パチンコ業界を含め、あらゆる業界の企業にとって、人口減少と少子高齢化への対応は最大の課題であり懸案の一つだ。人口が減ると、そのぶん需要や消費は減り、日本全体の経済規模が小さくなるのは避けられない。今世紀中は世界の人口は増え続ける見通しなので、まずはインドを中心に若者向けのビジネスを拡大することが望まれるところだ。
そこでパチンコのインド進出だ。
前例として1981年、スズキ自動車がブルーオーシャンだったインドに進出して、現在はインドの自動車販売台数ではトップの座に就いている。インドビジネスは言語、宗教、ワークカルチャーの違いから難易度が高いが、スズキは自社製品をその国・地域用にローカライズしたことが成功の要因と言われている。
で、パチンコのような娯楽がインドで受け入れられるかというと、全くの未知数だが、インドは日本と同じようにギャンブル大国だということはあまり知られていない。
インドでは日本のように昔から競馬などのギャンブルが楽しまれており、ここ数年では一部の地域でランドカジノも設立されている。さらに、国民のギャンブルへの関心が高いことから、オンラインカジノの多くもインド市場に参入しており、ここ数年でインドから利用できるオンラインカジノの数が一気に増えている。
ギャンブル好きの下地はあることは分かったところで、メーカーが現地で合弁会社を作り、インド工科大学出の理工に強いインド人社員を遊技機開発に採用すれば、日本とは違った遊技機に仕上がることが期待される。それこそ、スズキのようにローカライズした遊技機にすればいい。そもそも風営法などないわけだから自由な発想で遊技機開発ができる。
インドで開発した斬新な遊技機を日本に逆輸入することだって可能になる。その遊技機によって、日本でもパチンコブームが再来すれば万々歳である。
そんな発想を持つメーカーが出てくることを願いたいものだ。若者の人口が増えるインドはパチンコ業界にとってもブルーオーシャンだろう。

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