本年2月に発出した指導文書の通り、平成25年中の置き引きの認知件数は4万3182件。平成14年中の7万6170件からすると、約43%減少しており、犯罪抑止に一定の成果が見られているところ。そのような中で、パチンコ店等を発生場所とする置き引きは、平成25年中9121件と、平成14年5528件と比べると65%も増加しており、平成18年以降パチンコ店は、置き引きの最も多い発生場所となり、全体の5分の1を占める状況となっている。安全で安心な遊技場所を確保することは、パチンコが健全な大衆娯楽であるための大前提であるとともに、遊技客に気軽に遊んでもらうための、必要不可欠な条件であると考えておりますが、ここ10年で発生が増加し続けている現状を見るに、置き引きの発生が、業界として軽んじられてきたものと言わざるを得ません。貴協会におかれましては、置き引きの発生がいまやパチンコ業界に突出した現象に危機意識を持ち、その根絶を目指すことを業界の常識とすべく、業界を挙げて取り組むべき課題のひとつに加えて、強力に推進していただきたいと思います。
パチンコ店内が置き引きの発生しやすい場所になっていることが伺えるが、最近こんな事例が発生した。
自営業のAさんが昼休憩から帰って来ると玉箱が少なくなっていることに気づいて、店長を呼んだ。
玉箱がなくなる原因は次の3つが考えられる。
①お客の勘違い
②従業員が間違って隣の客の所に積む
③置き引き
店長は玉箱がなくなる、というクレームは初めての経験だった。それで、監視カメラの画像を確認すると第三者が、玉箱を2箱持ち去って行く姿が映っていた。
今回のケースはお客の勘違いではなく、明らかに窃盗だった。
店長は初めてのクレーム対応に困惑したが、「明らかに盗んだ人物がいるので、警察に被害届を出して欲しい」と店の責任を回避するような対応を取った。
これに納得しなかったのがAさんだ。
「自分としては足元に置いて欲しかったのに、店が客の許可もなしに勝手に盗まれやすい後ろに積み上げて行った」
後日、Aさんは弁護士を伴ってホールを訪れた。
弁護士はこう切り出した。
「お客に過失があるか、そちらで証明してください」
ホールもこれ以上争う気もないので、盗まれた2箱分と弁護士費用などを支払うことで示談が成立した。
コトが大きくなる前に店長が治めるべきだった。
「出玉の保管はホール側にあるわけですから、カメラで窃盗を確認した時点で、補償すべきですが、決裁権のない店長が多いので、大半のホールでは補償しないことがベースになっています。素直に謝っていれば、済んだ問題」(ホール関係者)
各台計数機が普及すれば、玉箱の置き引きは防ぐことができるが、ここに来て再び出玉を演出する傾向が復活してきている。
業界全体の業績が落ち込む中、目で見える出玉感が重視され、別積みで煽るホールもある。
昔は置き引き防止カバーなどの商品もあったが、最近は見かけることもなくなった。
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