パチンコ日報

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世界をターゲットに個人向け遊技機という発想

日工組加盟メーカーは36社、日電協加盟メーカーは21社にも及ぶ。数だけ見ると随分多く感じるが、既存メーカーのセカンドブランドも含まれているだけでなく、全く活動していない休眠状態のメーカーもこの中には含まれている。ホールの閉店ラッシュが続くだけでなく、ホールの購買力が低下している現状で、メーカーが持て余しているのが工場だろう。営業マンをドラステックにリストラしたメーカーもあるが、工場はそういうわけにはいかない。

近代工場となれば、オートメ化が進んで、工場の人員も少なくなってはいるが、販売台数が落ちれば工場の稼働率も落ちる。開店休業状態ではないかと心配になってくる。

「工場を持つ時代は終わった。無駄な設備ほどおカネがかかるものはない。この1年間でも販売台数が65%も減っている。何社かで出資して共同工場を作るのも一つの手」(パチンコ下請け業者)

業界がシュリンクする中で、工場の稼働率を上げるには、共同で運営した方が効率が良くなるというものだ。アップルは、自社工場は一切持つことなく、サプライチェーンによって成り立っている。

自社工場を維持することも厳しくなっているわけだが、一本足打法のメーカーが生き残るにはどうすればいいのか?

前出の下請け業者のアイデアはこうだ。

「売り先がホールという固定概念をまず捨てること。一般マニア向けの遊技機を開発する発想がいる。マニアは等身大のフィギュアだって買うように、何かしらの付加価値を付けてマニア向けを作る。特に日本のアニメファンは国内だけでなく、世界中にいる。世界を相手に個人向けの遊技機を開発する。風営法にも抵触しないので、自由な発想で遊技機も作れる。これは1社ではなく、複数のメーカーでやった方が機種のバリエーションも増える」

メーカーが生き残りをかけて新規事業に乗り出しているケースもあるが、門外漢の異業種へチャレンジするよりも、個人向けの遊技機なら今までのノウハウが使える。しかも、開発に当たってもあれもダメ、これもダメではないので、技術者の本領が発揮できる、というものだ。

それこそ、世界のゲームをパチンコの中で再現するのもいいだろう。そもそもパチンコやスロットの概念にもとらわれることなく。マニア向けなら集めて楽しむ傾向もあるので、1台買って終わりではない。シリーズがあればコンプリートしたくなるのが、マニアというものだ。



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