パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

依存症対策をするなら競馬場の子連れ入場はナゼ規制されない

公営ギャンブルの中でも一番イメージがいいのが中央競馬だ。

2019年のテレビCMは、引き続き「HOT HOLIDAYS!」をキャッチコピーに、競馬が熱く楽しい休日の過ごし方となるような、とりわけ競馬未経験の人の心が競馬に向かい出すスイッチとなるようなプロモーションを展開している。

中央競馬は、毎週土日に行われている休日最大級のレジャーであり、競馬未経験の人にとっては「新しく、楽しい休日」が待っている、ということを表現している。

CMのキャラクターには松坂桃李、高畑充希、柳楽優弥、土屋太鳳の4名に加え、ハタチになったばかりの中川大志と葵わかなの2名が“後輩”役として加わった。



競馬を知って後輩に色々教えたい先輩たちと、初めての競馬場を楽しみながら色々吸収したい後輩たちが、みんなで訪れた競馬場で体験する驚きや発見、興奮、感動をユーモラスに伝える。

競馬も一定の広告規制は行っている。

それは馬券購入を想起させる表現、高額的中がある旨の表現、 ゴール映像等を用いないなど射幸心を煽る内容にならないよう実施されている。こ のような中、平成 29 年4月から、各競馬主催者において、全てのレース開催告知ポ スターやテレビコマーシャル、新聞・雑誌広告等に、「馬券は20歳になってからほどよく楽しむ大人の遊び」等の表示を順次実施し、広く一般に注意喚起を行っている。

19日、政府は閣僚会議でギャンブル依存症対策で競馬は20歳未満が馬券を購入しないように入場制限する顔認証システム導入の検討を促したが、子連れの入場は規制していない。

ギャンブル依存症対策のパブリックコメントでは、この子連れ入場を問題視する声もいくつかある。

「未成年者のギャンブル特に現在のJRAの販促は、家族や若者の取り込みに必死で新たなギャンブル好きをうんでいると思います。特に問題なのは未成年を含む家族。家族で気軽に遊びに来れる販促や施設がある故に、子供がマークシートを塗りつぶす、子供が競馬新聞をよみ予想する。実際に購入に行くのは父親ですが、子供の参加が目立つ。子供といっても小中学生くらいです。そして何番と大声を出し応援し、当たると喜ぶ。馬券購入は親でも、予想から当たりまでを楽しんでる子供の姿はギャンブル好きそのものです。子供が直接馬券購入してないので、警備員がいても取り締まる対象にはならない。未成年者は保護者ありでもエリア規制をする、マークシート等も触れてはいけないなど厳しくしなければならないと思います。警備員を増やしているという報告書の数字がありましたが、警備員増やしても無意味だと思います。高校生のような人が馬券購入しても注意しない、気づかないくらいですから。警備員人数は対策になりません」

「未成年の制限についても、文面を見る限り券の購入のみを制限しており、ギャンブルが行われている場所への立ち入りは何ら制限されていないようです。これは諸外国の賭博場に関する規制と見比べると、非常識といって構わないレベルの話になります。未成年はギャンブルが行われている場所への立ち入りだけでなく、そのそばに近寄ることすらできないように徹底的に排除されるのが世界の常識です。家族連れで競馬や競艇に行く、というような一見すると牧歌的に見える風景は、それこそが将来のギャンブル依存症患者を育成しているに等しいものです。未成年者、および先述のアクセス制限を受けたものは、ギャンブルが行われている場所に立ち入ることそのものができないように徹底しなければなりません。未成年の制限についても、文面を見る限り券の購入のみを制限しており、ギャンブルが行われている場所への立ち入りは何ら制限されていないようです。これは諸外国の賭博場に関する規制と見比べると、非常識といって構わないレベルの話になります」

「競馬場等が子連れ入場を促進しているのが大きな問題です。若年で馴染むほど、依存症のリスクが高まるので、子連れ入場を推奨するのはやめることを明記してください。主催者は、警備体制の強化等により、入場制限者を確実に把握し、入場制限を実施とあるが、警備員を増やしても現実的に確実に把握するのは不可能ではありませんか?可能なのであれば、どういうノウハウで把握するのかぜひ示してください。20歳未満についても、ID提示を求めなければ、声かけだけでは意味がありません」

パチンコ店には子連れが厳しく規制されているために、駐車場の車の中に幼児を放置するいたましい事件も過去にはあった。

政府もギャンブル依存症対策を本腰を入れてやるのなら、子連れで入場できる競馬や競艇を野放しにする方がおかしい。予備軍を作ることが事業者の狙いだが、税収に貢献するからと言って、子供のころからギャンブルに慣れ親しませる方が異常だ。



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ホール店長を辞め、おにぎり屋を始めて気づいたこと

20年ホールに勤務していた店長が退職して、フランチャイズでおにぎり屋を開業した。

業界にそのまま骨を埋めるつもりだったが、業界を去る理由が子供のいじめだった、という。

子供が友達からお前の父ちゃんは何しているのか、と聞かれ、「パチンコ店の店長」と答えたことをきっかけにいじめられるようになった。

自分の職業で子供がいじめられることに悩んだ。

貯蓄もある程度あった。奥さんの後押しもあったことから、独立開業の道を進んだ。

おにぎりは1個100円~110円。1本65円の団子なども売っている。

おにぎり屋を始めて1年あまりが過ぎた。

1日の売り上げは平均して3万円。雨の日は極端に売り上げが下がり、1万円ほどに落ち込む。天候に左右されやすい。

おにぎりを1個売って儲けは60円ほど。

10円単位の商売を経験したことがなかったので、おカネの大切さが身に染みて分かる今日この頃。家賃を払って何とか食べていけるレベルではあるが、この1年間やってみて、3万円の売り上げが倍になるような商売であることも分かった。

店長をしている頃は、お客さんの顔が1万円札に見えた。

食べ物商売は腹一杯になればそれ以上は食べられないので、売り上げに限界がある。客単価は決まっているが、パチンコは射幸性によって、はじめは1万円のつもりが、負けるに従ってもう1万円、もう1万円とおカネをつぎ込んで客単価が上がって行く商売である。

元部下に会って今の心境を話したことがある。

「10円の商売をやったことがなかったが、10円感覚でホール運営をしていたら、もっと業界は変わる。おにぎり屋はひとときも手が抜けないが、どんなに頑張っても売り上げは倍以上にはならない。ホールにいる頃は、雨が降ったら売り上げが落ちる心配をすることもなかったが、今は雨対策も考えなければならない」

店長時代は1円のお客を下に見ていた。だから、1パチのお客さんから「新台を入れて欲しい」という声があっても聞き流し、1パチに新台を入れることをしなかった。

「1パチのお客さんがいなくなるということは、4円のお客さんもいなくなるということ。1円のお客さんをつなぎとめる努力をもっとしなさい」と元部下たちに話した。

おにぎり屋の客単価は300~400円。1パチのお客さんでもおにぎり屋からすると沢山おカネを使っているお客さんである。

1円は売り上げが上がらないからと、むやみに釘を閉めすぎると、そして誰もいなくなる。


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丸山穂高議員が考えるパチンコの依存症対策

90年代半ば、ホールにはカップルシートがあった。デートにパチンコをする時代があった。さらに、女性客を集客するために、女性誌を使ってトレンディーなタレントにパチンコを打たせることでブームに拍車をかけようとした。

参考にしたのは一世風靡したホブソンズ人気だった。

東京・西麻布交差点で真冬の深夜、女子大生が行列までしてアイスクリームを買っていることが雑誌やテレビで取り上げられ、瞬く間にホブソンズブームが巻き起こった。深夜に並んでまで食べるアイスクリームとはどんな味なのか? デザートには無関心なお父さん層まで興味が興味を呼んだ。

筆者の前職の東京事務所が西麻布にあった。会議で出張した時も「東京には、深夜に並ぶアイスクリーム屋があるんだぜ」とホブソンズのことを得意げに話す上司のことを鮮明に覚えている。

ところがこのブームは仕掛けられたものであったことが、後になって判明する。女子大生のアルバイトを使って深夜に並ばせることで、話題づくりしていたのだ。

ブームは仕掛けることで作ることができるとばかりに、メーカーがおカネを出して女性誌に依頼した。ところが企画段階で頓挫してしまう。理由はタバコだった。女性は髪の毛や服にタバコの臭いが付くことを嫌う。こんな環境では女性をホールに呼べない、と女性編集者が企画を断った、という。

女性客が嫌うタバコの臭いが来年4月からはなくなる。再び女性客の集客に力を注げるチャンスだが、平成の時代はパチンコの隆盛期と衰退期を同時に味わってしまった。

ホールにあったカップルシートもいつの間にか消えてしまった。今やパチンコ・スロットをやっている彼氏はダサい。私と付き合いたいなら「スロットを辞めて!」という時代になった。

「スロットをやっている彼氏なんていくらイケメンでも友達には恥ずかしくて紹介できません。まだ、顔は不細工でもまともに働いている彼氏なら紹介できます」(20代OL)

90年代半ばにはゴールデンタイムでパチンコ番組が放送されていたのに、20年余りのうちに、ここまでパチンコは忌み嫌われる存在に成り下てしまった。

パチンコのイメージがことさら悪くなったのは、ギャンブル依存症対策法が成立して、パチンコ=ギャンブル依存症のレッテルが貼られてしまったことが考えられる。

4月16日に開催された財務金融委員会で日本維新の会の丸山穂高議員は、パチンコ業界の依存症対策について次のように斬り込んでいる。

曰く「カジノは依存症対策防止のために非常に厳しくチェックするのに、パチンコ業界は非常に甘い。検査を通った遊技機の釘を弄ってベース30を下回っている遊技機があまたあるのに管理が甘い。早く管理遊技機を導入すべき。釘調整は明らかに風営法違反なのに、野放図に放置していいのか。オリンピック、万博前に厳しくチェックして欲しい。釘調整という違法行為をなくすことで、ギャンブル依存症をなくしていく。業界の自己申告プログラムはザル。タスポカードのようなもので確認するシステムが必要」と持論を展開した。

業界の最優先課題は遊技人口を増やすことではなく、依存症対策の徹底である。依存症対策を徹底させるということは、業界を衰退させることでもある。

依存症対策をしながら同時に遊技人口を増やし、世間から叩かれない方法があれば業界にも光明が見えてくる。



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換金ギャップがある営業こそが三方一両得

パチンコ業界が衰退している原因は複合的要因が折り重なって現在に至っているが、主な原因として考えられるのはやはり等価営業の弊害だ。それを是正するために脱等価を図った県遊協も多々あるが、ほとんどが11割分岐営業だ。

等価交換の10割分岐も非等価の11割分岐もほとんど差はない。スタートをぶん回し、出玉で還元しようと思えば最低でも14割分岐営業ぐらいでないと、出玉感は体感できない。11割分岐では焼け石に水だ。

ハンドルネーム「元パチンカー」さんは、軍団が押し掛けることもなく、地元の常連客しか来ないようなホールで打っていた。

「ここ数ヶ月全く勝てません。換金して帰れる日がほとんどありません。釘が芳しくないということもありますが、かろうじて回せても当たらない、続かない。以前よく見かけた常連の顔もかなり減りました。私も何だかんだ言ってパチンコが好きなので負けながらも遊んできましたが、もう限界です」と悲痛な声を挙げる。

これこそが等価交換がもたらした弊害というものだ。ボディーブローは着実にユーザーに効いている。フラフラでダウン寸前。11割営業を含む高価交換では現状を打開することはできない。

業界が等価に舵を切る時、現場の店長や釘師は等価交換については異口同音に反対していた。

反対の理由は調整のレンジ幅が非常に狭いために、玉を出して遊ばせる営業ができなくなることを危惧した。現場の反対も虚しく、業界は横並び方式的に等価交換へと突き進んだ。

「1万円使って9000円まで取り返したら、プラスにもっていきたいと大方の人が考えます。そこで再投資して勝てれば万々歳。負けたら『あそこでやめておけば』になる訳ですが、ここがポイント。自分の立ち回りが原因で負けた場合は、また来ようという気になる。 そして次勝てればよし、負けるかもしれない(笑)そんなギリギリの攻防の中で店が利益を得るのでは。そしてこの中には換金ギャップも含まれると思います。客が望む台は『負けたけど楽しい』ではなく『負けた、悔しい、でも面白い』台です。そしてそこには『次は勝てるかも』という要素が付いてくる。で、この『次は勝てるかも』と思わせる投資額が以前より明らかに減っている事に気付かないといけない」(週休三日さん)

これはユーザー心理の一つだが、勝ち負けのギリギリの攻防の中に換金ギャップがなくなってしまったことが、勝敗率を極めて低いものにした。

この意見に対してメイン基板さんがこうフォローする。

「共感します。本質ついていますよね。プレイヤーの中で当たって飲まれての山谷があってストーリーが生まれるから良いのですよ。当たりを引けないで終わる日は失望し、それが続けば絶望する。換金ギャップの無い等価交換が前提では、プレイヤーの差玉を演出する事が難しいと思いますね」

等価交換はそもそも大衆娯楽ではない。ミニギャンブルである。換金ギャップは先代が考案した三方一両得だった。換金ギャップで三方一両得になるのは14割営業以上だ。




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パチンコ好きを集められるパチンコ求人誌あれば…

最近、ホール勤務を経て45歳でコンビニオーナーになったAさんがいる。

人手不足から24時間営業が問題視され、本当に24時間営業が必要かどうか議論されている。アルバイトが集まらないコンビニオーナーになると、自らが現場に立ち、年中休みもなく働き続け、手取りが20万円足らず、という過酷な実態まで浮き彫りになっている。

では、どうしてコンビニオーナーになったのか?

「おやじが昔から商売をやっていて、その店をコンビニにしたんですが、1カ月で音を上げたので、仕方なく私が去年の暮れからやることになりました」(Aさん)

自らが始めたのではなく、引き継いだ形だが、加盟店は24時間営業問題で違約金問題を請求する、と息巻いていたが、世論の反応を見て撤回した会社だ。

Aさんのコンビニは福島県にある。地域によって売れ筋は当然違ってくるが、Aさんのコンビニにはパチンコ・パチスロの攻略誌がほとんど置かれていないことに気づいた。

かつてはコンビの雑誌コーナーは攻略誌が百花繚乱状態だったが、攻略方法がなくなるごとに発行部数を落としてきた。加えて遊技人口も減れば、攻略誌を買う層も減る。売れなくなれば、コンビの棚から消えるのは当然の摂理だ。

Aさんは全盛期には攻略誌が何誌あり、今残っているのは何誌か、日報に調べてほしい、という依頼が来たが、そこまで調べる気力はない。

ここは博学のコメント子に期待しよう。

で、Aさんが思いついたのが求人誌とパチンコ雑誌の融合だ。

「コンビニには無料の求人誌のラックがあります。パチンコ業界の無料求人誌にパチンコ・パチスロ情報を織り交ぜる。パチンコ好きな人はホールで働くことも親和性が高い」

かつて、その手の雑誌はなかったか? あるようでない。記憶にない。

今、パチンコホールへ就職する新卒者の7割はパチンコの経験がないままに入ってくる。好きこそものの上手なりという言葉があるように、好きだからこそ頑張れるが、好きでもなく、仕方なく入ってくる学生も少なくない。

「ウチには去年専門学校を出て入社したモンスター社員がいます。決められた持ち場があるのに、我慢できずにその持ち場を離れる。何度注意しても同じことを繰り返す。叱ると不貞腐れる。休憩時間は仲間との会話もなく、ひたすらスマホゲーム。もちろんパチンコもスロットもやったことがないし、社員になってもプライベートではやらない。辞められると土日のシフトが組めなくなるので困る」(北関東ホール関係者)

パチンコ好きを集められるパチンコ求人誌はありだ。



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