論点は手書き「DM」の是非だろうか? 手書き「はがき」の是非だろうか? はたまたDMの集客力…?
まず、パチンコ店での『会員特典』は法的に原則NG。
自治体、所轄や組合によって規制の内容は違うが、会員限定台などは、まず選択肢に入らない。
じゃあDMは? とか、会員限定景品は? とか色々な疑問が出てくると思うが、そこは皆様お住まいの担当所轄にお尋ね頂きたい。
であれば、会員登録して頂いたお客様に対して、再来店を促すためのアプローチを行うのは営業戦略上(というか心情的にも)当然のこと。
まずはここをご理解頂きたい。だって商売だもの。
その上で、現在立ち直りの真っ直中にある、とある店舗の例をお伝えしたい。
まずダイレクトメールは封書。
ここでポイント。
はがきではなく、封書である。洋型のラブレターの様な封筒を想像して頂ければ有り難い。
これで、本人以外に情報が開示される可能性はほぼない。
宛名は手書き。
肝心の中身は手書きをワンポイント入れつつ、ストーリー性をある程度持たせている。
何月発行vol.○○、と言う様にDMには全て通算発行ナンバーを記してある。
A4用紙を使いダイレクトメールを制作するため、情報量ははがきに比べかなり多い。
A4用紙を2枚使うこともある。
その内容、イベントや入替に関することはほんの少し。
営業理念や取り組み、地域貢献の内容やトリビア、雑談等をお客様へアナウンスしている。
『読み物』として楽しんで頂ける内容を、月間3~4度制作するため、内容の精査も一苦労。
当然(?)勝敗管理に関する文言など入れない。
そこは、一対一のコミュニケーションでこそ効果を発揮すると考えているため。
手書きだろうがなんだろうが、文章にされると気恥ずかしいし、被監視感が働くと考える。
毎回違った趣向で、香りを付けてみたり、半券を入れてみたりと試行錯誤して出来上がったDMを、封筒に詰める際は「軽く折る」。
すると封筒にボリュームが出て、「なんだろう?」と思って頂ける(と思う)。
投函されたDMを見た常連のお客様とは「DM見たよ。あんたが書いてくれたんだね」との会話に花が咲く。その程度で良い。
DM如きで顧客の囲い込みや、離客を防げるなんて我々は思っていない。
あくまで、ほんの少しの来店動機になれば良い。スタッフとのコミュニケーションのきっかけになれば良い、と個人的には考える。
ちなみに、A4カラーの出力費約15円。封筒代8円。切手代80円。プラス人件費。
一通当たり平均して100円以上のコストがかかる。
『手書き』は確かに小型店舗には有用だろうと考える。しかし、やるなら「ちゃんとやる」こと。
様々な仮説を立て、検証を行い、常に進化させていくこと。
経験則や主観を根拠にした、中長期的に不変な戦略は今の世に適しない。
要するに『手法』と『内容』は戦略上の物で、そこに関して云々するのは如何なものかと。
反応が「気持ち悪い」であれば、愚策であるし、「ありがとう」であれば良策。
それだけのこと。
(DMの記事に関して反応を示した方々へ)
・パチンコ店のボリュームゾーンは一般的に40歳~だと言われていること。若年層はターゲットにすらしていない店舗もある。すなわち年配の顧客の気持ちが分からない方の意見は参考にすらならないと言うこと。
・DMのコストなどは機械代に比べれば微々たる物。DM費用をその他のサービスに回すにしても、では何に? と言った感じ。逆に安価ですむサービスならば、DMを出す出さないに関わらず提供できる。
・出玉で動く顧客は出玉で離れる。
手書きを使う店舗(おそらく小型店か不振店)に、出玉ありきの顧客はありがたくない。
・パチンコ店には少なからず『社交場』としての要素が確実にあると言うこと。年配のユーザーなどは特に。全員が閉鎖的な人間ではない。
・ガセでないイベントとは? DMが来たら確実に勝てるイベント? そんな物は存在しない。負けてしまえば全てガセになるのでは?
・DMとは、基本的に「DM希望」の方のみに送っている。気持ち悪いと思うならば、DMの投函を解除または拒否出来るため、100%押しつけではないのではないか。
コメントを入れる方々も業界関係者だと思っているだけに、少し残念な結果だった。
様々な営業努力や検証、また経験からたどり着いた一つのメソッドだと理解してDMの記事を読めば、もっと違った発想が出来る様になるのではと思い、今回の寄稿を。
店舗規模や立地、歴史や母体としての規模、資本や理念でパチンコ店には様々な手法があって当然。
「DMを送らず、チラシも投函せず、機械も買わず、出玉も出さず、接客もせずに集客をしている」店舗責任者の方、または関係者の方の意見を待つ。
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