女性の常連客がある日カウンター係の女性スタッフにこう語りかけた。
「いつも愛想がいいよね。頑張っているあなたの姿を見ていると息子とオーバーラップするのよ」
常連さんなので顔は知っているが、話しかけてくることはなかったので、少し驚いた。
すると問わず語りにしゃべりはじめた。
「うちの息子は大阪の大学へ行ってるの。そんなに仕送りも出来ないので、自分の生活費は自分が働いて稼いでいるの。昼間はちゃんと大学に行っているので、夜だけバイトしているんだけど、最初の1年は居酒屋で働いていたの。全国で展開する大手チェーンだったの。でも、今は時給がいいパチンコ屋さんで働いているんだけど、息子が礼儀正しくなってるのにびっくりしちゃった」
居酒屋でも研修を受けてホールに出ていたようだが、息子さんがいうには、パチンコホールの方が数段、教育・研修も徹底していた、という。従って、居酒屋で受けた研修よりも、パチンコホールで受けた研修の方が、実社会でも役に立つ内容だった、ということを母親に話した。
その話を聞いて、思わず、自分がいつも行っているホールスタッフに声を掛けたくなった。バイトとはいえ息子さんと一緒の業界で働いている人たちに親近感を持った、ということだ。
常連客から思いがけない話をされてカウンターの女性スタッフも、嬉しくなってきた。自分たちのやっている接客に間違いはなかったのだ、と確信を持てるようななった。
日報で接客を扱うと、コメント欄が否定的意見で埋まることが多い。
「作り笑顔より玉を出せ」というのが毎度のパターンである。
それは恐らく負けが込んでいる人の意見であろう。一種の逆恨みのようなもので、スタートが回らない店に行って負けるのなら、そんな店には行かなければいいこと。少々離れていても回る店を探して行けばいいこと。
パチンコ客の来店動機で多いのは、家から近い、という理由が比較的多い。つまり、遠くへ行くのが面倒くさい人が少なくない、ということだ。
プロは勝てそうな店の情報収集を日夜行っていて、勝てると思えば、電車で1時間でも2時間でも移動して、朝一から並ぶ、という努力を怠らない。だから、勝率が高いわけだ。彼らは回らない、設定が入っていない、という文句を言う前にそんな店には最初から行かない。
不愛想な接客より、笑顔に溢れる接客の方が気持ちいいに決まっている。
ニコニコ接客が気持ち悪いという前に、回らない店に行って文句をいわないことだ。そんな店は自然淘汰される。
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