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大負けしない安心感が新基準機の持ち味か?

出玉規制が課せられ新基準機が市場に登場したのは去年の夏ごろからだが、新基準機への移行率は3月時点でパチンコ・スロット共に8.8%だという。出玉がショボい新基準機で業界は終わったなどと陰口を叩かれているが、それでも、スロットのリゼロ、パチンコのエヴァは奮闘している。リゼロの1万5000台増産は明るい材料だろう。

その一方で型式試験の適合率が相変わらず悪い。

3月の試験結果は、

パチンコ
結果書交付:96(適合:28、不適合:68)適合率29.2%
スロット
結果書交付:65(適合:15、不適合:50)適合率23.1%

要は新基準機として使えるタマ数が少なすぎるために、半年以上経っても新基準機への移行率が8.8%、と低迷しているわけだ。

「エヴァは稼働は好調ですが、お客様から『バカ勝ちできない』という声が挙がっていることに一抹の不安を覚えます。新基準機が増えるとそれだけ爆発する機械はなくなりましから、新基準機を打たなくなることが心配です」(都内ホール関係者)

この意見に対してスロット関係者はこう反論する。

「リゼロは大負けする気がしない。大勝はできないが、大負けもしないので遊ぶことができる。過去の機械は20万円勝つが10万円負ける。いまは勝ってもせいぜい5万円だが、負けても3万円。もはや20万円勝てるなんて思っているお客さんもいない。旧基準機は吸い込むだけ吸い込んで勝てない。今ウケる機械は底が浅くて当たりがすぐに見られる機械。軽いからリピーターになれる」と新基準機を擁護する。

あるホールがスロットのPB機を導入しているが、そのコーナーだけは高稼働を誇っている。

「一般的には設定1の出率は96%ぐらいですが、そのPB機はめちゃくちゃ甘い設計です。最低設定でも出率は100%を超えています。当然、等価営業では赤字になりますから等価営業ではありません。仮に5.5枚交換だとしても、交換差益が出ます。メーカーが等価では営業できない機械を作ればいい。店は営業差益で儲ける仕組みに戻すべきです」(スロット関係者)

ホールは現実的に現在いる出玉を求める客が不満が出てこのまま辞めることを危惧するのに対して、メーカーはおカネを使わずに遊べるようになることが先決だと主張する。

加えて、ホールが危惧するのは機械の性能が甘くなって売り上げが上がらなくなることだろう。
ユーザーからはこんな意見もよく聞かれる。

「娯楽の殿堂、一日のストレス解消にというが、全くストレス解消にならないのが今のパチンコ。こんな産業はなくなってしまえ!」

業界の進むべき道は決まっている。新基準機で遊べるようにすること。そんなことは百も承知していながら遊べる機械は設置したがらないところに問題がある。

客単価が下がるのなら、遊べることで客数を増やせばいい。



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