パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

中小が生き残るには本来の事業協同組合も必要に

売上ランキングで上位30社までに入るホール企業が、遊技機の共同購買を競合しない地域のホールと一緒になってやろうとしたが、失敗に終わった。

全国大手ぐらいの設置台数があれば、当然、大手価格というものがある。大量に買ってくれるのだから、当然値引きが発生するのは商習慣としては当たり前のことだ。

大手と中小では機械コストがスタート時点で差がついている。それなら中堅ホールが連合を組めば、ある程度台数がまとまるので値引きも期待できる、というものだったが、メーカーから「資本提携もない。同じグループとはいえない」とあっさりと蹴られたようだ。

今後、中小ホールが選択する道はこのまま営業を続けるか、業績悪化から廃業するか、店舗を売却するか、M&Aで社員もひっくるめて会社を売却するかの4択となる。

ダイナムがチェーン39店舗の夢屋を株式交換による完全子会社化を図ったのが昨年8月のことだった。この時点でダイナムは438店舗となり、店舗数では全国トップの地位を盤石なものにした。マスのメリットを享受したチェーンストア経営をさらに推し進めて行った。

夢屋がダイナムの子会社になってのメリットは、何といっても1台当たりの建築コストだろう。一般的には台当たり200万円前後かかるといわれているが、建築がダイナム方式になることで、60~80万円前後まで引き下げることができる。機械代もダイナム価格が適用されるために、損益分岐点が大幅に下がる。

その結果、財務内容がかなり良くなっているようだ。1円だけでも営業が成り立つようにするには、スタート時点をいかに低コストでやるかにかかっている。

トヨタだって軽自動車メーカーのダイハツをことし8月に完全子会社化した。世界的に需要の拡大が見込まれる小型車の開発・生産を一元化し、激化する競争を勝ち抜くためでもあったが、今度はダイハツのライバル会社であるスズキとお見合いを始めた。お見合い話はスズキの方から持ち掛けたようだが、スズキの経営規模では次世代の開発技術である自動運転の投資は重たい負担となる。こうした分野では他社の技術協力がなければ、生き残れない状態にある。

パチンコ業界もしかり。

このまま遊技人口が増えないのであれば、店舗数が淘汰されるだけだ。中小が生き残るためにはコスト削減にもつながる本来の事業協同組合が必要になってくる。


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貴店の設定漏洩は万全か!?

ギャンブル依存症の人たちを取材しているライターが、ある主婦を取材することに成功した。年齢は40代後半ながら、スレンダーな美人で年よりは随分若く見えた。

彼女は今から7年ほど前にパチンコで800万円の借金を背負っていた。家は資産家で複数の銀行のカードローンで、キャッシングしながら借金を重ねて行った。
夫には内緒だったので返済しないとまずいことになるので、パチンコの負けをパチンコで取り戻すことを思いつき、それを実行した結果、5年間で借金を完済することに成功した。

その手口は、まさに犯罪だった。

では、どのようにして800万円の借金を返済したかというと…

ある日パチンコ店の近くの牛丼屋で、そのホールの店長に偶然出くわした。その時までは話もしたことがないので、軽くあいさつだけで終わった。

後日、今度はホームセンターで出会う。この時は立ち話をした。店長が今度はチェーン店のスロ専へ異動することなどが分かった。

この時、女性は40代前半で、店長は30代後半だった。店長の目には30代前半にしか見えなかった。いわゆる美魔女タイプだった。女性は店長が自分に気があること視線から感じ取っていた。

女性は店長を手玉に取ることを思いついた。

異動先のスロ専へ足を運ぶようになり、男女の関係になるまで時間はかからなかった。店長の弱味を握ったところで、設定漏えいの話を持ちかけた。800万円の借金があることも打ち明けて、店長の同情を買った。

そして、店長は設定漏えいに手を染めることとなる。

毎日、彼女ばかり勝っていたら、漏えいがバレルので、指定した日だけにして、会社にはばれない様に細心の注意を払った。

月にして20万円ほどを勝たせた。大勝ちさせないように細く長く続けた結果、金利を含めて800万円のカードローンを5年で完済した。

完済後も関係は続いており、会社には発覚していない。今はプラスで小遣いになっている。

設定漏えいを防ぐ方法はないのか?

「基本的な対策としては高設定台の写真(防犯カメラ)を撮って、毎回同じ顔ぶれが打っていないかを記録したり、設定表を設定通りに入れているか第三者がチェックしたり、コンサル的設定師を雇うなどの方法があります。ただ、今回は店舗責任者の店長が設定漏えいをやっているわけですから、店長以上に権力がある監査部が定期巡回するなどして抑止効果を狙うことも必要になってきます」(セキュリティ関係者)

1~2店舗の弱小ホールともなると監査部なんて組織もない。組織がしっかりしていないとやられたい放題になってしまう、ということだ。


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店内騒音が気になりだしたスロプロ

ほぼ毎日のように稼働していたスロプロが、ここ最近は週2~3回に落ち込んでいる。理由は勝てなくなったこともあるが、それだけではなかった。

大好きだった祖母が亡くなったことだ。

体調が思わしくなく、病院へ入院した時は全身に転移した末期がんだった。それで、病院へ見舞いに行くこととなるが、朝一の抽選に外れた時が、病院へ行く日となった。

祖母はスロプロで生計を立てていることは知っていた。「お前はいつも忙しいな」と寂しそうにいう祖母がさらにこういった。

「お前のスーツ姿が見たかった」

スロプロではなく、ちゃんと会社員として働け、という意味が込められていた。

入院から1カ月ほどで亡くなった。

葬儀を済ませた後も、「スーツ姿が見たかった」という響きが頭から離れなくなり、ホールへ向かう回数が減って行った。

「ちゃんとした会社で働こうかなという気になってきました。親が離婚してばあちゃんに育てられたようなものだったので、ばあちゃんの夢を叶えようかと考えるようになりました」(スロプロ)

スロプロになった理由は、勝ったおカネで毎日美味しい酒を飲むことだった。祖母の死がきっかけとなり、モチベーションも下がった。

「今は朝の抽選に当たるか、ハズレるかで、決まるようなもので、抽選に負けるとダメですね」(同)

週7実働から週2~3日実働になって気づいたことがある。それはホールの騒音と殺人光線だった。

「ほんのちょっとブランクが空いただけなのに、大騒音が耐えられなくなり、今はイヤホンで音楽を聴くようにしています」(同)

前振りが随分長くなったが、本題は騒音問題だ。常連客や働くスタッフは毎日のことなので、騒音も慣れてくるのだが、初めてホールに足を踏み入れた人には耐えきれない。繁盛店になれば、なるほど騒音量も比例して大きくなる。

ホールはお客さんとのコミュニケーションを図るために、積極的に会話をしているホールもあるが、お年寄りも多い中、会話が成立していることが驚きでもある。

昔、暇なホールの賑わいを音で演出すために、25年以上前、店内騒音の環境音楽CDを発売した会社が大阪にあった。当時は機械からそんなに効果音が流れる時代でもなく、騒音も今とは比較にならなかった。店内騒音が商売道具になった時代もあったが、今はそういう時代ではない。

外国人観光客が興味を持ってホールに入っても、騒音で退散していくことも結構あるようだ。

タバコの問題と同様に騒音も解決して行かなければならない問題で、メーカーも実際に消音対策は考えているようだが、実行されていない。

メーカーの派手な機械作りの影響で騒音もパワーアップされていくばかり。

ホールの問題点としての騒音も解消することを真剣に取り組んで欲しいものだ。


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射幸性の高い機械には新たに射幸税?

政治家と官僚の仕事の一つに税金をどこから取るか、というテーマがある。

例えば、直近では、自民党の受動喫煙防止議員連盟会長の山東昭子元参院副議長が10月25日、首相官邸で菅義偉官房長官と会い、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策としてたばこ税の増税により、たばこ1箱の価格を1000円以上に引き上げるよう申し入れている。

ま、これでタバコが1000円に値上がりすることが決定したわけではないが、喫煙者の数が少なくなれば、なるほど、反対の声も小さくなるだけでなく、副流煙による二次的な健康被害などの理由を掲げて、税金を取りやすい環境に誘導している。

タバコと同様に世の中の嫌らわれものからは税金が取りやすいとばかりに、パチンコ新税の話は日報でも何度か紹介してきているが、今回、また新たな方法でパチンコに新税をかける構想を練っている、という情報が伝わってきた。

「警察はパチンコ依存症対策として、射幸性を下げる指導を行っている。現在、一番射幸性が高いのは1/320になっているが、大当たり確率の低い台には、甘デジよりも高い税金をかける試案を練っているところです。これは新台に税金を掛けていきます。そうすることで、税金と射幸性が高い台をホールが導入しなければ、依存症対策にもなって一石二鳥です」(与党関係者)

今後消費税が10%になることは、確定している。甘デジが消費税10%に対して、1/320は15%を掛けるようなイメージだ。

甘デジばかりになれば、それが依存症対策になるかといえば、これも疑問。依存症の本質は射幸性の多寡ではなく、大当たりしているところを観たくて打っているケースもあるので、射幸性を落とすことが一概には依存症対策とはならない。

ま依存症対策という錦の御旗を掲げ、大当たり確率の低い機械には、より税金を掛ける。ま、いかにも政治家が考えそうな発想である。

この確率によって税金を変える発想は、ビールの酒税をパクったもの。

現在、ビール類の酒税は現在ビールが77円、発泡酒が47円、第三のビールが28円、と3段階に別れている。メーカーは麦芽を使わない、酒税が安くなるビール風飲料を開発して、サラリーマン家計を手助けしてきた。

ビール類の酒税のように、大当たり確率に応じて税額を変える、というものだが、政府・与党は2017年の税制改正の議論で、ビール類の酒税の見直しを図り、一律55円にしようとしている。サラリーマンの味方だった第三のビールが増税につながると反対されていたが、税金が全く足りないので苦肉の策ともいえる。

話しをパチンコに戻すと、射幸性の高い台には新たに射幸税を掛けるという発想だが、霧散して終わりそうではある。


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飲食店の出店調査対象としてパチンコ店が欠かせない

飲食業界は平成9年の29兆円をピークに直近では24兆円まで減少している。人口減少やデフレスパイラルなどの要因もあるが、一番の敵は「中食」といわれている。

外食する時間がない、経済的余裕もない、となるとスーパーやコンビニで惣菜を買って家で済ませる傾向が強まっている。

業界的には右肩下がりなのは、パチンコ業界も同じだが、飲食店で儲かっている=黒字の店は3割ほどしかない、というのは驚きだ。残りの7割は赤字、ということになる。これについても理由がある。

パチンコと比べて新規参入のハードがかなり低いことが挙げられる。飲食店なら数百万円から開業できるが、その分、競争も激しくなる。3年以内に7割が廃業するのが飲食業界でもある。

パチンコ業界の場合は新規出店しようと思うと標準的ホールで、居抜き物件でも都市圏なら運転資金などを含めると開業資金は、4億円前後はかかる。これでは個人の力ではとても新規参入はできない。

また、飲食店が失敗するのは立地を甘く見過ぎることにもある。味が良くて値段が安ければ、集客できるとばかりに、裏通りで家賃が安い物件や、競争の少ないところをと考えてしまいがちなところも、失敗する要因だ。

さらに、駅前だから、人通りが多いから、周辺人口が多いから、というだけでも立地がいいとは言えない。人口が多い都内のパチンコ店でも、駅前に立地しながら苦戦しているホールはいくつもある。それは、パチンコ店へ流れる動線がないためでもある。

飲食店における良い立地とは、その店舗とそのエリアの飲食需要がマッチしていることを指す。

飲食業界のコンサルタントは、立地調査で必ずパチンコ店の客層を調べる。昔はパチンコ店を一括りにしていたが、最近はパチンコとスロットの客層を分けて調査している。それほど客層が色分けされているからだ。

パチンコ、スロットが流行っているエリアは風俗産業も流行っている。東京でいうと五反田がそれに該当する。五反田駅前のピンサロ店は昔から“聖地”として有名だ。

五反田のコンビニに置いている週刊誌の種類を調べると、エロ系が多くなる。そういうエリアではドトールコーヒーは出店しても流行るが、スターバックスでは流行らない。ま、これぐらい素人でも分かりそうだが。

スロ専が流行っているエリアでは若者が多い。そういうエリアならスロ専の近くに牛丼専門店のような回転率が高い業種を出店すると流行る。

さらにパチンコ店を調査する時は客の服装をチェックする。それによって、そこのエリアに集まって来る人の層までが分かる、というぐらい、飲食店の出店調査にパチンコ店がキーとなっている。


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