は今の今までパチンコはやったことがないので、パチンコの仕組みが全く分からない」と口火を切った。

相談してきた本当の理由はクラスの生徒がパチンコで補導されたことに端を発していた。生徒は他校に通っている友達に誘われて、初めてパチンコホールに入った。パチンコをやったのかスロットをやったのかは不明だが、ビギナーズラックで勝ってしまった。

特殊景品を貰ったが、どこで交換していいのか分からない。店の人に聞いても「他のお客さんに聞いてください」とつれない返事。

本当に初めてだったので、勝った客の後をついて行けば換金所が分かる、という知恵も働かなかった。

意を決して聞いた客が運悪く非番の警察官だった。どう見ても18歳未満の高校生にしか見えなかったので、警察官が問いただしたところ、素直に17歳の高校2年生であることを認めてしまった。

非番の警察官は所轄に連絡して、補導された。

換金所を店内で聞いたのか、店外で聞いたのかも明らかではないが、これが店内で聞いていたらホールも処罰の対象になるところだ。

補導した件は学校と家庭に連絡が入り、生徒は30日間の停学処分となった。

先生からの疑問はホールがどうやって18歳未満を確認しているか、ということだ。スーパーなどではお酒を買った時、レジで年齢確認のタッチパネルが出るがホールにはそういうシステムもない。

見るからに幼い顔をしていれば、声を掛けるのが実態であろう。そうなると老けた18歳未満は声も掛けないということになる。

昔の様に100円玉で遊べる時代ではなくなったことが、高校生を遠ざけるよう遠因にもなっている。それによって若年層が減る原因にもなっているとはいうものの、18歳未満の立ち入りを阻止するシステマティックなものはない。

パチンコのベースメーターは、わざわざ取り付けなくても、ホールコンのデータを見れば、各台のベースは一目瞭然である。

そんな無駄なものにおカネをかけるよりも、店の入口に年齢確認のタッチパネルでも取り付けますか? まだそっちの方が業界的には新しい設備の需要が生まれるというものだ。



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都条例違反でマッサージチェアがダメ?

東京の行政指導が厳しくなっている。

2月某日、都内の歓楽街のホール複数に本庁、所轄、消防、区役所建築課からの合同立ち入り検査があった、という。

この際、口頭で指摘を受けたのが次の通り。

・ドル箱台車とフラッグを使った積み方がことさらに射幸心を煽る。

・CR北斗無双の配置変更案内POPが特定機種アピールにつながる。

・壁際にポケットティッシュの段ボール箱を置いていたことが客室面積を塞ぐ。

・イーゼルの高さが1メートルを超えている。

・店内階段スペースでのファン感謝デー賞品陳列。

・店外でのファン感謝デー賞品陳列。

・店内装飾のタペストリーの高さ。

東京都某市では10店舗に立ち入り調査が入り、広告表示義務違反で指示処分を受けたホールがあった。その内容は、差し札に店長の似顔絵が書いてあったもの対して「何の意味があるのか?」と指示処分となった。似顔絵から読めることは店長オススメ台、ということだろう。

この時、圧巻はマッサージチェアにまで指導が入ったことだ。マッサージチェアのどこに指導を受ける要素があるのか疑問が生まれる。

全国でマッサージチェアを導入しているホールは数多くある。遊技で疲れた体をマッサージで癒して欲しい、という思いでホールは設置しているはずだ。マッサージチェア業界からすればパチンコ業界はお得意さまで、マッサージチェア業界からしても由々しき問題だ。

埼玉の高稼働ホールの2階にある休憩室には15台のマッサージチェアが設置され、うち5台は女性専用というホールもあるぐらいだ。グランドオープンしたホールでは、付帯サービスとしてマッサージチェアは標準装備されるぐらい、業界ではマッサージチェアは定着している。

では、警察がなぜ、マッサージチェアを指導したかというと都条例違反になる可能性だった。

都条例違反?と誰もが?マークが付くが、確かに都条例にはそれを類推できる一文がある。

風俗営業者の遵守事項の四には次のように書かれている。

営業所において客を宿泊させ、若しくは仮眠させ、又は寝具、その他これに類するものを客に使用させないこと。
警察が注目したのはこの中の仮眠だ。マッサージチェアを使っていたらあまりの気持ちよさに寝ることはある。マッサージチェアは仮眠させるからダメということ。

ただ、この項目は性風俗を対象にした一文であろう。風俗営業者で括られてしまえば、パチンコも対象になるが、拡大解釈も甚だしい。

マッサージチェアはリクライニングで横になれるから仮眠体勢が取れるからダメで、リクライニングが効かなければいいのか?ということになる。

マッサージチェアにまで難癖をつけるぐらい警察は取り締まりに本腰になっている表れでもある。


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ベース50以上?

遊技通信に気になる記事があった。

以下遊技通信より引用

警察庁保安課は2月10日、全日遊連、日遊協、日工組、日電協、全商協、回胴遊商の6団体に対して、ぱちんこ依存問題への対策強化に向けて、業界が強化すべき課題の対策例と行政としての今後の対応方針を伝えた。

関係者によると、行政の対応では射幸性抑制の観点から著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機の基準を改正する考えが示されるとともに、風俗営業所の管理者の業務に依存防止対策を追加することなどを説明し、これに伴い国家公安委員会規則の改正を行うことを明らかにした。一連の対応はただちに着手し、数カ月で規則を改正する予定という。遊技機の基準の改正については経過措置を設けて実施される見通し。

気になったのはこの中の射幸心をそそるおそれのある遊技機の基準を改正する考えが示された、という部分だ。

具体的内容には触れていないが、今以上に射幸性を抑制する方向に持っていくことは予想される。

このニュースが報じられた後で、未確認情報として今後の遊技機はベース50以上で作らなければならないということだ。複数のメーカー関係者に問い合わせてみたが、そのような情報は聞いていない、ということだった。

現時点では未確認だが、もしベース50以上となれば、メーカーは機械作りを根本から改めなければならない。セブン機のような機械は実質作れない。そもそもベースを殺したのはスタートを回すためだった。これでベース50以上となれば、当たりで大量の玉が出る機械ではホール経営が成り立たなくなる。

それこそ、ベース50以上といえば昔のチューリップ台になってしまう。この程度の機械ならベース50以上でも作れる。ここまで業界が逆戻りすれば、射幸性も落とせ、依存症対策にもなるかもしれないが、それでは角を矯めて牛を殺すことになる。

「今までが異常だった。3000円ぐらいで遊びたいお客さんを業界自らが切っていった。3万円、5万円持っていないと遊べない異常さに業界は気づくべき。法律通りに正規に営業してそれでも生き残れるところが生き残ったらいい。ベース50以上ということはお客さんにとってはおカネを使う金額が少なるメリットがある。それによって、ゲームセンターやカラオケよりもパチンコの方が楽しいということをアピールできる。パチンコの強みは遊んで終わりではなく、勝てば景品がもらえること。この原点に返るチャンスと捉えれば決して業界にはマイナスではない」(業界関係者)

今のパチンコは当たりかハズレかの遊びで、役物に玉が入って玉が増えたり、減ったりする本来のゲーム性をすっかり忘れ去っている。


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販促が反則になる?

販促活動が“反則”になる時代が来るのではないか、と心配するのはのぼりやPOP、ポスターなどを手掛けるデザイン会社の関係者だ。販促と反則を掛けたものだが、厳しく取り締まられたら商売上がったりだ。笑うに笑えない。

その会社はのぼり旗などを得意分野としていた。これまでなら「出玉に挑戦」などの文言ののぼりが売れたが、広告宣伝規制が強化され、ちょっとでも過激な文言だと作る方も買う側も躊躇するようになった。

のぼりは外に向けて情報を発信しながら、集客に役立てるものだが、文言だけでなくのぼりそのものの存在が不安になってきている。

かといって、所轄に問い合わせたところで、おそらく質問事項はNGのオンパレードになるだけに、聞けば藪蛇になるので怖くて聞けない。

以前、まだこんなに規制が厳しくないころにお伺い立てした時は「ギリギリの判断を狙って来るな!」と一喝された苦い経験もある。

その時、昔のパチンコ店の店内写真を示しながらこう諭された。

「この時代には店内に何も貼っていないだろう。なぜか、分かるか?みんな遵法営業をしていたんだよ。それが段々派手になっていった。開店花輪は夜目立つように光るものまで出てきた」

メーカーが制作した販促物も所轄によってはNGを喰らったケースもある。2400×54という数字表記を所轄の担当が、「2400個×54=13万発出ることをアピールしている。これは射幸性を煽るものだ」と指導が入ったことがある。

この時は検査のため閉店中で処分にはならなかったが、これが営業中だったらアウトになるところだった。

メーカーの真意は16ランド大当たり出玉が2400個で、16ランド比率は54%を表現したものだったが、ちょっとした表記が誤解を招く。このポスターにはライトミドルでも圧倒的というコピーが付けられていたが、これだって、担当によっては「圧倒的とはどういう意味だ」と食いついてきそうだ。

前出のデザイン会社の関係者はこんなことも心配している。

「リニューアルオープンとグランドリニューアルオープンでは、グランド付いた方が出玉感が期待できる。グランドが付いた時点で射幸心をそそるおそれがあることになる。そんな文言も使えなくなるのか?」

この会社でさらに話題になっているのが「大当たり回数表示」。これが射幸心を煽るとしてNGになれば、業界は大きな痛手となる。回数表示がないとお客はどの台に座っていいか分からず、怖くて打てない。

なくなったと仮定したらホールはガンガン回すしかない。そうなった時ホールから等価営業が消える。


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