廃業を知らずに国分寺マルイ店に大好物のあわ大福を買いに行った業界人がいた。張り紙を見て初めて閉店を知ることになるのだが、夕方の店頭にはやはり閉店を知らずに来たお年寄りがたくさんいた。
そのうちの一人のおばあちゃんが、残念そうに張り紙を見ていたが、やがて泣きそうになってきた。
「今日はおじいさんが大好きなあわ大福を買いに来た。余命いくばくもなく、おじいさんに頼まれて買いに来たのに、おじいさんには何と言ったらいいのか。もう食べられないのね…」と途方に暮れた。
その話を聞いたおばあちゃんがこう口を開いた。
「パチンコ屋だったら寂しくなることなく、ホッとする。私は毎日1パチばかり打ってるけど、行かなければおカネを使わなくても済むのに、時間があるからついつい行ってしまう。行ってからいつも後悔するの」
業界人はすかさず反応した。
「おカネを持っては死ねないんだから、好きなパチンコを打てばいいじゃないですか」
と同時に閉店して惜しまれるホールが業界にあるだろうか?と思いを巡らした。
パチンコ・スロット情報島のパチンコ店の閉店・休業まとめの記事に対しては、ユーザーからの心無いコメントで埋め尽くされる。
「パチ屋って何一ついい事ないよね? どんどん潰れてくれ」
「GW後にどれだけ閉店するか楽しみだな」
「もうパチンコの時代じゃないんだよ笑 パチンコは淘汰されるのみ」
「もうパチンコ屋とかいらない。もっと規制して日本から無くして」
などとパチンコ店の閉店を狂喜乱舞する。
裏を返せば、これだけユーザーからの憎しみを買うのは、ホールがユーザーの懐を痛めつけてきた結果でもあろう。
前出の1パチ好きのおばあちゃんでさえ、毎日行くことを後悔するようになっているということは、1パチでも遊ばせてもらえていない、とう表れだ。1パチが主流となり久しいが、ホールも1パチ客から抜くしかないのだろうが、客数が少ないと薄利多売というわけにも行かない。
パチンコ業界で休業が惜しまれた数少ないケースとしては、ひげ紳士が経営していた埼玉県幸手市の「チャレンジャー」が思い浮かぶ。2020年4月、コロナ禍の緊急事態宣言で休業を余儀なくされた。
休業の知らせを受けてファンからはこんなコメントが寄せられた。
「北海道から行こうとしていました。ですが完全な状態でやってもらいたので仕方ないです。行く際にはお土産持ってきますので楽しみに再開報告まってます。(泣)」
「なんて良識のあるお店なんだ・・・・何だか見てて泣きそうになった。なんとか再開店できますように」
「他のP店なら休業してくれてちょっとうれしいしほっとするんだけど、ひげさんのところが休業するというのはつらいな。コロナウイルスが終わった時に、再び多くのお客さんであふれることをお祈りしております」
「仙台からお邪魔させて頂いた者です。ひげ紳士、P、の誠実さに感謝の気持ちしかありませんと同時に、自分も悔しいです。絶対再会させて下さいね」
閉店を喜ぶコメントは一切ない。この違いをホールオーナーは自身の経営方針と照らし合わせて、肝に銘じなければいけない。
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