「お前らは高校時代からパチンコへ行っていたけど、俺は今の今までパチンコはやったことがないので、パチンコの仕組みが全く分からない」と口火を切った。
相談してきた本当の理由はクラスの生徒がパチンコで補導されたことに端を発していた。生徒は他校に通っている友達に誘われて、初めてパチンコホールに入った。パチンコをやったのかスロットをやったのかは不明だが、ビギナーズラックで勝ってしまった。
特殊景品を貰ったが、どこで交換していいのか分からない。店の人に聞いても「他のお客さんに聞いてください」とつれない返事。
本当に初めてだったので、勝った客の後をついて行けば換金所が分かる、という知恵も働かなかった。
意を決して聞いた客が運悪く非番の警察官だった。どう見ても18歳未満の高校生にしか見えなかったので、警察官が問いただしたところ、素直に17歳の高校2年生であることを認めてしまった。
非番の警察官は所轄に連絡して、補導された。
換金所を店内で聞いたのか、店外で聞いたのかも明らかではないが、これが店内で聞いていたらホールも処罰の対象になるところだ。
補導した件は学校と家庭に連絡が入り、生徒は30日間の停学処分となった。
先生からの疑問はホールがどうやって18歳未満を確認しているか、ということだ。スーパーなどではお酒を買った時、レジで年齢確認のタッチパネルが出るがホールにはそういうシステムもない。
見るからに幼い顔をしていれば、声を掛けるのが実態であろう。そうなると老けた18歳未満は声も掛けないということになる。
昔の様に100円玉で遊べる時代ではなくなったことが、高校生を遠ざけるよう遠因にもなっている。それによって若年層が減る原因にもなっているとはいうものの、18歳未満の立ち入りを阻止するシステマティックなものはない。
パチンコのベースメーターは、わざわざ取り付けなくても、ホールコンのデータを見れば、各台のベースは一目瞭然である。
そんな無駄なものにおカネをかけるよりも、店の入口に年齢確認のタッチパネルでも取り付けますか? まだそっちの方が業界的には新しい設備の需要が生まれるというものだ。

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