何かというと募集欄に<特別時給>なるものが飛び交っているのだ。
(2023年1月18日現在に掲載されている内容)
・時給12,000円
・時給9,999円
・時給7,777円
・時給5,000円・・・と目を疑う数字が溢れている。
2,000円や3,000円が霞んでしまうくらいだ。まずは「なんだ!これは?」となる訳だ。なにも知らない真っ白な人が見たらどう思うだろう。
関西圏の登録に来たスタッフに聞いたら正直、何をさせられるのか怖いし怪しいと言っていた。
こうやって長年にわたって、業界の印象を荒らしてきたと言っていいだろう。
パチンコ店の「圧」に負けっぱなしの業界だ。
紹介してくれないならヨソ(他社)入れるよ!が怖くて、なんでもアリの無茶苦茶な状態になっているわけだ。自社の利益を削ってでも人を集めなければと言う強迫観念がベースだ。
何かと言うと、求人募集欄のトップの時給の欄に特別時給が書かれている。ずっとそんな高額の時給が貰えるのかと錯覚するわけだ。
中に入ってよく見ると、初日だけとか最初の何日間かだけ、その時給でそのあとは1,200円や1,300円になる。それならば給与欄には1,200円と書くべきはずだ。
リクルートやdipと言った大手求人媒体でこれだ。Indeedや求人ボックスなど自社で作成した募集欄だとルールなんて無い。
私が過去に所属していた会社も私の反対を押し切って特別時給を載せた。そうしないと応募者が来ない。選んでもらえないからだ。仕方なしに業界に並べるように、相場に合わせた。
ただ、求職者さんが時給を比べたら少しでも高いところに行きたいと思うのはわかる。それをうまく利用したような内容なのだ。
その結果、応募は今までよりは来るようになった。ただ、なぜか心苦しいままでした。
こんな馬鹿げた特別時給には当然カラクリがある。実は、誰しも全員が貰えるわけでは無いのだ。
過去には初日にそんな給料をGETしたスタッフは、当然それ目当てで、それを貰うと同時に退職した。だから支給する期日を後倒しにするわけだ。初日は高時給だが、支給されるのは3ヶ月後とか6ヶ月後とか。
その間に遅刻や欠勤をすればその権利を失う。要は、高額時給は1円も貰えないと言うカラクリだ。ちゃんと受け取れたスタッフは10~20%くらいだろう。
残りのスタッフは受け取れない仕組みなのだ。結果的には「釣り広告」となっている。きちんと支給している会社がどれだけあるかは不明だが、大半の会社にカラクリがあるのは調査済みだ。
もちろん広告の内容には書かれていない。すぐに貰えるような書き方がされている。
募集欄には(規定)という言葉で誤魔化されている。(規定)と書けば何でもありだということだ。募集欄には書けない内容は全て(規定)で済ませる。リクルートやdipがこう言うのをOKしているのも問題だ。(規定)の内容確認とそれが(規定)でOKか? きちんと調べるべきではないでしょうか?
正直、どこかの会社が「特別時給」の金額を上げたら、同業他社はその上を行く、そしてまた上げる。変な時給競争がここ数年続いている。
パチンコ店で働くスタッフ層は若い人が多いので、どうしても寝坊したり、簡単に休む。だから特別時給の権利を失う確率が非常に高い。派遣会社的には払わなくても済むケースが高いわけだ。
半ばウソに近い内容の高い金額で「釣って」集めて店に派遣をしていると言う内容だ。
※本当にきちんとお支払いされている会社さんはすいません。
つづく

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