参議院予算委員会で共産党の大門実紀史参院議員が、カジノ議連が推し進めるカジノ法案について鋭く切り込み、野田首相にカジノ解禁の意思があるかどうかを問い詰め、野田首相から「政府として検討するつもりはない」との言質を引き出したのは、2011年12月6日。
民主党政権が末期に差し掛かっている時期で、野田首相からの言質を取ろうがいずれ野党に転落するだけなので、口約束で終るものと見ていたが、政権は自民党が奪い返した。
カジノ解禁に向け、大阪府知事時代から熱心なのが現大阪市長の橋下氏だ。
その手下でもある松井大阪府知事は1月9日の定例記者会見で、大阪湾岸の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)に、大阪市と共同でカジノを含む統合型リゾートの誘致を検討する考えを明らかにしている。
ベイエリアの新たな観光拠点として、大阪の経済成長の起爆剤としたい考えで、府市共同で調査費を新年度予算に計上する。
松井知事は「世界から人を集められる可能性があり、日本全体の経済成長にもつながる」と語っている。
日本維新の会の会長代行として、安倍首相と考えが近い橋下市長は、11日に大阪市内のホテルで安倍首相と会談して、カジノが早期法案化される提案書を手渡している。
これは、日本維新の会に対して、2012年度補正予算案など国会審議への協力を求められたことに対する見返りで、要望したもので、わずか25分ほどの会談の中で、ほとんどがカジノの話に費やされた、というのだから、どれだけカジノに執着しているのか、と思う。
安倍内閣も景気回復をいの一番に掲げているだけに、外国人観光客=外貨獲得の起爆剤になることが期待されるカジノを無下に扱うわけにも行かない。
会談の後、橋本市長は「思いっきり強く求めました。カジノっていうのは雇用も生まれるし、間違いなく経済は活性化する。国際的な観光地になる。安倍首相ならできると思う」と語っている。
一方の安倍首相もカジノ構想について、熱心にメモを取り「日本が東京1つのエンジンで進んでいくのは厳しい時代。2つめのエンジンをしっかり再生して欲しい」とまんざらでもないような返事をしている。
遅々として進まなかったカジノ法案が橋下~安倍ラインで一気に実現の方向に向かうのだろうか?
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