それは、九州地区のパチンコ店の現象と、劇団四季の福岡にある常設劇場の危機を書いたものだった。
それまでは、そんな下書きがある事も忘れていたが、その時の予測が当たっていたことに気づいた。
警察庁によると、2008年末現在でのホール数は、
福岡・・・・422店舗・・・95年比で186店舗の減少
佐賀・・・・81店舗・・・・95年比で41店舗の減少
熊本・・・・189店舗・・・95年比で107店舗の減少
大分・・・・147店舗・・・95年比で72店舗の減少
長崎・・・・181店舗・・・95年比で76店舗の減少
鹿児島・・・264店舗・・・95年比で157店舗の減少
宮崎・・・・152店舗・・・95年比で96店舗の減少
九州のホール軒数が激減している状況で、現在勝ち組とされている劇団四季だが、福岡公演では集客に苦しみ、福岡の常設劇場の存続が危ぶまれていた。
劇団四季初の常設劇場が福岡だった。
それに陰りが見えてきたのと、パチンコホールが減少してきたのがリンクされてる様に見えていた。
こんなエントリーを昨年書いていて、何れ劇団四季は福岡では常設公演は限界になるだろうと、九州のホール事情から予測していたのだ。
福岡にある劇団四季の常設劇場「福岡シティ劇場」は、福岡の観光名所でもあるショッピングモール「キャナルシティ博多」内にある利便性のよい場所だ。
今年初めに劇団四季は福岡撤退を発表したのだが、ファンやマスコミの反応が予想以上に大きかった。その後にテストケースの公演の稼働状況を見てから、最終判断をする事にした。
そのテスト的な公演は、人気ミュージカルの「クレイジー・フォー・ユー」と「エビータ」。
両作品共、昔からの人気作で東京などの公演は成功している。
劇団四季は今回、トップ俳優を出演させて福岡公演に挑んだ。
宣伝も活発に行った。
しかし稼働は、クレイジー・フォー・ユーは58%、エビータは60%。
赤字額は劇団が予測していた金額を大きく上回った。
結果常設劇場を捨て、九州のニーズに有った形の公演をすることになった。
東京や大阪で成功しているのに、同じ演目で同じ品質のミュージカルがどうして九州では成功しないのか?
市場規模や経済状況の影響は大きいのだが、これをパチンコにあてはめてみると、面白い思考が働く。
同じ機種なのに、ホールによって集客に開きが出てくる場合がある。
隣同士のホールなのに、同じ機種の客付きの違いは何か?
同じ日本なのに、地区によっては、客入りが違う劇団四季の公演。
もっと突き詰めて書くと、業界一のホール企業のマルハン。
マルハンは全国展開をしているが、その成長の源は何か? と言う問題につながる。
マルハンを語るとき、私は営業1号さんに重要な点を電話で話した事がある。それは全国展開するには、それなりのノウハウを成長過程から見破る事だ。
しかし、マルハンにだって弱点はある。
私はマルハンは本当に凄いと思うし、業界のイメージを変えた功績はデカイと思う。
マルハンについて語ると言いながら掲載が遅れている。
マルハンを観察していると、その弱みが見えてきて、それが何時か綻ぶことを心配している。
画像はある地区にあったマルハンのスロット専門店。

マルハンなら直ぐに対応するであろう。
この画像の解説は、後日に持ち越す。と同時にマルハンへの宿題にもなるであろう。
マルハン以外の読者は、このエントリーを読み、どう感じただろうか?
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