パチンコ日報

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お目付け役がいなくなった結末

そのホール企業には外部の社内コンサルが常駐していた。



エリア長はちょっとしたミスをトップに報告せずに隠したりする。オーナーはそういう社内体質を改革するために、お目付け役としてそのコンサルを常駐させていた。



オーナーにすれば、「失敗は成功のもと。怒らないから些細なことでも隠すな」という方針だった。



些細なことでも隠さない。これに監視の目を光らせるのがコンサルの役目だった。



社内からは煙たがられた。



いつも監視されているようで、気が抜けないこともあったためだ。



ところがある事情でこのコンサルが辞めることになった。



それまでは店舗にも張りつめた空気が漂っていたが、いなくなった途端に現場が気を抜き出した。



精神的にもびしっとしていたが、緊張のたがが外れるのに時間はかからなかった。



何よりもコンサルが辞めて安堵したのが店長で「いなくなって本当によかったな」といっているのが現場の末端まで伝播して行った。



気を抜くだけでなく掃除などにも手を抜き始めた。そうした些細なことが重なると接客にも影響が出るようになった。



オーナーは外部のミステリーショッパーを使って調査したところ、すべてにおいて以前とは違って低い得点になっていることに愕然とした。



パチンコは店長産業ともいわれている。



一人のキーパーソによってそれまで不振店だった店舗が立ち直るケースは枚挙に暇ない。



最近は人生経験が少ない若い店長も多い。和気藹々とした中で、冗談が言い合える職場を理想としている店長も少なくない。



悪く言えば、厳しさがない。



さらに、稼働を上げる苦労を自ら勉強して実行する若い店長も少ない。



話を戻そう。



社内コンサルが辞めて、最悪の事態が起こった。



社内の空気が張りつめている時には起こらなかったことで、副主任が店長が遅番で不在の時を狙って現金を持ち逃げしたのだ。



すぐに捕まったのだが、オーナーはショックを隠しきれなかった。



真面目に働いていても現金を前にするとつい出来心は起きてしまう。



現金を〆る時は2人で行うのが鉄則だが、それすらも守られていなかった。



今の若者は躾を厳しくするとすぐに辞めてしまう。



それを頭数あわせだけでやると、接客は崩れ、カネを持ち逃げしたりする。



お目付け役が帰ってくる日は近い?





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