パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

違和感しか感じない

珍しく夜の研修でした。現場で釘の効能を知るために実機を使用し、数々の実験を行った時のことです。どうしても台ガラスが邪魔になって、その都度全面のガラスを扉ごと外すのですが、これが面倒くさいことこの上ないのです。おまけにかなりの重量で非力な主任は扉を外すたびによろけては耐え、よろけては耐えの連続でした。

この時の台はエヴァンゲリオン15でした。これは35kg〜40kgほどもあり、ちなみに今一番重い機械はG A R Oの50kgだそうです。比較的シンプルな海物語でさえ30kgあると言われていますからこれは狂気沙汰としか言いようがありません。

「全くメーカーは何も考えとらんな。いらんやろ、こんなエヴァの顔とか。邪魔やな」

私は諦め顔でボソッと呟くとそばで見ていたエリアマネージャーが「なんかMIRAIで機械が重いって会議にかけているらしいですよ」と物知り顔で私に伝えた。

「なんじゃそのMIRAIって」

「ホールとかメーカーとかの有志が集まって業界の未来について・・・」

私は、言葉は悪いが途中でアホ臭くなってほとんど聞いていなかった。

そもそもホール経営者の外交、ロビー政策というものがわからなさすぎるのです。

何度も言いましたが「未来」などと意味不明な言葉のもとに集まり、自分の店を放ったらかしにしている経営者にビジョンはあるのだろうか、と。未来はいまがあっての未来なのであり、無い物ねだりではないはずです。夢?子供が将来の夢を語るのは見ていて微笑ましい。

だが、今の状況に四苦八苦している大人が語る夢や未来とは一体何を指すのだろうか。
違和感しか感じない。

思えば名前は忘れたが「アメリカのチェーンストア理論を勉強しよう!」と信じられない言葉を有名企業の社長が号令をかけたらホール経営者や部長クラスが集まる、集まる。

勉強会と称して何を勉強しているのかは知らないが、勉強より先に機械の重量をなんとかして欲しいものだ。

そもそもチェーンストア理論を実行したから当時飛ぶ鳥を落とす勢いのスーパーダイエーが潰れたのではないのか。アメリカより国土面積が遥かに狭い日本でチャーンストア理論が有効だとするというその意図が全くわからないし、これもまた違和感しか感じない。

だから近頃パチンコ屋は潰れて欲しいというお願いの言葉が横行するのではないだろうか。

今回は書いている途中で感情を使ってしまい、文章が荒れてしまいましたことをお詫びいたします。が、あえてこのまま投稿します。いつもありがとうございます。


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ホールが涙を流して喜ぶスマスロとは

業界誌ピデアで興味深い記事を見つけた。

5月24日、回胴遊商の組合大会が東京で開催されたようだが、来賓として出席した日電協の兼次民喜理事長のあいさつは業界を勇気づける言葉で溢れている。

中でも筆者に刺さったのがスロット業界の救世主として期待されるスマスロについては「ホールさんも涙を流して喜んでくれるものと確信している」というフレーズだ。

以下ピデアから兼次理事長のあいさつを引用する。

「一番のグッドニュースは昨年12月にはMY管理から差枚数に変更することが許された。これは画期的で例えば3000枚へこんだところから5400枚出せる。実際に一撃で5400枚を超えると10万円を超える景品になるので、どかんという出し方は内規で規制をかけて3600枚程度にしていく予定。これが日に何度か繰り返されれば、勝てた場合の出玉は今の6号機と比較にならないものになる。いま、各メーカーでは従来の3000ゲームをより出玉のストーリーが作りやすい4000ゲームへの差枚数機へと改め開発担当者は申請を進めている。来月あたりから出そろってくるだろう」と語った。

また、「今年11月発売予定のスマスロに関してはゲーム数管理のない遊技機であり、自由にゲーム性が表現できる内容で、必ずプレーヤーを魅了し、ホールさんも涙を流して喜んでくれるものと確信している。といっても約8000軒のホールが約100万台のパチスロを一朝一夕に入れ替えられるわけではない。40万円強のパチスロに15万円強のユニット台がかかるわけで、計画的に時間をかけて入れ替わっていくだろう。これから売り出される4000ゲームの差枚数機も従来機の6号機とは別格の性能を有しているのでホールの貴重な戦力となり得る。スマスロと普及と合わせて当面の間、導入が進んでいくものと考えている」と自信をみせた。

以上引用終わり。

兼次理事長のあいさつを読んだスロット関係者はこんな感想を漏らす。

「機械も全く売れていないので回胴遊商の組合員を元気づけて、鼓舞する狙いがあったんでは?規則改正で出玉自体が変わらないと何も変わらない」とやや冷めた目で見る。

また、ユニットメーカー関係者は違う角度からの意見がある。

「まずは6.5号機つまり現行機がスマスロの運命にぎります。情報が正しく伝わらず焦りすぎの感有り」とした上でこう続ける。

「Aタイプと30パイは残るので全てが同時スタートでは無いんですよね。本当は2024年の改札時期にやりたいんです。ホールへ負担が掛かるので。ユニットの価格をどこのメーカー購入しても本体価格は同じにしたいんですよ。ホールはユニットは買い叩くものと言う悪しき風習を無くしたい。ユニットは15万目標ですが部材の高騰とメーカーが何本ロットで作るかによって原価が変わります。もつひとつは現行ユニットの限定改造が5万から8万と言う振れ幅が有ります。改造は保通検定必要なので古い物は対応しません。例えば1万本作って売れる確証無い場合、長納期在庫で引き当て対象つまり負債となってしまうので各社慎重なんです」

スマパチ、スマスロ、カードユニットのそれぞれの立場で、それぞれの考えが違うということも浮き彫りになってくる。パチンコが好調な日工組はどっしり構え、6号機が売れない日電協はスマスロに一縷の望みをかける。

たとえ機械ができてもユニットがなければ動かない。売れるかどうか分からない次世代遊技機に、ユニットメーカーの慎重さも見えてくる。




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パチンコアンチが愛したホール

ハンドルネーム「換金禁止」氏が愛したホールについて語る。

以下本文

自分が閉店して残念だったと感じたのは、2店舗のみ。

一つ目は、京王線明大前駅近くにあった「みかさ」。もう一つは、八王子駅北口にあった「毎日」。両店舗とも、私が19歳の浪人時代にお世話になったお店。

日々、一生懸命、羽モノの三共のロボスキーや西陣のスペースファイヤー、マッハシュートを打っていました。

2.5円交換で3000発の打止めだったけど、バリバリ鳴いて、拾って、当たって、心底楽しかったなぁ。大勝ちも大負けもない。浪人時代のわずかな時間でも楽しめた。それがパチンコ本来の姿だと思う。

正直、今でもパチンコは、大好きです。

だから、パチンコ業界には、生き残ってもらいたい気持ちも強いです。だけど、今のパチンコは大嫌いです…。なぜなら、あまりにもギャンブル性が強過ぎるから。

本来、パチンコは、浪人生や平凡なサラリーマンが、気軽に、お小遣いの範囲で遊戯できるものだったと思う。勝っても、負けても、5,000円くらいの勝負を、4円パチンコで演じることができたはず。

そのためにはデジパチではなく、あくまでも羽モノで、釘を見て、役物内の玉の動きにドキドキしながら、ほんの1時間くらいの時間で勝負できることが大切だと思う。

いつも私は、パチンコ業界に対して、アンチなコメントをするけれども、本心では、可能性は極めて低いと思いますが、パチンコ業界の復活を心から願っている人間でもあります。

そのために、必要なことは、3つだけ。

①低貸の撤廃
②換金率の変更。パチンコは2.5円。スロットは6枚交換
③羽モノの大量導入

以上3点を、メーカー、ホールが理解してくれれば、パチンコ業界の復活もあり得ると思います。

警察の指導による一物一価の考え方は、業界が一枚岩になれれば、何の問題もありません。大手次第かもしれませんが…。


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第3話 漂流者 ⑨

カルティエVS西田

驚くことにその日から三日間同じことが続いた。ソバージュの女は朝一番に乗り込み、わき目も振らず508番台めがけてスタスタと歩いていく。台に座ると彼女の真っ赤な唇がセブンスターを咥える。

煙をフウっと口と鼻から出す。100円玉を機械横のサンドイッチに投入する。ジャララララと玉が出る。細長い足を組みハンドルを握るその姿からかなりの年季が感じられる。やはり彼女はプロなのだろう。寸分の隙をも見せず、その動きには一切の無駄がない。

そしていつも通りに4000個打ち止め寸前まで玉をはじき、こともなげに特殊景品と交換して帰っていく。彼女は三日間淡々とその行為を繰り返した。

僕は悶々とする。主任とソバージュが組んでいることは状況的に見て100%間違いないのだがそれを立証する物的証拠がない。もっとも僕は証拠を掴んだところで何もできないのだが。玉がいとも簡単に出てしまうという前代未聞の原因を作ったのは僕自身であり、知らなかったとは言え不本意ながら僕は立派な共犯者なのである。この時点でなぜ役物に工作をすると玉がでるのか、なんていう事に興味も関心もなかった。今は黙ってことの流れを見るしかない。そう自分に言い聞かせた。

厳密に言うとそれしかできなかったのである。四日目の夕方、早番と遅番の引き継ぎミーティングの際に僕はカルティエと主任の西田が二人でヒソヒソ話をする場面を目撃した。

「主任よ、508番台なんだけどさ、あの台シメても、シメても出ちゃうんだよな。何か変わったことはないかい。これ以上は釘シメらんないぜ」

困り果てたようにカルティエが言う。

『元来、釘師といわれる者はいつも客との真剣勝負をしているわけだから、すべての物事に諦めるという行為は許されない。出すもシメるも自由に操ることができて一人前の釘師よ』というのがカルティエの哲学だ。それが簡単に覆ってしまった。

僕は取り返しのつかない、そして申し訳が立たないことをしたと意気消沈するばかりである。物的証拠がないからカルティエに事の顛末を伝えるわけにもいかず、またそれを言ったところで自分に被害が及ぶことを考えるともう恐ろしくて、恐ろしくていてもたってもいられないのである。だから結局僕はダンマリを決め込むしかほかに方法がなく、心底途方にくれてしまった。
 
主任は一度僕の顔を見てから

「ああ、多分役物の性能がいいんじゃないですか。私は釘のことはよくわかりませんから何とも言えないですけど。あ、今ちょうど打ち止めの札がかかって機械が止まっていますから役物の具合、見てきましょうかね」

と、こともなげにカルティエの問いを軽くいなした。ギクッとした。そんなこと言っちゃっていいのだろうか。もしあの厚紙を挟んでいることがカルティエにばれたら主任はどう説明する気なのか。いやちょっと待て。むかしむかしの江戸時代から、悪人は自分の罪をそばにいる弱い者に擦り付けるのが常套手段だ。

ということはこの僕は絶体絶命のピンチに見舞われるではないか。充分にありえるかなりリアルな妄想に駆られると、小便をちびりそうになる。この場で気絶して泡吹いて倒れ込みたい。

「ああ、じゃあそうしてくれ」

カルティエは疑う素振りも見せずにあっさりと頷く。

「じゃあ坂井くん。君も一緒に来てくれないかな。今後の勉強にもなるしね。いいですよね、店長」

「ああ、行って来い。坂井、お前最近緊張感がないから主任にみっちり教えてもらえよ。弛んでんじゃねえぞ」

「はい」と素直に応えはしたものの、この自分史上最大のピンチに立たされていても、やっぱりコイツは好きになれんと思った。しかし今はそれどころではない。

事務所を出た僕は主任から冷水を浴びせられる。

「絶対に何も言うんじゃねえぞ。誰にもな」

ドスの利いた声がさらに恐怖を煽る。頷く以外の選択肢を持たない僕はトボトボと主任の後ろをついて508番台にたどり着く。主任の動作には少しの無駄もなかった。まず台を開けてなにかないか点検するふりをしつつ、役物の位置関係を探るがその演技に嘘っぽさの微塵も感じられない。

実際後ろで見ている限りは何もしていないのだが主任は頭をひねりながらここかあそこか、といろいろな箇所を検査するふりをする。すると一瞬のこと。ポケットから精密ドライバーを取り出し、二本のねじを緩めあっという間に厚紙二枚を取り出した。間近で見ていてもその業は神業的であり、なおかつ取り出した厚紙の所在が全くわからない。僕が唖然とした。と、不意に後ろから声がした。

「どうだ、なんかわかったか」

僕は飛び上がった。顔はひきつり、心臓はフルマラソンを終えた時くらいに早鐘を打つ。カルティエはいつからここにいたのだろうか。僕はもう一巻の終わりだと観念し、ガックリと肩を落とす。

「ああ、店長。役物を抑えているねじが二本ゆるんでいましたねえ。よくあるんですよね、こういうことが。きっちり締めこんでおきますから多分これで止まるとおもいますよ。安心してください」

「お、そうか。なるほどな。これで台を開放してみて次の客が打って出なかったらそれが原因だったということだな。だよな。俺の釘は完璧だからなあ。わかった坂井、がははは」

いつもの豪快な笑い声ではあったが気のせいかもしれないが店長の目は笑っていなかった。

その日の夜。僕がセブンイレブンに煙草を買いに行く道すがら、ジャージ姿でズラズラ歩いているとモスグリーンのスカイラインGTが後ろからクラクションを鳴らしてきた。これは主任が社長から借りている車だ。僕は無意識のうちに身構える。

「おつかれさん、夜更かししねえで早く寝ろよ」

と言った主任の隣にソバージュの女が乗っていたのを僕は見逃さなかった。

つづく



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パチンコ店の閉店が喜ばれるワケ

和菓子の紀の国屋が5月16日付をもって突如廃業した。創業70年で多摩地区や神奈川で23店舗を展開していた。

廃業を知らずに国分寺マルイ店に大好物のあわ大福を買いに行った業界人がいた。張り紙を見て初めて閉店を知ることになるのだが、夕方の店頭にはやはり閉店を知らずに来たお年寄りがたくさんいた。



そのうちの一人のおばあちゃんが、残念そうに張り紙を見ていたが、やがて泣きそうになってきた。

「今日はおじいさんが大好きなあわ大福を買いに来た。余命いくばくもなく、おじいさんに頼まれて買いに来たのに、おじいさんには何と言ったらいいのか。もう食べられないのね…」と途方に暮れた。

その話を聞いたおばあちゃんがこう口を開いた。

「パチンコ屋だったら寂しくなることなく、ホッとする。私は毎日1パチばかり打ってるけど、行かなければおカネを使わなくても済むのに、時間があるからついつい行ってしまう。行ってからいつも後悔するの」

業界人はすかさず反応した。

「おカネを持っては死ねないんだから、好きなパチンコを打てばいいじゃないですか」

と同時に閉店して惜しまれるホールが業界にあるだろうか?と思いを巡らした。

パチンコ・スロット情報島のパチンコ店の閉店・休業まとめの記事に対しては、ユーザーからの心無いコメントで埋め尽くされる。

「パチ屋って何一ついい事ないよね? どんどん潰れてくれ」

「GW後にどれだけ閉店するか楽しみだな」

「もうパチンコの時代じゃないんだよ笑 パチンコは淘汰されるのみ」

「もうパチンコ屋とかいらない。もっと規制して日本から無くして」

などとパチンコ店の閉店を狂喜乱舞する。

裏を返せば、これだけユーザーからの憎しみを買うのは、ホールがユーザーの懐を痛めつけてきた結果でもあろう。

前出の1パチ好きのおばあちゃんでさえ、毎日行くことを後悔するようになっているということは、1パチでも遊ばせてもらえていない、とう表れだ。1パチが主流となり久しいが、ホールも1パチ客から抜くしかないのだろうが、客数が少ないと薄利多売というわけにも行かない。

パチンコ業界で休業が惜しまれた数少ないケースとしては、ひげ紳士が経営していた埼玉県幸手市の「チャレンジャー」が思い浮かぶ。2020年4月、コロナ禍の緊急事態宣言で休業を余儀なくされた。

休業の知らせを受けてファンからはこんなコメントが寄せられた。

「北海道から行こうとしていました。ですが完全な状態でやってもらいたので仕方ないです。行く際にはお土産持ってきますので楽しみに再開報告まってます。(泣)」

「なんて良識のあるお店なんだ・・・・何だか見てて泣きそうになった。なんとか再開店できますように」

「他のP店なら休業してくれてちょっとうれしいしほっとするんだけど、ひげさんのところが休業するというのはつらいな。コロナウイルスが終わった時に、再び多くのお客さんであふれることをお祈りしております」

「仙台からお邪魔させて頂いた者です。ひげ紳士、P、の誠実さに感謝の気持ちしかありませんと同時に、自分も悔しいです。絶対再会させて下さいね」

閉店を喜ぶコメントは一切ない。この違いをホールオーナーは自身の経営方針と照らし合わせて、肝に銘じなければいけない。


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