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都条例違反でマッサージチェアがダメ?

東京の行政指導が厳しくなっている。

2月某日、都内の歓楽街のホール複数に本庁、所轄、消防、区役所建築課からの合同立ち入り検査があった、という。

この際、口頭で指摘を受けたのが次の通り。

・ドル箱台車とフラッグを使った積み方がことさらに射幸心を煽る。

・CR北斗無双の配置変更案内POPが特定機種アピールにつながる。

・壁際にポケットティッシュの段ボール箱を置いていたことが客室面積を塞ぐ。

・イーゼルの高さが1メートルを超えている。

・店内階段スペースでのファン感謝デー賞品陳列。

・店外でのファン感謝デー賞品陳列。

・店内装飾のタペストリーの高さ。

東京都某市では10店舗に立ち入り調査が入り、広告表示義務違反で指示処分を受けたホールがあった。その内容は、差し札に店長の似顔絵が書いてあったもの対して「何の意味があるのか?」と指示処分となった。似顔絵から読めることは店長オススメ台、ということだろう。

この時、圧巻はマッサージチェアにまで指導が入ったことだ。マッサージチェアのどこに指導を受ける要素があるのか疑問が生まれる。

全国でマッサージチェアを導入しているホールは数多くある。遊技で疲れた体をマッサージで癒して欲しい、という思いでホールは設置しているはずだ。マッサージチェア業界からすればパチンコ業界はお得意さまで、マッサージチェア業界からしても由々しき問題だ。

埼玉の高稼働ホールの2階にある休憩室には15台のマッサージチェアが設置され、うち5台は女性専用というホールもあるぐらいだ。グランドオープンしたホールでは、付帯サービスとしてマッサージチェアは標準装備されるぐらい、業界ではマッサージチェアは定着している。

では、警察がなぜ、マッサージチェアを指導したかというと都条例違反になる可能性だった。

都条例違反?と誰もが?マークが付くが、確かに都条例にはそれを類推できる一文がある。

風俗営業者の遵守事項の四には次のように書かれている。

営業所において客を宿泊させ、若しくは仮眠させ、又は寝具、その他これに類するものを客に使用させないこと。
警察が注目したのはこの中の仮眠だ。マッサージチェアを使っていたらあまりの気持ちよさに寝ることはある。マッサージチェアは仮眠させるからダメということ。

ただ、この項目は性風俗を対象にした一文であろう。風俗営業者で括られてしまえば、パチンコも対象になるが、拡大解釈も甚だしい。

マッサージチェアはリクライニングで横になれるから仮眠体勢が取れるからダメで、リクライニングが効かなければいいのか?ということになる。

マッサージチェアにまで難癖をつけるぐらい警察は取り締まりに本腰になっている表れでもある。


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