スマスロも射幸性が上がってきているのに、これ以上の緩和を求めたら遊技から逸脱するが、そんな射幸性の緩和ではない。
実質、セブン機一辺倒となってしまった現状を鑑み、多様な遊技機が開発できるように遊技機規則の改正である。現行の型式試験は、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技機、アレンジ遊技機、じゃん球遊技機の4種類しかない。これ以外の遊技機を求めてもらいたい、ということだ。
それ以前に「今の遊技機規則では昔のように面白いハネモノさえも作れなくなっている。初代ゼロタイガー並みとはいわないが、ハネモノ復活のために業界が動かないとダメ。射幸性を上げずに、低額で遊べるにはハネモノしかない。ハネモノの面白い遊技性で新規需要を開拓しなければならない。そのためには遊技機規則の緩和が必要」と力説するメーカー関係者もいる。
多種多様な遊技機の具体的中身までは、知る由もないが、クレーンゲームを4号営業に認めてもらいたい勢力もある。
LINEグループには、連日のようにホールの閉店情報が届くようにまだ底が見えない。メーカーは新台を買わないホールは顧客ではない、といい切る会社もあるが、ホール軒数がこのまま減り続けることは決して好ましいことだとは思っていないようだ。
「ホールが減り、エンドユーザーの数も減り、地方のホールが持たないのはやはり危険だ。パチンコ参加人口が減ることで優良店にまで影響を及ぼす」(メーカー関係者)
現在プロ野球は3軍を採用するチームも出てきている。これは2軍にけがなどで出られない選手の受け皿となる非公式チームである。対戦相手は独立リーグや社会人、学生チームで、試合成績もすべて非公式となっている。2軍でも試合に出られる選手は限られているので、新人や育成選手に実戦経験を積ませることを目的としている。
プロ野球は1軍だけあれば十分と思われるが、下から選手を育てるには、2軍やさらには3軍選手が実戦を重ねることで、1軍への階段を上がっていくために必要ということ。
つまり、パチンコ業界もこれと一緒で、優良ホールだけが残れば、いいかと言えば、そうではない。寡占化状態になれば、そこには競争も生まれない。逆にそれによって必要以上の出玉競争もしなくなるので、結果的には客離れにつながることが懸念される。健全な市場には競争相手が必要である、ということだ。
やはり、パチンコ業界でもプロ野球同様に2軍、3軍的存在のホールが必要というのが、規制緩和を陳情しているメーカーの考え方だ。多種多様な遊技機によってホールの減少を食い止めると共に、遊技人口を増やしていく狙いがあるようだ。

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