パチンコ日報

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業界を潰す一物一価の徹底

余暇進の定時社員総会での玉川講話の文章は、またたくまに業界に流れたが、この中には端折られた部分がある。



行政批判を展開していた業界メディアが名指しで槍玉に上がっていたようだが、広告宣伝規制違反のホール名も挙がっていたようだ。



玉川講話の内容は身内の警察内部からも不満は漏れてくる。業界で一番の関心ごとである一物一価の問題も警察庁の中には、二物二価、三物三価、とスロット専用、4パチ専用、1パチ専用景品を容認してもいいのではないか、との意見もあるようだ。



一物一価の指導も未だに県警によって温度差がある。福岡のように一物一価に舵を切った県がある一方で、警察から厳しく指導がなければホールが率先して一物一価に走ることはない。



玉川講話に疑義を持つ県警の担当官もいるようで、当分、一物一価は厳しく指導しない県もあるようだ。



もっとも余暇進のホール企業は元々25玉、5枚の等価交換の一物一価で営業しているため、痛くも痒くもない。



本来、パチンコとスロットは遊技性が違う。一物一価に合わせることに無理がある。



スロットは5枚交換が主流だ。一方のパチンコの25玉交換は主流ではない。これをパチンコで主流の30玉、6枚交換にすれば、スロット客が吹き飛んでしまう。



スロットはホールの大きな収益になっている。ここに現場が一物一価に踏み切れない原因が潜んでいる。



では、どうすれば一物一価を回避して、スムーズな営業ができるか、といえば、スロットとパチンコの営業許可を別々に取る方法がある。



2フロア、3フロアで構成しているケースは比較的スムーズに移行できるが、問題は1フロアの場合。



このケースでは壁を作って営業フロアを分けるしかない。



ここでポイントになるのは、壁は1枚ではなく、2枚でなければならないらしい。



一物一価が徹底指導され、どうしてもスロットは5枚、パチンコは30~33玉で営業したい場合はそうするしかない。



二物二価、三物三価、四物四価が認められれば問題ないが、玉川課長補佐は一物一価以外は一切認められない、と明言している。



4円の稼働が落ち込む中、なんとか稼働を確保している1円までが等価になれば、業界の客離れは一挙に加速する。



「土方殺すに刃物は要らぬ、雨の三日も降れば良い」という言葉があるが、パチンコ業界の場合は、さしずめ一物一価の徹底だ。





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篠原教授が推奨するけんぱち

パチンコは健康志向とは対極のレジャーといっても過言ではない。



大騒音の中で、殺人光線のように光り輝く盤面。これは耳と目にとっていいはずがない。



空調設備は整っているとはいえ、隣の客の副流煙を吸い、同じ姿勢で長時間ハンドルを握っていると腕や肩が痺れてくる。



しかし、健康に悪いことばかりではない。



パチンコやスロットで遊ぶことは「脳」の活性化につながる、と指摘するのは脳科学の第一人者である篠原菊紀教授である。



「パチンコにも優れた側面がある。たとえば、やる気や意欲にかかわる脳の線条体を活性化させ、免疫力も向上させる。頭の働きが低下するのを抑える可能性も高い」



篠原教授が提唱するけんこうぱちんこ、略して「けんぱち」とはどういうものか?



篠原教授のけんぱちのホームページには次のように紹介されている。



人間の身体や脳は鍛えたり、生活を工夫することで老化を小さくすることができます。脳の老化を防ぐには「レジャー」「頭を使う」「魚や野菜中心のバランスのよい食事」「運動」が大切です。また人との関わりが認知機能低下予防に役立ちます。



パチンコやパチスロは、遊技中にドキドキワクワクと鎮静化が繰り返され、これが脳の健康維持に有望です。その他、ぱちんこ店だから出来ることを「けんぱち」実施店で取り組みました。




具体的な方法としては万歩計を使っての健康支援イベントがある。



それがお遍路パチンコだ。



お客さんに万歩計を渡して、自宅から店舗までの歩数を記録して、四国八十八箇所お遍路を地図上で競うもの。



それまで、車や自転車で来店していた手段を徒歩に代えてもらって、歩くだけでも健康に役立つ。



このイベントに参加したお客さんの中には、距離を稼ぐために散歩がてらにわざわざ遠回りして来店する人も。



何よりもイベントに参加することで、スタッフとのコミュニケーションが確実に取れるようになる。



篠原教授は自身のコラムでけんぱちの効用に次のように書いている。



(前略)



(中略)



アメリカ国立衛生研究所の報告では、認知機能(頭の働き)の低下を予防するには、頭を使うこと、野菜・魚中心のバランスのいい食事をとること、運動することと並んで、レジャー(楽しさ)が有効です。また、家に引きこもらず、積極的に外出し、刺激的なレジャーを行うことが、アルツハイマー病予防や認知機能低下予防に役立つことが報告されています。さらに、人とのかかわり、コミュニケーションも認知機能低下やアルツハイマー病の予防に役立ちます。



ぱちんこは立派なレジャーです。そこそこ頭を使いますし、ホールはお客様同士、あるいはスタッフとお客様のコミュニケーションの場でもあります。ですから現状のホールだってお客様の脳の健康に貢献しています。まずはそのことをスタッフで共有しましょう。お客様にそのことを伝える工夫をしましょう。






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ショック療法

九州の激戦区福岡市から身に詰まる話が届いた。これ、明日はわが身である。



40代半ばのその店長は、店長職を15年ほど続けてきたが、5月1日付で主任に降格となった。



降格の理由は業績不振。スロットの稼働はまったく問題ないが4円パチンコの稼働がここ1年で4~5割もダウンしたことにある。



ただ、スロットの稼働はどこでもいいので、評価の対象にはならない。



店長の手腕は稼働を上げること、さもなければ稼働を落とさないこと。



というのが会社の言い分。



これまで15年間店長として業績を伸ばしてきたのに、過去の栄光は過去の話。



4円パチンコの稼働低下は全国的なもので、店長だけのせいではないだろうが、そんなことは言い訳で、よそが悪くても稼働を上げるのが店長の役目といわんばかりだが…。



店長に抜擢されたのは若手の副店長だった。



会社の配慮から同じ店舗で働くことは免れたが、異動になった店舗は元部下が店長をやっている。



心中は複雑だが、この歳で会社を辞めてもほかに行くところはない。降格を甘んじて受け入れるしかなかった。



今回の降格人事は社内ののんびりムードを一変する狙いがあった。



他の店長には電流的刺激が走った。



4パチの稼働が下がっているのは降格になった店長の店舗だけではなかった。明日はわが身である。



一番大人しく、真面目な店長だっただけに、社内からは血祭り人事の陰口が飛び交ったが、1週間ほどで社内の空気が引き締まった。



社内から稟議書がどんどん上がって来るようになった。



ただ、これまでイベントしか集客方法を知らない店長はもがき苦しんでいる。



何をどうしていいか分からない。



他業界で成功している集客のヒントがあれば、それを応用しようとするもののすぐにパチンコでの集客には結びつかない。



しかし、効果がないからと何もやらないことを会社は一番怒る。失敗してもいいから何かをチャレンジしなければならない。



この会社の例だけではなく、ホール企業での降格人事はそれほど珍しいものではない。昇進するのも早いが降格する時も大胆だ。



それで腐って辞めるか、奮起して這い上がってくるか。



会社にとってはどちらに転んでも問題はない。





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手数料問題は遊び率を知らない暴挙

大遊協は遵法営業の徹底について躍起になっている。こうした通達を流すということは未だに順守されていないからであろう。





この文書でも貯玉再プレイの手数料問題について触れられている。



行政指導により、手数料を取ってはいけないことになったが、それまで取っていたホールが、手数料無料になった改善の事実を初回に限り伝えることはいい、としているが、恒常的、かつイベント的に手数料無料を謳うホールがまだ相当数いることを問題視している。



「貯玉・再プレイはカタログ景品などの併用で換金比率が下がるということで警察からもお墨付きをもらってスタートしたはず。手数料を取るな、という指導は、一見、ユーザーからするとヒーロー扱いされるかもしれないが、パチンコの遊び率そのものをまったく理解していない暴挙だ。パチンコのパの字も知らないものが口を挟むな、とその時のOBも怒っている」と業界関係者も憤る。



パチンコ営業は換金率によって10割から16割営業が損益分岐点となり、10割以上玉を出しても損をしない仕組みを先人たちが築き上げてきた。



再プレイの手数料を取るなということは、特殊景品へ換金する時も差益=手数料を取るな、ということに等しいことで、等価交換営業を推進することになる。



玉を貸したときと玉を買い取る時の差益があるから、遊び率が生まれるが、等価になればこの遊び率がなくなることでもある。



「交換率は各ホールの営業施策ですが、手数料を取るなということは遊ばせることがどんどんできなくなる。手数料や交換率を絡めながら釘を叩くわけですが、釘にますます負担がかかり、回らない釘になる。もっときつい営業になって客離れが加速し、業界は本当に危ない状況に陥っている」



従来、再プレイの手数料を取っていたホールの中にはシステムを止めているケースもある。そのホールは手数料を取ってはいたが、再プレイする時は1000円分の玉を800円で引き出せるイメージだった。



その店の客はこういう。



「警察が指導していることは良く分からんけど、遊びやすかったので手数料を取ってもいいから再開して欲しい」と訴える。







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業界初めて物語 その3

どんぴしゃ完成直後の売り出し期





どんぴしゃを商品化して設置第1号店は、横浜市青葉区の店舗だった。テスト導入の結果、チェーン店に全店導入された。業界誌で記事紹介して知名度も上がった。



導入ホールの釘担当者からは、台の取付角度の調整が、釘の調整と同等に効果がある、という言葉が聞こえてくるようになった。



伝説の釘師と称される人には、傾斜角度に関するこんな逸話があった。



その店舗は名古屋駅の近くにあった。いつ行っても朝から客が溢れているホールだ。



このホールの伝説の釘師の技術を盗もうと、何人ものパチンコ関係者がホールに足を運んで調べるも、釘の調整方法を見破ることはできなかった。



ある日、閉まった店舗の中をたまたま覗ける隙間を発見した一人の釘師が、中の様子を見ていると、伝説の釘師が一人でハンマーとバールそれに傾斜器を携え、釘帳を見ているところに出くわした。



目を凝らして見続けていると、台を開けバールをやおら取り出し、台枠を打ち付けてある釘を抜き、つぎにハンマーでこの釘を再度島に打ち付け、傾斜器を当てながら傾斜の具合を丹念に合わせていた。



伝説の釘師は傾斜角度まで変えていたのだった。



客離れを大きな理由の一つとして「釘調整」を指摘するのは、大手ホールの統括部長だ。



「10分の1の精度の高いクギ調整を要求された場合、スケールメリットという物の考え方でいくと、ちょっとネカセただけでも粗利が違う。例えばスタート回数を1分間に5.5回という数値を5.3回に変化させることができる。この0.2回という数値は1カ月経つと違いが出てくる。これをクギ調整でやれといっても戻せない。仮にやろうとするとアケ過ぎ、シメ過ぎの問題が生じてくる」



さらにこう指摘する。



「玉利10銭×アウト6万発で6000円。3万発しか入らない店は3000円しか粗利がない。3000円か6000円といったら天国と地獄程の差がある。簡単にいえば玉利11銭でやろうとした時にクギ調整ではなく、どんぴしゃでやるということなんです。つまり玉利=どんぴしゃなんですよ。今の時代は機械も一緒、営業方法も一緒、じゃあどこで儲けるか。これは玉利で儲けるしかないでしょう。釘をいじらないで玉利を儲けられるならば」



統括部長が指摘するように、アケ過ぎ、シメ過ぎを繰り返すことにより、ホールに対する信頼をなくし、ボディーブローのように客離れが起きる。



なによりも客離れを防ぐために必要なことは、一にも二にもホールの信頼回復だ。



この信頼は明らかな出玉の調整方法を避けることだ。特にスタート回数やベースを大きく変えることなく収支を合わせていくことができれば、信頼回復につながる。



「お客様に対する玉利益を下げた結果、お客様一人一人の負担が減り入店客数が増加した。お客様一人一人からの単位時間当たりの粗利益を少なくし、その分稼働、客数を増やし、利益の絶対額を大きくする」と語るのは稼働をアップさせたホールの部長だ。



長引く不況は、一人当たりの可処分所得を年々減少させている。パチンコ台のスランプはきつく、長く遊技しようとしてもお金が続かない。「これだけ遊ばせてもらった」と充足感を得られることもなくなっている。



この両者に共通していっていることは「玉利」という考え方だ。



「この玉利という考え方なしに、これからのパチンコは考えられなくなる、といっても過言ではないと思います。この考え方を少しでも補えができる商品であればと思います」(白石社長)

 

玉利益=粗利/稼働玉数



「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という諺にもあるように、まずは次の項目を他店と比較してみる必要がある。



・設備面、

・競合するホールの商品力(パチンコ台の設置機種)

・営業戦略 



これらの条件で勝り、かつ玉利益を極力抑え、稼働を上げる営業を行う。お客も安心してパチンコができる。このイメージも定着させることで、ホール経営も安定してくるのではないだろうか。



「この様な営業を行うのにどうしても必要な道具がどんぴしゃです。発売してから丸々4年以上が過ぎ、多くの人々に、時期があまりにも悪すぎる、と言われ続けながら今日までやってきましたが、どんぴしゃを導入されたホールの方々から、『これからの営業には欠かせないものになる』というようなお褒めの言葉を頂きますと、ほんとうに心強く、励みにもなると思う次第です」(白石社長)



どんぴしゃを活用することで、これまで割が取れずに外していた機械を貴重な戦力になる台に蘇らせているホールがある。







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