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依存症対策のために無料パチンコもダメ?

IR法案はパチンコ業界を真綿で首を締めるが如く効いてきている。釘調整がダメ、射幸性の髙い機械がダメ、集客するためのイベントがダメ。その一方では依存症対策はしっかりやれ。

依存症対策のあおりか、サミーが3月中旬、大阪と東京のショールームで開催予定だった無料のパチスロ体験イベント「0円パチスロ パーラーサミー」が急きょ中止になった。理由は諸般の事情としているが、大よその察しはつく。

警察庁から依存症対策が求められている時に、新たに依存症予備軍を作るような真似をするな、とどこからかブレーキがかかったものと思われる。

サミーはパチンコ、パチスロをやったことのない人たちやスリープユーザーに、遊技の楽しさを少しでも体験してもらうために、昨年11月27日に秋葉原で無料パチンコ体験イベントをしたばかりだった。

こうした無料体験イベントも自粛に追い込まれるということは、業界はどうやって新規ユーザーを開拓したらいいのだ。

去年からパチンコのことが国会で何度もやり玉に挙がり、業界との癒着を疑われる警察庁としては、風営法に則り、違反者に対する摘発強化に舵を切ってしまった感がある。

ホール経営者も2世、3世の時代に入ってきているが、特に20代、30代の若手経営者はこれからまだまだ業界の中に身を置いて行かなければならない。それなのに、業界の将来に対して夢も希望も持てない状況に陥っている。

新規ユーザーを開拓することまでストップがかかれば、現在パチンコ業界を支えているユーザーがいなくなれば、業界も消滅することを意味する。絶滅危惧産業に認定されてしまいそうだ。

将来のある若手経営者が一番閉塞感を感じているかも知れない。

「今のパチンコ業界にしたことはメーカーもホールも悪い。メーカーが次々に新台を出してきて、ホールはそれを無理して買ってきた結果、お客さんの懐を痛めつけることになった。ホールも1万軒を切り、残ったホールに負担がかかる。お客さんが減り、店も減っているのに何もできない」(若手ホール経営者)

本来なら次代を担う青年部あたりが、もっと業界の未来図を描く提言と行動をしなければいけないのだが、集って、ディスカッションをして、親睦会を開いてそれで終わり、という感が否めない。

「それは上から押さえつけられているから思う存分できないので、ままごとのように見える。業界を良くするための批判は怖くてできない。特にホールからメーカー批判ができない。そんなことをすると結局新台が入るのが遅れる。第1週目に入る契約も意味不明な理由で入らなかったことがあった」(同)

警察以外に業界内にはメーカーという敵もいるようだ。ホールとメーカーは車の両輪と言われたがそんな関係性も死語と化している。


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