パチンコ日報

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インバウンド雑感

経済力を失った日本がこれから目指すのは、コロナ禍で一時中断してしまったが、観光立国へ向けての再建である。政府が目標として掲げる年間6000万人(2030年目標達成)のインバウンド客が訪れるようになれば、日本の景気も相当回復していることだろう。

2025年には大阪万博が開幕し、2029年の暮れには大阪IRの開業が予定されており、これらのビッグイベントとの相乗効果で6000万人を達成したいところだろう。

実際、日本は観光資源が豊富で、食べ物もおいしい。町は清潔で、治安もいい。外国人からすれば日本の物価は安い。こういう条件からコロナが収束したら一番行きたい国として日本が1位に選ばれている。

円安で物価が上がる一方だが、観光産業にとってはプラスに働く。2019年は1ドル110円だったものが、今は130円台を突破している。ユーロや元、ウォンに対しても押しなべて円安が進行している。

年頭には1ドル115円だったものがわずか5カ月余りで130円。15円の円安になった場合、手持ちの1000ドルで11万5000円が13万円となり、1万5000円も増えたことになる。その分、日本に滞在中にお土産や飲食に消費される分も増えることが期待される。

日本に来たい外国人は円安のうちに現地で円に両替したり、円建てで預金したりして、その日を待っている人も少なくない。

コロナ禍で失ったインバウンド客を倍返しにしてもらいたい観光業界であるが、その準備は着々と進み、6月10日にはインバウンド客の受け入れが2年ぶりに再開された。

では、パチンコ業界はこのインバウンド需要に対して、またしても行動を取らないのか? コロナ前は果敢にチャレンジしたホール企業もあったが、大きなうねりになることはなかった。2店舗あったインバウンド客専用ホールもコロナ禍で閉店してしまった。

受け入れるにしても今の機械と営業方法では、パチンコの魅力を伝えきることができないことももどかしいところだ。

余談だが、産経新聞夕刊の小林繁伝の中にこんな一節がある。

時代は昭和50年5月。巨人の大砲として期待されたジョンソンが入団していた時のこと。不慣れな日本の生活で、なかなか結果を出すことができなかった。

試合前、ヤクルトの通訳が、ジョンソンが苦しんでいることを察して、グラウンドで彼の悩みを聞いた。そしてヤクルトの武上四郎選手に相談した。

武上は練習が終わって巨人のロッカールームに土井を訪ねた。そしてこう進言した。

「土井さん、このままでは彼はダメになるよ。チームメイトが積極的に友達になってやりなさいよ。ウチのロジャーの場合は僕らが意識的に手を差し伸べたよ。お酒を飲みに誘ったり、パチンコにも連れて行った。こっちが外国人という意識を取り除くこと。言葉が通じなくても身ぶり、手ぶりでやりゃ、いいんですよ」

当時の巨人は純血主義を貫いていたため、外国人助っ人との接し方が分からなかったようだ。

で、興味深いのはパチンコがコミュニケーションツールになっていたことだ。実際、昔はキャンプ地では練習が終わるとホールへ行く選手も少なくなかった。外国人選手の中には、帰国する時に日本土産としてパチンコ台を持ち帰ったケースもあった。

フィーバー機登場前のパチンコ機と言えば、チューリップを主体とした電役機が主流だった。パチンコ本来の楽しさがあったのは、あの頃のパチンコ台だった。



オフィスボスというホール企業のホームページのトップ画面に出てくるようなパチンコ台だったら、遊技説明もさほど必要なく、パチンコを楽しめると思う。

チューリップが開いたり閉じたりする動きを見ていてもハラハラドキドキが蘇ってくる。



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