6月の検査結果は話にもならない状態で、7月は改善の兆しも見られたが、8月は盆営業が絡んでいたこともあってか、7月に比べるとまた悪くなっていた模様だ。ちなみに、一般入賞口へ入った台の割合は6月が28.1%、7月が42.7%、8月が33.3%だった。
この検査結果がどんどん悪くなるようであれば、警察庁としても大鉈を振るうようなことにもなり兼ねない。大鉈とは硬質プラスチック釘で釘調整そのものができなくなることを意味する。
ここに来て、すっかり鳴りを潜めてしまったのがエコパチである。日工組からホール5団体へエコパチの説明があった2012年5月の時点では、封入式になっても「釘は叩けますから安心してください」といっていたことが懐かしくさえ思えてくる。
わずか3年で「釘は叩けます」といえる状況ではなくなったが、その原因を作ってしまったのは日工組メーカー側でもある。エコパチも随分後退して行った、という感じは否めない。
高射幸性の遊技機の撤去を巡っては、ホールが自主的に外していく代わりに、ホールはそれを下取りで協力する、というところで金額を巡って最終着地点を模索している。
高射幸性の機械は、そもそも1年間も使えるような機械はない。それをメーカーが下取ってくれると思えば「ラッキーぐらいに楽に考えた方がいい」(業界ジャーナリスト)
つまり、いくらホールが最後のMAX、AT,ART機を後生大事に3年間使おうとしても、客が付かなければ、ホール側も撤去せざるを得ない。
ことしは地獄の釜の蓋が開いた年で、2016年からは射幸性を削がれ、ベース値の高い遊技機での営業をホールが強いられる正念場の年でもある。しぶとく持ちこたえてきたホールが、次々と脱落して行く予感がする。
スペックダウンの新基準機がファン拡大につながる要素が見受けられない中、2017年4月からの消費税10%時代が嫌でもやってくる。
悪い時には悪いことが重なるもので、これで体力のなくなったホールは次々と市場からの撤退を余儀なくされるが、一つだけ明るい兆しがあるとすれば、手打ち式チューリップ機の復活だろう。
閉塞感に包まれた業界に一縷の望みを感じさせる。
「パチンコの原点を見た。温故知新ということばがあるように、パチンコメーカーには初心に帰って普通機から開発してもらいたい。そこから再び面白い機械が生まれる可能性がある。開発費もかからず、安く機械を提供することもできる」(ホールオーナー)
とりあえず、普通機コーナーができるぐらい各メーカーが1機種ずつでも開発すれば、コーナー展開もできる。
脱高射幸性、脱等価営業の対極にあるのが普通機である。
時代は普通機を待っている。
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