狙いは閉塞感に包まれ、明るい業界の未来が見えてこないパチンコ業界の現状を打破すること。もし、その機械が認可されれば、他社にも特許を使わせることで、特許料収入で会社の経営基盤を盤石にすること、さらには本来の娯楽に戻す狙いがある。
以下の基準をクリアすれば、その他の遊技機を法的にも開発することはできる。
①1分間に400円の遊技料金を超えない
②1回の入賞で獲得できる玉数は15倍を超えない
③役物の作動で著しく多くの出玉を獲得できない
④役物作動で獲得できる割合が著しく大きくならない
⑤短時間で著しく出玉を獲得できない
⑥客の技量によって出玉が左右されない
⑦遠隔操作が出来ない
⑧不正改造されない
これを読み解き、新たな遊技機を開発することが本来のメーカーの姿ともいえる。しかし、残されたタイムリミットは待ったなし。1000万人のユーザーが残っている今やらなければならない。
「パチンコがガラケーとすれば、スマホに匹敵する遊技機の研究をしているようです。業界イノベーションを起こせる遊技機ですね。全く初めてのことなので許可取りも難しいかと思いますが、諦めてはいけないという思いでやっているようです」(同)
日本でケータイ電話が登場したのは、1980年代。当初はショルダーフォンといわれ、肩に掛けてまさに持ち運べる電話機だったが、庶民には高根の花だった。一般的に普及し始めたのは1990年代に入ってから。ケータイ本体の小型化が一気に進んだが、機能としては電話がメインで、それにEメールやカメラ機能が付加されて行く。
2007年にiPhoneが発売されるといよいよスマホ時代の幕開けである。2010年には各キャリアからAndroidを搭載されたスマホが発売されると、若者を中心にガラケーからスマホへの乗り換えが一気に加速して行く。
スマホはもはや掌に乗るパソコンである。スマホに搭載されている機能によって、デジカメ、ビデオカメラ、携帯ゲーム機、ミュージックプレイヤー、ICレコーダー、ラジオの代わりをスマホ1台がすべてこなす。
主戦場はインターネットの世界だ。スマホで撮影した動画をYouTubeにアップすると、プロモーション費用をかけることなく、普通の人が世界的有名人になれる。それを証明したのがピコ太郎である。
ガラケーからスマホのイノベーションをパチンコ業界でも是非起こして欲しいものだ。世代を超えて真の娯楽として手軽に遊べる遊技機は、遊技人口のすそ野を広げることにもつながる。

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