「4号機の終わりごろでした。私の先輩がホールで働いていたんですが、先輩がその店の店長とつながっていて、設定6の台を5~6台教えてくれるんですよ。その中から自分が打ちたい台を選んでいましたね。よく打っていたのは秘宝伝や銭形。吉宗は6でも負けることがあったので、怖くて打ちませんでした。ノルマは万枚を出すことでした。最高に出したのが1万8000枚でした。出した半分を先輩の口座に振り込んでいました。同じ店でやるので、月1回ぐらい。1年間ぐらい続きましたが、いつの間にか情報が来なくなったと思ったら、店長が漏えいしているのがバレたようです。でも店長は相当な小遣いを稼いでいたと思いますね」
有名な店舗だが、監査体制がないホールなら店長次第でどうにでもなることが伝わってくる。
今回の件でもう一つ考えさせられたのがライター来店イベントだ。以下はハンドルネーム「くまっち」さんのこのコメントだ。
「来店イベントで指定台を打っているライター連中も同じ穴の狢だと思います。店公認のサクラであり、やってることの本質は同じ。本人達も自覚しているようで、今回の件には極力触れません。この機に来店イベントも根絶したほうが業界のためになるかと」
また、ハンドルネーム「現役店長」さんも同じ意見を持つ。
「全国の不正してる店長が、この出来事をきっかけに自身の不正に抜かりがないか慎重にチェックしたと思う。それとライター来店イベントなんて公開設定漏洩ではないだろうか?」
2015年には女性ライター自らがプロデュースしたイベントに軍団を引き連れ高設定を占拠した疑いで、ネットが大炎上したことがある。ライター取材と称しながら店長が、ライターに高設定台を打たせていることは業界常識だったが、それが表に出てしまった
元攻略誌ライターのA氏はライターイベントについてこう話す。
「ライターの仕事が減ってきたので、2年前にライターの仕事は辞めました。ライターイベントの時は絶対に6がもらえるのですが、それが当たり前だと思っていました。出しているのを見せるのも仕事のうちですから、そりゃ店も6を打たせるでしょう。全然悪いことではないと思っていたんですが、ベラジオの件でやっぱり、これも悪いことだと思うようになりました。ライターイベントは設定漏えいイベントですよ。こんなことをやるホールもおかしい。ライターイベントは不正の温床にもなるので、即刻止めるべきだと思います」
ライターは各地のホールへ呼ばれることで、多数の店長とのつながりができる。取材でもないのに店長に電話して高設定台を教えてもらっているライターも少なくないという。
「店長から細かい指示があります。まず、朝一で並ぶこと。高設定台には真っ先に行かないこと。タバコなどを2~3台に置いて確保して、台を選んでいる素振りをすること。そうすれば怪しまれませんからね」
イベントが禁止になりライター来店イベントに頼るホールは少なくないが、なるほど、不正の温床を自らが生んでいることにもなり兼ねない。

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