パチンコ日報

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パチンコメーカー倒産雑感

マルホン工業の倒産に引き続き、名古屋の老舗パチンコメーカーの奥村遊機までもが自己破産というニュースは、メーカーにも衝撃を与えている。



明日は我が身といわれている予備軍メーカーも何社かある。グランドオープンの立ち合いでメーカー関係者に会うことがあるが、多くは語らない。



スロットメーカーの倒産はあまり驚かない。会社の歴史そのものが浅いためだが、老舗パチンコメーカーの相次ぐ倒産となるとまた別問題だ。



その背景にはホールが経費削減のために機械代を抑えてきたことが大きい。年間の販売台数が減った分、下位メーカーの機械はそのあおりを食う。



「マルホンも奥村も機歴販売できるだけのビッグコンテンツを持っていないから、倒産したともいえます。機歴販売できるメーカーは抱き合わせができるので、駄作も捌くことができる。今残っている上位メーカーでも機歴販売ができないメーカーはヤバイ」(遊技機販社関係者)





三洋は海物語、北電子はジャグラー、と黙っていても売れるビッグコンテンツを持っているところは安泰かもしれないが、それが未来永劫続くとは限らない。それで新たなコンテンツにチャレンジするが北電子はジャグラー以外は売れない、というジンクスすらある。北斗の拳、エヴァンゲリオンもシリーズが長く続きすぎると食傷気味になってきている。



抱き合わせ機種を持っていないメーカーから綻びが出始めているということになるが、そもそも抱き合わせで生き残って行くというビジネスモデルも正常なものではない。



奥村倒産の報を受けてホールの購買部関係者はこう話す。



「奥村の機械の台数そのものはそんなに多くはないけど、部品供給の部分で、ちょっと心配になる。ただ、奥村の営業マンに悲壮感はなかった。展示会もタレントを呼んでそれなりに派手にやっていた。本当に苦しい、というのなら付き合いで1台でも買っていた」



ここからメーカーの展示会のあり方に話が展開して行く。



「地味な展示会では機械が売れないと思っているのかも知れないが、ホール側は派手な展示会も、豪華な土産も求めていない。パチンコをやったこともないタレントにパチンコを語らせて欲しくもない。展示会のコンパニオンも誰が喜ぶと思っているのか。開発した人の質疑応答で十分。展示会にカネをかけるのなら、1000円でも2000円でも機械代を安くしてもらいたい。年間にすれば新台1台分ぐらいは安くなる」



日工組メーカーはどういうわけか昔から展示会は競い合う。それがどんどんエスカレートしてコンパニオン競争やブース合戦になったために幕張で開かれていたパチンコフェアが中止になったいきさつがある。





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