パチンコ日報

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手書きはがきのコメントを読んで

こんにちは。元店長です。GW中の営業成績はどうでしたか?



東京では普段の休日の様なホール風景だった。しかし、東北のホールでは、予定を下回った有様。悲喜こもごも。



1000円高速最後のGWのため、家族で遠出された人も多かったことだろう。私も車で遠出したが、人生で2度目のパンクをしたり、大渋滞に巻き込まれたり…最終的には目的地に到着出来なくて、疲れた。



あるホールは、GWの営業で役に立ったのは「1円パチンコ」だった、という。



普段以上に1円は好調だったようだ。



このホールは、4円は正月的営業はしないで、このGWは普段通りの営業。

1円はトータルで少々の開け営業の予定だった。



しかし、GW序盤は集客を兼ねて開けたが、予測以上の稼働で予定変更をして、後半は締め営業(笑)。



締めたにも関わらず、後半は平日の倍の稼働だった。



さて、このエントリーは5日の深夜に書いている。



トミナガさんの手書きハガキのコメントを拝読した。皆さんのご意見は、ごもっともだ。



この手書きハガキの手法が不向きな面もあることは理解できる。



通常どのブログでも、読者のコメントはあまり入らない。今回のコメントから推察すると、相当数の読者が同じような考え方をしていることが分かる。



そんな皆様ために、より理解を深めていただくためにこのエントリーを書く。



私はこれまでにも「1万2000店舗のパチンコ店があると言う事は、その数だけのやり方=ノウハウがある」と述べてきた。



トミナガさんは店舗再生のプロだ。



私は店舗運営の経験者。



トミナガさんの経験値は、私の数十倍、数百倍だろう。



トミナガさんや全国の「プロ」のコンサルや、全国のホール本部長さんは、そんな事(=12000店舗のパチンコ店があると言う事は、その数だけのやり方=ノウハウがある)は百も承知だ。



もうお分かりだろう。



今回の手書きハガキに対するコメントと、ホール運営者の間には、大きな隔たりや温度差が生じる。



つまり、トミナガさんらのホール運営者は、この手書きハガキ作戦が有効なホールかどうかを判断してから、作戦を実行する。



これは運営者からすれば、幼稚園レベルの初歩。



どんなホールでも、手書きハガキ作戦が通用する訳ではない。



だからこれを読んだ店長は、すべてそっくり採用する前に、まず、自店に合うかどうか判断しなければならない。その上で、採用すると決めたなら、毎回手書きハガキを出すのか、それとも違うタイミングを狙うのかを検討しなければならない。



私が何度か書いているが、「駅前店」「農村店」「郊外店」「住宅密集地店」では、客層が大きく違うケースがある。



それが1万2000通りのホールがある、ということ。



お客様サイドの方が、今回の手書きハガキ作戦に付いてコメントをすれば、今回の様な傾向になることは、当然だと思う。



しかし、経営サイドから見ると、今回の皆様からのコメントを参考にしながら、どの作戦がその店の再生に有効かを判断すること重要だ。



以前私が書いたエントリーで、弱小店舗を再生させるために、周辺地域に飛び込みしてチラシを撒いた経験を書いた。



この作戦だって、通用する地域だと判断したから実行した。



「経営サイドの目とお客様の目の違いから考察する店舗に有効な戦略」というタイトルの論文を10年以上前に書いた経験がある。



先方の会社から許可が取れれば、パチンコ日報に転載するが、私が自動車会社の時に知り合った超大物経営者(故人)が高額で買い取ってくれた。会社の幹部向けに出版もされた。



どの産業でもそうだが、店長クラス以上で大成するには、上記の様な広範囲における判断能力が必要だ。



ホール業界は不思議なもので、ホール業界だけの知識しかなくても、店長としてやっていける側面がある。



しかし、これまでの反省から、管理職研修で、流通業界や製造業界など異業種のノウハウ研修を取り入れるホールが目立つ。



だからホール企業格差が広がる要因にもなっている。この意味は中小ホールでは理解できないかも知れない。



話を手書きハガキの件に戻す。



東京都府中市に「さくらコマース」がある。優良ホール企業の一つだ。



競馬ファンならこの企業名を聞いたらピン♪とくる。



この会社は競馬界では有名な馬主。サクラショウリ、サクラバクシンオーなど、サクラの冠が付いた競走馬の馬主会社でもある。



それだけでなく、焼肉のたれ「ジャン」など食品加工会社「モランボン」の親会社が「さくらコマース」だ。



この会社の本社は府中駅のすぐ近くにある。



府中駅周辺には、さくらコマースの直営店が4店舗ある。4店舗中、2店舗が改札から徒歩1~2分の距離。残り2店舗も徒歩数分の場所にある。



この4店舗の中の1軒が「印刷DM」と「手書きDM」を使い分けている。



そのノウハウはここでは書かないが、同じチェーン店でも、そんなケースがある。



しかも、その手書きDMは、会員全員に出すわけでもないし、毎回出すわけでもない。



その店舗は「超」が3コくらい付く「超高稼働店舗」。しかも等価交換。



系列の700台規模のホールの会員数が4000名以上。そのホールも数千名の会員はいる。ちなみに私の会員番号は2000番台後半。



つまり、DMを使い分ける戦略的なホール企業だということだ。



1万2000店舗で同じ戦略(=この場合は手書きハガキ)が成り立たないケースもあるということを証明しているのが、さくらコマースだ。



で、私が皆さんに何を言いたいのか!



それは…



お客様は経営者側の立場になりながらパチンコ日報を読んでみる。



ホール関係者は、コメントを最大限参考にしながら、お客様の立場になりながらホール運営をする。



こうすればもっと面白いと思う。







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