PM2.5とは粒子状物質のことで、直径が2.5ミクロン以下の非常に小さな粒子を指す。呼吸で肺の奥まで浸入し、PM2.5の濃度が高い地域の住民の死亡率が高くなるので注目されている。具体的には、心臓病、気管支喘息、肺がんなどが増加する、といわれている。
PM2.5が 10 μg/ m³を超えると死亡リスクが高まる中、北京では400-900μg/m3まで達することで世界を驚かせた。
中国の大気汚染問題も黄砂のように偏西風に乗って日本にも到達することから、全国各地のPM2.5予報が発表され、外出やPM2.5対策マスクをかけるように注意を促している。
しかし、意外と知られていないのは、タバコの燃焼によって発生する煙もPM2.5であることだ。
禁煙でない飲食店を調べたところPM2.5は、200-800μg/m³に 達するケースもあった。パチンコ店は昔から空気清浄機の導入率は飲食店よりもはるかに高いので、調べてみなければ分からないが、空調設備の整っていない店舗では北京並みになる可能性もある。
「最近の若者がホールへ行かない理由はおカネがないだけではない。パチンコ店の空気を吸うことがPM2.5につながると考えている人もいる。分煙ボードでは意味はない。グローバルスタンダードの流れでいうとタバコが吸えること自体がおかしい」(業界事情通)
日報でも禁煙問題を訴え続けるコメントがある。粘着質とも取れるが海外からの観光客が増えれば増えるほどホールでタバコを吸っている姿は奇異に映る。
新宿コマ劇場跡に4月24日にオープンしたマルハン新宿東宝ビル店は、上階が高層ホテルということも相まって、外国人観光客の取り込みを本格化させている。英語、中国語、韓国語の遊技説明書を完備しているほか、英語と中国が話せるスタッフも配置するようだ。
ところが、禁煙ではない。この辺が外国人の目にどう映るのか。
新幹線にはかつては喫煙車があったが、それも今は昔。全席禁煙となってしまった。
パチンコ店が全面禁煙になった時、一番打撃を受けるのがJTだ。長時間座ってタバコを灰にしてくれる場所の最後の砦でもある。
ホールも全面禁煙になり、喫煙室を設けたとしても、タバコを吸いに離席した時間や、そのまま帰られることを恐れる。
時代の流れでパチンコ店がいつまでタバコが吸える環境にあるかは分からないが、全面禁煙になったら、なったでいいこともある。
禁煙になったら景品も儲けがほとんどないタバコを置かなくて済む。タバコに代わる利益率の高い一般景品を開拓すれば、景品で利益を出すこともできる。
室内にヤニが付かないということは機器の寿命を高めることにもつながり、タバコ嫌いだった客を取り込むこともできる。
何よりもPM2.5とパチンコ店が紐づけされないことが一番大きい。

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