「金色のガッシュ!!」の許諾金や手数料の名目で計2億1000万円をだまし取ったとして、メディア・イコール社の元会長ら3人が警視庁に逮捕された。被害にあった大一商会はホームページ上で次の様にコメントを発表している。
今回関係各庁様のご尽力により、早期に容疑者逮捕に至ったことにつき、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。このような事件は、弊社をはじめ、ライセンスビジネスに携わる多くの企業にとっての脅威であり、再発防止の観点からも今後の公判において厳罰が下されることを希望しております。
なお、本件に関連して、弊社は平成25 年3 月19 日に、MEDIL社および同社の関係者を相手取って、東京地方裁判所に民事訴訟を提起しており、平成26 年10月8日に弊社の勝訴が確定している件を、この場を借りてご報告させていただきます。
かつてはセブン機、ハネモノ、一発機、権利モノ、アレパチ、普通機と様々なバリエーションの遊技機がホールに設置されていたが、今やパチンコ=セブン機でパチンコの90%以上をセブン機が席巻する。
遊技機価格が高騰する主な原因は、やはり版権に頼る遊技機づくりといっても過言ではない。
「今回版権のライセンス使用料でも2億円という数字が明るみになっていますが、これに台当たりのロイヤリティーも持っていかれます。そればかりか、映像を作るにもかなりのコストがかかります。インパクトを出すのに3Dにしたり、より精緻化した絵にすることでコストはどんどん跳ね上がっていきます。きれいな絵を作っても稼働とは関係のないこと。メーカーはコンテンツありきの機械作りから脱却するまたともないチャンスだと思います」(開発会社関係者)
スロットもAT機の規制によって映像で見せる意味合いもなくなってきている。スロットは本来の回転リールを止めて楽しめる原点に戻らなければならないが、ジャグラーやハナハナのように液晶がない機械でも十分楽しい。
問題は液晶なくしては作れなくなっているパチンコ機の方だ。
「信頼度10%、20%、30%、40%、50%にそれぞれの絵を当て嵌めているのが今のパチンコ。パチンコの本来の楽しみ方はゲージと役物があって、穴に入ると玉が出る。この原点に戻るべき。液晶になってからゲーム会社が主導権を握るようになった。版権に頼らなければ、開発費も随分安くなる。機械代も20万円に戻すことができる」(同)
いま、メーカーが拘って開発しているのはギミックだが、これも本来のパチンコ作りではない。玉の動きに絡む役物開発に主眼を置くべきだろう。
メジャーな版権を取って、きれいなCG、ド派手なギミックを付けて喜んでいるのはメーカーの自己満足でしかない。
ハンドルを光らせたり、振動させたり、さらには空気まで出したりするぐらいなら、ゲージと役物に力を注いで脱液晶パチンコに軸足を移して欲しいものだ。

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