パチンコ日報

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ディーラーになりたい社員、カジノ経営をやりたいオーナー

セガサミーが韓国で運営するIR「パラダイスシティ」には、同社の社員50人が派遣されている。日本でIRが解禁された後、自社での運営も視野に、実地研修に入っているものと思われる。

これに触発されたホール社員のAさん(33)は、日本でカジノがオープンしたら自分もディーラーになる夢を持つようになった。そこで会社には内緒でカジノスクールの門をたたいた。

Aさんのように働きながらスクールへ通えるように、平日の夜間コースやオーダーメイドコースが設けられていた。時間が不規則なホール業務をこなしながらでもスクールへ通うことができた。

会社には内緒でカジノスクールに通っていたが、バレてしまい、社長に呼び出された。

社長は単刀直入に「(ディーラーを)やりたいのか」と聞いた。

「ディーラーはカッコいい。日本にカジノができて採用されたら、転職したいと思っています」と率直に答えた。

Aさんの母親は韓国人なので、子供のころから韓国語は話すことができた。そのほか英語もできて、今は中国語も勉強している。4カ国語が喋れるとなるとディーラーとしては断然有利になる。

Aさんがディーラーを志すきっかけは、会社の10年勤続表彰で韓国旅行でカジノへ行ったことだった。

社長は上昇志向のAさんに「頑張れ」とエールを送った。

社長の会社は3店舗しかない中小・零細企業だった。

「3店舗中、2店舗はいずれ閉めることになる。ウチの会社にいても将来の夢や希望もない」と社長自身がそう思っていた。

1店舗だけは何としてでも残すつもりだが、パチンコ経営の魅力がなくなって情熱も湧いてこない。

「周りのオーナーは小型のカジノをやりたいと思っている人が結構いる。パチンコもカジノもプレイヤーではなく胴元にならないと意味がない。1社ではできないので、何社かで100億ぐらい集めて小規模でいいからカジノをやりたい。昔はそんなことは一切思わなかったが、それだけパチンコが儲からなくなった」と本音が漏れる。

パチンコが全盛期のころポーカーゲーム経営をやっているオーナーもいた。テーブルゲーム15台で、250台のホールよりも粗利が多かったそうだ。

1ベット100円。最高20ベット。ロイヤルストレートフラッシュが出れば100万円。テーブルゲームはパチンコのように新台を入れ替える必要もなかったためだが、違法賭博だからだ。

そんなものには手を出せないので、海外で合法カジノ経営という発想になる。




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