「(大阪の)江坂の店のどこも稼働がない。一番の原因は、江坂はサラリーマンの町なのにサラリーマンの姿がない。深刻に考えないとほんまに業界が終わってしまうで」
電話の主は、以前江坂で働いていたので江坂の町やホールの状況は知っていただけに、その凋落ぶりに驚いて電話を掛けてきた。地域一番店ですら3割稼働で、老舗店に至っては1割という有様だった。
「ホワイトカラーが消えたのが大きい。業界はサラリーマンの小遣いで遊べるように真剣に考える必要がある」と電話を切った。
小遣いの少ないサラリーマンが打てるとなると1回の予算は3000円が関の山である…。
あるメーカーが市場調査に動いた。
2トントラックにパチンコ台を3台設えた。
種類は昔のハネモノ、権利モノ、そして最近のセブン機の3台だ。
これで何を調べたかというとパチンコを全くやったことがない人を対象に、3台打ってもらって、どれが一番面白いか、という調査だった。
調査対象も選別した。
まず、20歳。次に21~25歳
中間の年代はカットして、65~70歳、71~75歳の4つの年代に限った。
トラックは福島~山形~茨城~千葉の4県を回った。
当該年代と思われる人に片っ端から声を掛けてパチンコを打ってもらった。
パチンコを全く打ったことがない人たちがこの3種類のパチンコを打った結果、一番面白い、と感じたパチンコ台はダントツでハネモノだった。
ハネモノはVに入れば、ハネが開き、「玉がどんどん増える単純明快さを面白い」と異口同音に口を揃えた。
一方、現在の主流であるセブン機の評価は散々だった。
「リーチが掛かっている時は面白いが、リーチが掛かっていない時はつまらん」
「液晶を見ても面白いとは思わない」
「意味が分からない」
業界が新規開拓するためにはセブン機で集客すること自体に無理があることが、改めて分かった。
MAX機が規制されたことはある意味、メーカーにセブン機以外の機械を本腰を入れて開発せよ、といっているようなものだ。
その流れの中で、手打ち式チューリップ機も復活した。日工組にはまだ加盟していないが愛喜という普通機のメーカーも誕生している。
サラリーマンの小遣いで遊べなくなった原因は、無定量営業により釘が閉まっていたところに、等価営業が止めを刺した。
その結果、1万円があっという間に消える営業になった。
普通機が復活したのだから、営業方法も定量制と最終的には40玉交換まで戻さないことには、サラリーマンが3000円で遊べるような営業には戻らない。
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