パチンコ日報

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加速する50銭パチンコ

都内の駅前立地ホールでも客が一桁のホールがあった。



1パチでも客が来ると事務所の中から従業員が出てくるような店だった。田舎の温泉地のホールではない。ちゃんとした都内のホールなのだが、パチンコフロアーをオール50銭パチンコに切り替えて、異変が起こった。



一挙に20倍以上の客付きになったのだ。



もっとも0もしくは、2~3人しかいなかった店に、40~50人でも客が入れば、非常に賑わっているように見える。



そこで遊んでいた中年男性はこういう。



「給料はまったく上がらないのに、子供も大きくなって大学に入るようになれば、学費は上がるばかり。学資保険にも入ったので、そうなると削られるのは自分の小遣い。小遣いを削られてもパチンコはやりたい。そこに近所で50銭パチンコができたので、やるようになった。もちろに、女房には内緒。50銭専門店なので、打っている客は仲間のようなもので、恥ずかしさはない。ただ、店に入る時と出て行くときは周りの目が気になる。貧乏臭い奴と思われはしないか、と」



1円でも等価になると釘が絞まってくるので、遊べないのが実情となっている。1円が4円のおまけから主役になってきたことで、1円から利益を上げなければならない。



そうなると、単純に暇つぶしで、パチンコを楽しみたいという人たちの受け皿になってきたのが、50銭パチンコともいえる。



50銭が増えることで、一番影響を受けているのがゲーセンだ。



「うちのパチンコやスロットコーナーで遊んでいたお客が50銭パチンコに流れている」とゲーセン関係者からはため息が漏れる。



パチンコを打つカネがなくなって、暇つぶしができる場所としてゲーセンに流れていたお年寄りもこれで、パチンコに回帰してくるかもしれない。



50銭なら玉でタバコなどの景品に換えられるので、ゲーセンで遊ぶよりもはるかにメリットがある。



ホール経営者にとってはありがたくないことだが、このほとんど利益の上がらない慈善事業的な50銭パチンコの世界が業界が忘れかけている娯楽の原点ともいえる。



これで50銭で釘が絞まれば、次は10銭パチンコへシフトしていきそうだが。



話は変わるが、橋下市長が今国会でカジノ法案を提出すると意気込んでいるが、パチンコとの整合性を考えていたら時間がかかるので、パチンコの換金問題には手を突っ込んでこない、という情報もある。



換金問題に触れない代わりに貸玉料金が50銭に引き下げられたら、いやでも健全娯楽になってしまう。







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