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サンリオのお荷物だったピューロランドがV字回復したワケ


東京・多摩市にあるハローキティのテーマパーク「サンリオピューロランド」が奇跡のV字回復した背景には一人の女性館長の存在があった。パチンコと同じ娯楽産業であるテーマパークが如何にして業績が回復したのか、衰退産業に分類されるパチンコ業界としては非常に気になるところである。

サンリオピューロランドが開業したのは1990年12月。国内初の屋内型テーマパークとして誕生した。開演直後こそ好調な滑り出しとなったが、間もなくバブルが崩壊して消費低迷期と重なり、入場者は初年度の183万人をピークに年々下降の一途を辿った。

キティちゃんがウリだけにターゲット層は女の子がいる家族連れや女子高生まで。大人の男性が足を運ぶような場所ではなかった。慢性的な赤字が長らく続き、やがてサンリオのお荷物とも言われるようになった。

V字回復の立役者は小牧亜矢さん(59)さんだった。1983年にサンリオに入社するが寿退社。3人の子供に恵まれるが離婚。サンリオ復帰を視野に東大大学院で心理学の勉強をした後に2014年復職してピューロランドに赴任する。

小牧さんが最初に手掛けたのがターゲットを子供から大人へ替えることだった。少子化で子供向け産業では今後の伸びは期待できない。ズバリ打ち出したのは大人が楽しめるテーマパークだった。大人向けのミュージカルは漫画やアニメの2次元を題材に、イケメン俳優が歌って踊る本格的なミュージカルで、2.5次元とも呼ばれ、若い女性には絶大な人気となり、20~30代の客層が増えた。

パレードも大人向けに変更した。衣装や装飾はきゃりーぱみゅぱみゅのライブ演出を手掛ける増田セバスチャン。他にも、20代30代に支持される超一流のアーティストを揃えた。作戦は見事にハマり、この改革を行なった2015年は入場者数が一気に32万人も増えV字回復のきっかけになった。

従業員教育にも手を付けた。業績低迷で社員のモチベーションが下がっていた。ここで東大で学んだ心理学が活かされる。着手したのは朝礼改革で、褒める朝礼にした。褒めるためには物事を注意深く観察するようになる。それが上質のサービスへつながる。

社員用女性トイレはピンクに塗り替え、洗面台に女優ライトを取り付け、テンションを上げて行った。モチベーションが高くなれば接客もより上質になる、という好循環を生んだ。

キャラクター改革にも乗り出す。キティちゃんを始めとするキャラクターは黒い輪郭が付いていたが、それでは幼稚になり、幼稚園の壁紙のようになるので、輪郭を消して立体的にして幼稚さを取っ払った。

こうした改革を行った結果、2017年は過去最高の入場者を記録。功績が認められて小牧さんは館長へ就任する。

パチンコ業界として参考にしなければならないのは、まず、ターゲットを変えることだろう。スロットは若者が打つにしても、パチンコが高齢者に支えられているようではお先真っ暗である。

若者の中でも女性がパチンコに関心を示すにはおカネがかからず、ホールへ行くことが楽しくてインスタ映えするような仕掛けも欲しい。

業界にも小牧館長のような人材が一刻も早く誕生して欲しい。



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