直近では教師の体罰から生徒の自殺に発展した大阪市立桜ノ宮高校問題では、体育科の入試を中止させる強硬手段に出た。
並みの首長ならそんなことはできないし、やれば、やったでマスコミや市民からの猛反発で、朝令暮改となるのがオチだ。
これまで、数々の難問を独自の突破力で打開してきた橋本市長が、きょう、28日から招集されてる通常国会にカジノ法案を提出する考えを明らかにした。
カジノ法案といえば、これまでIR議連が国会に提出する、提出する、と何度も何度もアドバルーンを揚げてきたが、その都度見送られてきた経緯がある。
IR議連でカジノ法案を提出できなかったのは、小物議員の集まりで、橋下市長のような突破力がなかったからだともいわれている。
橋下市長は大阪府知事時代から大阪市の舞州にカジノを誘致する構想を描き続けている。
安倍首相と考えが近い橋下市長は、日本維新の会に対して、2012年度補正予算案など国会審議への協力を求められ見返りとして、11日に大阪市内のホテルで安倍首相と会談して、カジノが早期法案化される提案書を手渡している。
わずか25分ほどの会談の中で、ほとんどがカジノの話に費やされた、というのだから、カジノ解禁に並々ならぬ意気込みが感じられる。
大阪オリンピック誘致の場所だった舞州は、その後の開発も頓挫し、もったいない場所になっている。
舞州からはユニバーサルスタジオジャパンからもほど近い。
アメリカのカジノ関係者が日本でカジノを作る場合の最有力候補地は、東京ディズニーランドの近くが最適だとの見解を示していた。
元々、集客力のある場所に作るのが一番ということだ。
実際、TDLはアジアからの観光客にも人気がある。海外からの観光客を受け入れるには最適だ。
その論理に従えば、大阪でカジノを誘致するには舞州がベストで、舞州の有効利用にもつながる。
現在の舞州は大阪市環境局舞洲工場がある。

外観はまるでラブホテルで清掃工場にはとても見えないのだが、それをUSJの建物と勘違いして訪れる観光客もいるほど奇抜な建物である。
将来的にカジノが来ても、清掃工場に見えない外観に配慮したかのようでもある。
安倍首相はこの夏の参院選での完全勝利により、長期安定政権を目指している。
そのための協力を日本維新の会にも求めなければいけない。
外貨獲得、景気回復の起爆剤としてカジノがいよいよ現実味を帯びてきた。
競馬、競輪、競艇は公営ギャンブルとして、認められているわけだから、半官半民という形なら、そんなにハードルも高くない。
その時、パチンコの換金問題にメスが入ることになる?

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