パチンコ日報

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パチンコ色が一切ない地域活性化イベントを開催して見えてきたこと

「パチンコ色を無くしてくれませんか?」

大手クライアントからの打ち合わせで思わぬ依頼である。私はパチンコ店が「パチンコ色」を無くすとはどういったことか? しばらくして、理由が分かることになる。

大手は先を見ている。このままで行けば、確実に市場は縮小し、確実に遊技人口は減る。
生き残る策は、今の子供たち、中高生、Z世代を未来のお客様として、取り込めるかにかかっている、と言っても過言ではない。

企業としてパチンコ以外の新規事業、多角化ができるか。パチンコといえば〇〇〇〇からの脱皮ができるか。大手クライアントは、生き残るために、新たなビジネスモデルを展開しようとしている。

パチンコという名前が消えるかもしれない。大手はイメージを変えようとしている。

そして、もう一つが地域の活性化、地域に愛される存在、そして存在意義である。

今回、フェスの打ち合わせでは一切パチンコの機種、イベントの話はしていない。フェス実行委員会もパチンコを一切しない若者中心にアイデアを練った。マーケテイングのAIDAMAを基本戦略として、告知も徹底した。

今までのパチンコイベントにない告知方法を取り入れ、SNS、そしてチラシなどできることは全て行った。正直、大手クライアントから集客に関して期待されていないことは、分かっていた。

来場目標人数は「〇〇〇人です」と大手クライアントに伝えた。

田舎町でそんな集客、まして新規の顧客が来るわけがない。イベント当日まで、そう思われていたのは分かっていたが、やるからには最高の結果を残したい。

実行委員会のメンバーも持てるノウハウ、秘策を持ち寄り、夜遅くまでの打ち合わせがイベント前日まで続いた。

大手クライアント様も協力できることは全て実行してくれた。

当日、イベント開催時間は11時~17時だが、10時50分になっても誰も来ない。どうしようかと焦った矢先、子供連れのお客様が車の中で待機してくれていた。

11時イベントスタート。

車の中から一斉に出てきてくれて、60席の会場テーブルは直ぐに満席になった。手応えを感じた。

通常、他社が行う「フェス」はクライアント目線で、稼働をあげるために行う。会員募集などもする。

今回のフェスはあくまで「お客様目線」「パチンコ色一切なし」。出演演者、キッチンカーなど全て地元で交渉して集めた。同時に「WEBアンケート調査」も行った。

アンケートで明らかになったことは、来場客のうち、初来店の方が60%を超えた。来場客は当初の予定を大幅に超えた。

大手クライアント様、実行委員会、皆が全力を尽くし一致団結し、成功したと言えるフェス開催であった。

お客様からは「こんなイベントを待っていた。次はいつ?」「〇〇〇〇でパチンコ打ってみようかな?」等と前向きな意見も沢山いただいた。

吉宗、バジリスクと話題のスロット機が今後登場し、またスロット客の取り合いになることは間違いない。

公約系はステマ規制が入り、煽り系は少し落ち着いた。割数を公約にしているイベント日は確実に稼働が上がるが、奇妙なことに平日の稼働の落ち込みが激しい。

特に常連客がいなくなっている。公約系のイベントをすると、その日にしか入らなくなる。仮説として日頃、店が好きで並んでいるが、割数公約のイベント日は、知らない人ばかり並び、打ちたい台が打てない状況になっているのでないか。

なぜ、明日は来るか来ないかわからないお客のためにおカネを使うのか。当然、常連客が嫌になるのは想像ができる。今のホールは方向性を見失っているように見えてしまう。

大衆娯楽からギャンブルになり、遊べなくなった。客の取り合いでなく、共存はできないのか。地域で同じイベント開催をし、地域で人を集められるようにすれば、少しでも状況は上向くのでないか。

寝言は寝て言えと言われるのは分かっている。

ただ、今のまま、煽りでイベント狙いの客の取り合いは、業界の未来を危うくすると感じる。

地域の方の喜び、地域活性化、地域に愛される存在。これを実践しなければ、業界の10年後は、どうなっているのであろうか。

少なくても、今、地域のために動いている企業、新たな挑戦をしようとしている企業は、
生き残る可能性は高いはずだ。

短期の利益も当然大事だが、中長期的展望も今後、企業戦略において必要である。

私は今後もホールと地域を結ぶお手伝いをしていきたい。そして、ホールから地域活性化を実行し、皆から愛される存在になりたい。業界も未来のために少しでも力になれればと思う。


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