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家庭の問題で元気のない社員をどう勇気付けるか

店長は初めてのケースで、部下に何をどうアドバイスしたらいいのか分からずに悩んでいた。



事情はこうだ。



部下である社員が職場結婚したのは2年前のことだった。お互い30代前半。



女性は結婚と同時に会社を退職したが、男性はそのまま働いている。ホールの社内恋愛は珍しいことではないが、なぜか結婚したことは同僚には隠していた。



女性の方が会社に知られるのを嫌ったからだ。



女性は現在妊娠6カ月ぐらいに差し掛かっているのだが、マタニティーブルーの真っ只中で、うつ状態に陥っている。



症状は極めて重症で、炊事、洗濯、掃除などをの家事を一切しなくなっただけでなく、風呂にも入ろうとしない。



精神科の病院にも連れて行った。



妊娠中なので抗うつ剤の治療薬も投与できない。医師の診断では出産はできても育児はできない、ということだった。



医者は最低1年間は男性か女性の母親に育ててもらいなさい、というアドバイスをした。



男性の母親は結婚に反対だったので「ほら、いったじゃない。向こうのお母さんに育ててもらいなさい」と歯牙にもかけなかった。



女性の母親に相談すると意外な答えが。



お母さんのお姉さんの子供も産後うつが酷くて1年間は育児ができなかった、ということで「1~2年すれば治ると思うので、その間は私が育てる」という返事だった。



家庭がこういう状況になって以来、男性は家に帰るのがだんだん嫌になっただけでなく、離婚すら考えるようになった。



それまで元気でやる気満々だったので、4人いる副主任の中でもリーダー的存在で、将来を嘱望されていた。



産後の不安は少し解消はされたが、妻のことが気になって、表周りにも支障をきたすようになり、心にゆとりがないので、以前の明るい笑顔が消えてしまった。



元気がないので話を聞いたら離婚を考えていることから、奥さんが重度のうつ病にかかっている、ということが分かった。



店長はその女性がうつ病であることは知っていた。内心、自主退社したことにホッと胸をなでおろしていた。



接客業で、元気のない人間を表周りに出すことはできない。そこで、店長は会社に相談して、本社の内勤にしてもらおうかと考えたが、それは副主任の方が断ってきた。



中卒で、肉体労働しか経験したことがないので、デスクワークにまったく自信がなかったからだ。



店長も初めてのケースで誰に相談していいのか悩んでいたが、こんなアドバイスをもらった。



・頑張れとはいうな。



・お客さんに『不快な思いだけはさせるな』という程度に止める。



・副主任がとても表周りができないときは、店長が「自分で回る」という。



・いうだけでなく、本当に回る。



店長は大手ホールの場合、こうした社員の心のケアはどうしているのか、と気になった。本社でそういう専門部署があるのかも知りたくなった。





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