パチンコ日報

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設定漏洩は不正競争防止法違反で逮捕につながる

10月3日付のニュースが業界内で拡散されている。まずは当該記事を読んでもらおう。

台の設定情報を教えたなど不正競争防止法違反の疑い パチンコ店元従業員ら逮捕

栃木県警小山署は3日、勤務していたパチンコ店の営業秘密に該当する情報を教えたなどとして、不正競争防止法違反(営業秘密開示など)の疑いで同県小山市城北6丁目、派遣社員関根誠容疑者(31)ら男女3人を逮捕した。署によると、台の設定情報を管理していた関根容疑者が、当たりやすい台の情報を提供していたとみられる。

他に逮捕したのは、いずれも同市城北5丁目のパート従業員海賀菜々子容疑者(24)と、兄で会社員海賀大樹容疑者(29)。

逮捕容疑は2月21日と3月21日、関根容疑者は菜々子容疑者にパチンコ台に関する情報を教え、菜々子容疑者は大樹容疑者に伝えた疑い。菜々子、大樹両容疑者は、この情報を使ってパチンコをした疑い。店が5月、以前から大当たりしている人がいると署に相談したという。(共同)

以上引用終わり

スロットは設定漏洩の歴史でもある。しかし、設定漏洩が発覚してもホール側が設定漏洩に関わった社員が処分するぐらいで終わっていた。今回この記事が拡散されたのは、不正競争防止法違反で設定漏洩した従業員とウチコが逮捕されたことだった。つまり、逮捕につながったことが業界人にとっては衝撃ニュースだった。

これによって抑止力が高まることを期待して、記事が拡散されている、ということだ。

この記事ではパチンコ台となっているが、スロットの間違いではないのか?と思えるほど。設定付きパチンコを使っていたことの方に驚かされる。

それはさておき、設定漏洩の場合は、不正競争防止法違反はこれまでにも何度か適用されている。

2019年11月には、大当たりの出やすい設定のパチスロ機を教えたなどとして、宮城県警仙台中央署は20日、石巻市の元パチンコ店員の男(40)と、その友人で仙台市若林区の男(50)を不正競争防止法違反(営業秘密の領得)の疑いで仙台地検に書類送検した。男はこの情報をもとに420万円以上を得ていた。

設定漏洩で大炎上したのが2017年のべラジオの事件だった。同社は元店長を懲戒解雇処分にするとともに刑事告訴を行った。その結果、大阪府警鶴見署は元店長をパチスロ機の設定情報を元同級生らに漏洩し、店に30万円相当の損害を与えたとして、背任罪で送検した。

今後の防止策としては店長の自主性に任せていた設定の打ち替え時間帯を固定した他、セキュリティー会社にも監査で入ってもらうようにした。


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