今回の会見で明らかになったのは日本の芸能界では初のエージェント契約の会社として新会社を立ち上げることになったからだ。
これによって、タレント自らが活動の方向性に応じて、自分自身の活動の場を求めることができるようになった。つまり事務所の制約を受けることなく、自分たちで好きな仕事を選ぶことができる。仕事を選択する自由度が大幅に上がることになる。
従来のマネージメント契約では、所属タレントは給料制だったのに対して、エージェント契約では、事務所は営業とギャラの交渉は代行するが、企業からタレントへ直接報酬が支払われ、その中から手数料をエージェント会社に支払うことになった。エージェント契約ではマネージャーなどはタレント自身が雇うことになる。
「ジャニーズタレントはそれまでR指定(15歳未満の入場・鑑賞禁止)の映画に出演することができなかったが、それも解禁されることになる。昔、アンアンでモッくんが陰毛出し写真を披露したことがあった。その時はジャニーズ事務所を退所していたからできたが、今後は肉体美を魅せる写真集も出すことができる。そういう状況の中で、個人・グループがOKを出せば、ジャニーズパチンコの可能性は高くなった。ジャニーズのパチンコ台が出たら、若い女性ファンがパチンコ店へわんさか訪れるようになる」(メーカー下請け関係者)と期待を寄せる。
ジャニオタはコンサートのチケットを獲得するために、家族・親族の名義を使いながら1人で10人分、20人分のファンクラブ会員になっているケースもある。年会費なら4000円×10人分なら4万円、20人分なら8万円払ってでも抽選確率を高めたいと考える。それぐらい熱狂的ファンに支えられているのがジャニタレでもある。
それでジャニタレのパチンコが出ればどういうことになるか? プレミアム演出で観たこともないような写真を求めてパチンコを打つ…。それをSNSに上げて自慢する。そんなイメージだろうか。
元ジャニタレで実際にパチンコ台になった実績はある。
2018年に高尾から発売された「CRオートレーススピードスター森且行」がそれ。同機は、オートレースの聖地「川口オートレース場」とタイアップしたもので、森且行選手を始めとする総勢36名の選手が出演している。
ジャニーズパチンコとのイメージは違うものの、今後は個人・グループがOKを出せば可能性はある。
解散したSMAPの版権を誰が持つのか最大の争点になっているようだが、SMAPのパチンコ台も出れば話題になることは間違いない。ただ、若い女性がわんさか来るとなると、今現役で活躍しているグループになってくる。
「版権が取りづらくなっていることは事実。それはメーカーにおカネがなくなってきたから。大枚をはたけないので旬を過ぎた版権しかパチンコに降りてこない」(メーカー関係者)という実情もある。

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